どうも、モズです。
今回は勉強会ということでみんな大好きダブルトップに焦点を当てて「見つけ方」と「狙い方」を紹介したいと思います。
ダブルボトムも同じようなイメージで見てもらえたら大丈夫です。
ダブルトップはネックライン引いて抜けから、もしくはネックラインリテストから、といった教科書通りの狙い方ではなく、右サイドが始まったぞーという場面から狙っていけた方がおいしいですよね。
それはそれでリスクもあるわけですが、どういった条件であればリスクが少ないと言えるのか、実際にどのタイミングで察知出来て、どういう狙い方をしていくのか、僕なりの狙い方を紹介したいと思います。
普段僕のトレード記事を読まれている方であれば何のことは無い考え方ではありますが、あまり上手に狙えていないなと感じている方は是非参考にされてみてください。
ではいってみましょう。
目次
ダブルトップが出来そうな環境を感じろ
ダブルやトリプル、ウォルフといったチャートパターンは天底圏で現れるとされるチャートパターンです。
そしてもちろんトレンド中盤でも発生しますし、初心者のうちはこうした「ダマシ」と言われるパターンにはまったことも多々あるはずです。
しかし、天底圏では無い転換パターンはダマシである、という考え自体が間違っていると思っておいてください。
トレンド中盤のダブルトリプルどんとこいなのです。むしろおいしいのです。
ここで大事なのは、「何を以てトレンド中盤と定義しているか」ですから。
大きなスイングで見た際のトレンド中盤というのは、小さなスイングで見ればトレンド終盤の動きもあるわけです。
大小のスイングの組み合わせで読み解くというのが僕のFXチャートリーディングの基本なので、是非こうした考え方も取り入れてみて下さい。
上画像のようなイメージです。
どんなサイズ感のスイングを見ていくか、というのは何をするにしても大事な考え方なので、まずはこうした考え方を押さえておいてください。
その上で、「そのサイズ感のスイングにおけるトレンドの天底圏を探る」というのがとても大事な作業になるのです。
何を基準にトレンドを見ているのかがはっきりしていないままトレードしている方を何人も見ているので、徹底してみてくださいね。
天底圏の簡単な見つけ方リスト
ざっくりと天底圏判断に使っている材料を紹介しておきます。
1,ボリバン
※画像は2023/8/17 AUDJPY
僕は以前から4時間足に日足20MA相当のボリバンを入れていましたが、最近は普通にその時間足での20MA基準のボリバンも表示させています。
一つの判断材料でしかありませんが、±2σというのは強い抵抗ラインとしても機能します。
ボリバン+2σが天井圏、-2σが底値圏と言ってしまえば語弊がありまくりですが、ある程度の判断材料としては十分なものです。
2,トレンドライン付近
先ほどの画像を見てもわかる通り、上から強いトレンドラインが抑えに来ています。
何を支えるトレンドラインなのか、というのが分かれば理想ですが、「何度も当たっているトレンドラインは強い」と覚えておけばいいでしょう。
そうしたトレンドライン付近で他の抵抗となるような要素があった場合は要観察です。
上記画像もボリバン+2σセットでダブルトップを作りに来ている場面になります。
3,親波の節目付近
これは言わずもがな。
節目について解説しだすとキリがないですが、主に親波フィボナッチ78.6を上限に、親波3波根本、親波ラス押し戻りというのが強い節目になってきます。
ラス押し戻りが抜けられなければ親波トレンドに戻っていきますし、3波根本を抜かれて初めて本格的な転換に転じていきます。そこからフィボ78.6まではかなりの確率で向かっていき、78.6から88.6付近で大きな転換パターンを発生させることがあります。(小さめなダブルやトリプルが発生)
そのラインを越えてくれば親波最高値を捉えることになり、ここを抜けるか、大きなダブル・トリプルを作りに来るかといった場面になってきますね。
4,MA付近
移動平均線も抵抗線として機能します。
