どうも、モズです。
今回はスキャルピングをやる際の通貨ペア選び、シナリオを作るタイミング、撤退・見放すタイミング(シナリオ崩壊)の考え方について紹介したいと思います。
僕の中ではスキャルもデイトレも同じ要領でやっていて、それぞれ展開の速さ、ボラの違いくらいしか無いイメージなのでデイトレでも同じ意識を持ってみて下さい。
引いていくラインの信頼度的にはデイトレで日足4時間で引くラインの方が強いのと、そうした長期足ラインに対する短期足の反応というのはアバウトなものとして考えておく(長期足での髭の動き)のが大事なくらいですね。
今回はシナリオ通りにトレード出来ましたというものではなく、シナリオを考えて待った上で見放したという流れです。
そういった要所要所の考え方など参考にして頂ければと思います。
ではいってみましょう。
目次
スキャルピングにおける通貨ペア選びの方法
前提として使用通貨ペアはEURJPYで、7月28日のものになります。
ではまずどういった通貨ペアを選ぶべきかという話ですが、突き詰めると色々考えることはあるのですがまずぱっと見で判断できる要素があります。
それはMAのパーフェクトオーダーです。誰でも見分けられる超簡単な状態ですね。
パーフェクトオーダー状態であり、長期足基準(ピンク)のMA(240EMA=1時間足の20EMA相当)がしっかりトレンド方向に傾いていることが大事です。真ん中の紫のMAは80EMAとSMAになってますが、これは60EMA,SMA(15分足の20MA相当)にしておくのが良いと思います。ぶっちゃけなんでもいいです。
この時に1時間足の状態も見ておけると更に良いです。今回は長期的な上昇トレンド相場において、ダブルトップを付けてネックラインを下抜いてきたあとの動きになります。
なので相場環境的には「ネックライン抜けの1波中」という状態です。こうした環境認識の理解があった上でトレードすることも大事だったりしますが、慣れないうちはとりあえずMAを頼ればいいと思います。
僕は「1波はどこまで伸びるかわからない」というのが基本の考え方でやってますので、そういった1波が出ているタイミングでスキャルをやることが多いです。あとは3波発生後に乗り遅れた時とかですね。
余談:3波には2つの状況がある
3波中と1波中ではまたちょっと狙い方が違って、1波中の方が慎重に攻める必要があります。
3波中は押し戻りのトレンドライン抜けから乗ればいいですが、1波中はそうはいきません。
この1波の中でも1波~3波があるわけですが、大体の場合で1波の中の3波中を狙っていくことになります。
大3波目なのか、1波目の中の3波なのか、という違いがあるということを押さえておきましょう。この区別が出来ていない方がトレード添削をしていてひっじょーーーーーーに多いです。ラインはちゃんと引けている方が多いので、これさえ意識出来ればだいぶ勝率上がると思いますよ。
例えばこんなN字があったとして、誰もが上図のような感じに波を数えますよね。
このN字の中にもN字があるイメージを必ず持ってください。
こんな感じです。これは基本中の基本なので、伝承記1巻目のテーマもこれをわかってほしくてやってるやつなので、卒業生さんは改めて見返してみてください。
本来デイトレで必ず狙っていくべきなのは3-3波目。でもこれを狙えるチャンスは週1あるか無いかですので、その他の波をどうやって狙っていくかというのが「引き出しの多さ」として出てくるわけですが、そうした狙える形(エントリーロジック)だけを覚えてやっていて「今はどこの波の何波なのか」=「環境認識の理解」をがわかっていないケースが非常に多いです。
結果的に目線は合っていたのに負けた、というのは損切位置が甘かったからですよね。
それは「今はどこの波の何波なのか、それ故にどういったリスクがあるのか(逆目線シナリオ作り)」が出来ていないが故に起こることが多いです。
しっかり意識出来るように練習してみてください。
ということで今回の場面は長期足1波の中でどこまで伸びるかわからない3波中であるという場面でのトレードになります。
目線方向へのトレンド更新の後の戻りトレンドを見つける
MAのパーフェクトオーダー状態を見つけたら、次はトレンドの更新とその後の戻りトレンドを見つけます。
この時に戻りのトレンドを見るコツは、しっかりとN字を描いて動いているというのが見るべきポイントです。
トレンドラインがしっかり引けるかどうか、ですね。
こんな感じでトレンドラインが引けるようになるのを待ちましょう。今回は既に抜けていますが、順序としては以下のような感じです。
①MAがPO状態の時にトレンド更新が起こる
②その後にトレンドラインが引けるような戻りのトレンドの動きが出る
③戻りのトレンドラインを抜けるのを待つ
というのが基本の流れです。
こんな感じに手前にも安値更新後の動きがありますが、しっかりとトレンドが出ていないので微妙です。わかり辛いトレンド戻りはスルーです。
デイトレでも2波が綺麗な通貨ペアを狙いましょうといっていますが、2波が綺麗だと3-1波から3-3波までの繋がりが綺麗に出ます。
2波トレンドの綺麗さというのも重視してみてください。
今回は結果的にエントリーが出来なかったわけですが、エントリーをしない選択肢が出せるようになるというのも綺麗な2波戻りを元に考えているからこそです。
優秀な3-1波を待つ
次に見るべきポイントは先ほどの2波のトレンドラインと同時に2波のラス押し戻りを見ます。
この2波のトレンドラインとラス押し戻りを抜ける波=3-1波となるので、まずはこの3-1波の発生を待つというのが次のステップです。
こんな感じですね。僕が見始めた時に既にこんな状況になっていたので選びましたが、ここまでの認識は通貨ペアを開いたぱっと見で出来るようになりましょう。
文字に起こすと大変ですが、頭の中で通貨ペアを選ぶ時に考えることは一瞬ということです。
3-1波まで見えたら短期足に切り替える
優秀な3-1波の発生を確認したら短期足に切り替えてしまっても良いです。
3-1波というのは3波目でありつつ1波でもあるので、先ほど書いたように「1波はどこまで伸びるかわからない」という状況です。
そして同様に「1波の中にも1~3波N字がある」という意識も持っておきます。
基本は1波≦3波でN字を作るわけですが、1波がどこまで伸びるかわからないからこその≦表現となるわけですね。
こうした1波の中の1波~3波N字を見るために、短期足に切り替える必要があるのです。
1波の中のN字がわかるでしょうか?