日足20MAか週足20MAを見ておけばとりあえずOKかなと思います。
5,1波=3波のN字完成後
N字が完成したら次は戻ると良く書いていますが、これを普段から意識してみてください。
これまでの4項目も大事ではありますが、とにかくこのN字を見るというのが大事です。
ダブルやトリプルを見極めるために必要な天底圏を探す方法だとか割とどうでもよくて、トレードをするために必要な考え方の基本がコレです。
どの記事でもそうですが、一番伝えたい部分がこのN理論の部分です。
これがわかってれば色々な考えに発展させることが出来ますし、シナリオを考えやすくなってきます。
天底系のチャートパターンが出るというのはあくまでもトレードチャンスの要素の一つでしかなくて、天底系のチャートパターンが無くても毎回同じように攻めていくことが出来るようになりますから。
例えば先ほどのこの場面。
先ほど解説したボリバンとトレンドラインという要素がありますが、それ以上に大事な要素がN字のスイングです。
この場面を1時間足で見ていきます。スイングが上手く見えない場合は迷わず時間足を落としましょう。
N理論を使っていくためには1波の把握が必要になってきます。
ここでは詳しい解説は割愛しますが、画像内でまず見るべき1波はどこでしょうか?
現在AUDJPYは直近で大きな下落トレンド中、更に大きな目で見ればいい感じの押しが入ったような場面です。
この時、下目線で狙っていくためにまずみるべき1波はどこだと思いますか??
この先を見ずに是非一度、ご自分のチャートで見てみて下さい。
直近の動きに従って下目線で狙っていくためにまず「何を見るか」の場面で上記1波を見れていたなら、もう僕が教えられることはありません。
直近の下落トレンドのラス戻りを上抜く流れがまず上昇1波、そこから3波の行き着く先を出しておきます。
この作業は3波目が出てきてからでOKです。
直近は下落トレンド中なので無理にロングで攻める場面では無いので、ここは待ちの場面となります。
こうして「1波が出ている場所を探して1波=3波を出しておく」という作業を徹底してやる癖をつけてみてください。
この作業はエントリーする前、した後、すべての場面において必要な作業です。
天底圏を見つけるための要素としても大事な要素になるので、1波=3波のN字になる場所に他にどういった要素があるのか?というのを探してみると良いでしょう。
今回であれば4時間足のボリバンとトレンドラインが迫って来ていたという流れになります。
ダブルトップはこうして作られる
さて、ここから先はダブルトップだろうとV字だろうと狙い方は同じになります。
ダブルになる場合は「やるべきこと」が2回に増えるイメージでしょうか。
まずは「どうやってダブルになっていくのか」という過程を理解しておきましょう。
そのためにもやるべきことというのは「いつも通り」の攻め方です。
まずは「トレンドラインとラス押し戻りを抜く1波を見つける」です。
トレンドラインとラス押しを下抜く波が出てきたら、その波にトレンドラインを引いておきましょう。
このトレンドラインの内側にいる間は「切り返しの1波」です。
この流れに乗っていこうと考えるのは基本的にNGです。
「1波のトレンドラインを抜く2波を待て」というのが伝承記の決まり事です。
この2波がどこから切り替えしてくるか?ということを考えるために、先ほど天底圏を見つける要素で話した親波節目のポイントを思い出してみてください。
「ラス押し戻り」「3波根本」「フィボ78.6」「親波最高安」の順番でしたね。
普段やっているのは、切り返しの1波から2波が発生してきたタイミングで切り上げラインを引き、1波のラス戻りか3波根本を抜かれない状態で切り上げラインを下抜けてきたらエントリーというものです。
そして今回のケースで言えば、ラス戻りも3波根本も上抜けていってしまい、ほとんどダブルを付けに来る形になりました。
「ダブルを付けに来た」というのは後から見たら誰でもわかることで、大事なのはリアルタイムで「ダブルになるかも」と予測できることです。
そのために必要な要素をこれまで解説してきましたね。
今回であれば4時間足ボリバンとトレンドラインがまずは一つ。
そして一番大事なN理論もここで使っていきます。
先ほどと同じように見ていきましょう。
2波の中にも1波~3波のN字はあるのです。
1波と3波はきっかり同じサイズで出るわけではなく、1波≦3波になることも多々あります。
ラインはビタで反応するのではなく、ゾーンで見ていきましょうね。
今回であれば直近最高値(1波の根本)や上からのトレンドライン、4時間足ボリバン2σとも重なるので、大体この辺で切り返しが起こるかも?という風に見ておくのが良いでしょう。
とは言え、この時点ではまだまだ「ダブルトップになるかも?」という認識にすぎません。
実際に「ダブルトップの可能性が高まったタイミングで攻める方法」も見ていきましょう。
ダブルトップの可能性が高まったタイミングで攻める方法
ダブルトップの右サイド初動から攻める方法、これもいつもと同じやり方です。
先ほどと同じことをするのです。
ただし、こちらは多少のスピード感を出したエントリーが有効になることが多いです。
まずはトレンドラインとラス押し戻り抜けを待つというのがトリガーです。
トレンドラインとラス押し戻り抜きの1波をトリガーとして、2か所ほどエントリーポイントを紹介します。
まずは「いつもの型」
普段はいつもの型が出来た後に切り上げ下げラインブレイクから乗るのが理想ですが、今回のようにダブルトップになる要素が揃った上でダブルトップ右ポジションでいつもの型が出来上がったらその時点でのエントリーが出来ます。
ダブルトップ右ポジションを初動から狙う際は「いつもの型」で狙って見て下さい。
セオリー通りの2波戻しを待つ
1波が出た後は先ほど同様に2波が出てくるのでこれを待ちます。
抜かれてはダメなのは1波の中の3波根本なので、このラインよりも下で転回してきた場合にエントリーを仕掛けられます。
先のいつもの型からN字が完成して、そのN字自体が1波になっていくイメージですね。この1波の中の3波根本を抜かれてしまうと終了です。
この際は2波トレンドラインブレイク、リテストからのエントリーが理想です。
目標は1波=3波
この2点何れかで乗った場合、最初の目標はもちろん1波=3波の長さです。
目標設定のエクスパンションはネガティブに当ててみておきましょう。
目一杯伸びるように当てておく意味はあまりありません。
ゾーンで乗ってビタ(ネガティブライン)で切る、というのを意識しておきましょう。
まとめ
ということで今回はダブルトップネタで解説してみました。
今回は解説しやすかった直近のAUDJPYで解説していましたが、同じ場面で僕は今週NZDJPYでエントリーしていました。ネタにする予定なかったので撮影してませんが・・・
意識的にはレンジトレードの中でのダブル狙いという感じでやっていました。
今回の解説に当てはめるなら、ボリバン+2σと日足20MAの抑えが効いていますよね。
そして実際トレードする時に見ていたのもこの2点くらいでした。
1時間足で見てみても、先ほどのAUDJPYと比べてちょっとわかり辛いですよね。
下有利のレンジトレードで天井圏から適当に仕込んでおこうと、リスク覚悟の適当トレードだったので画像の用意がなかったわけですが、これを真面目にやろうとすると今回解説したような流れになるよということで記事にしてみました。
各スイングにおける天底圏の認識、特にN理論を元にした認識があれば色々と応用の幅が効いてきます。
見るべきポイント、やるべきことはいつも同じで、そうしたシナリオ作りの過程の中でたまたま出てくるのがダブルやトリプルといった付加判断材料なわけです。
こういう攻め方が一番やばいので、しっかりと認識を積み重ねて精度の高い転換パターンを見極められるように練習してみてくださいね。
ではでは。
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