こうやってトレンドラインを引いてみると何となくイメージできるかもしれませんね。
1波にフィボナッチエクスパンションを当ててみました。
こっちの波が1波じゃないの?と思った方、良い疑問と思います。そして僕的にはどっちでもいいと思います。
ただ僕は以下画像のようにスイングを見てしまいます。
N字(1波)のトレンドラインを割る波=2波という考え方が基礎にあるので、色々逆算していくとこういったスイング分析になるわけです。
トレンドラインと接する節目というのはそれはそれで重要視するべき部分になるので、どちらでも良いというか、どちらの節目も見ておけるようになるといいです。
トレンドラインを最後に接する節目はどこなのか、3波根本はどこなのか、これを見ておくことが非常に大事です。
3-2波の戻りを待つ
1波=3波となる場所付近で逆3尊を作って来たのでとりあえず乗ってみました。
基本的に3-2波は狙わないですが、綺麗な逆3尊だったのでついつい乗ってしまいました。
この時に3-2波がどこまで行きそうなのか、そして抜かれてはダメなポイントというのを見ておきます。
この「抜かれてはダメなポイント」というのが先ほどから書いている「1波の中の3波根本」になってきます。
この2つのラインで作られたゾーンよりも上に行かれるとシナリオ崩壊となります。このゾーン内か、それとも手前で転換してきたならばシナリオ続行となります。
ということで先ほどのエントリーはこのゾーンよりも手前で、逆3尊の値幅分くらいを狙って指しておきました。
髭先で利確されていたようです。
ラインが少し増えていると思いますが、緑のラインが本命切り上げラインです。
この切り上げラインを下抜ければ、シナリオ通りに3-3波が発生していく確率がすごく高いという話。
でもできればその手前から仕掛けていきたいということで、先ほどの転回ゾーン付近の動きに注目していきます。
わかりやすく目立つ色で最終防衛ライン(3波根本)を引いておくといいですね。
ゾーンに差し掛かりました。
ここから見るべきポイントも先ほどから変わりません。
こうした流れを予測しておきます。
ということで3波根本を上抜けて来たので終了です。
まとめ
見ていくポイントをまとめておきます。
①MAのPO状態
②トレンド更新が起こった後の戻りでトレンドを付けていることを確認
③戻りのトレンドラインとラス押し戻りを抜く3-1波を待つ
④3-1波のトレンドラインを抜いてくる3-2波を待つ(本文で書いてないけど大事)
⑤3-1波を細分化して1波~3波のN字を見つけ、大事な節目(3波根本やトレンドラインを最後に接する節目等)にラインを引く
⑥3-2波の中にもN字は出来るので1波=3波やチャートパターン基準で2波の行き着く先を大体予測しておく(今回は逆3尊だったので逆3尊のサイズ分を獲るトレードが出来た)
⑦3-2波トレンドラインとラス押し戻りを抜いてくる更に小さな1波を待って戻りからエントリーを仕掛ける
大体こんな流れです。スキャルでもデイトレでも同じような流れで出来ます。
こうやって文字を読むと「そんなのわかっとるわい」と感じる方が多いかと思いますが、わかってるのと出来るのとではまた別問題なのがFXの難しい所ですよね。
上記の順序はエントリーのために考えるべきポイントであり、環境認識ではないということですね。どこの波の何波なのかという意識を持った上で見ていくことが大事です。
伝承記での課題はこういった要素を自分で気づいてもらえるようにするためにやってもらっていることでもあるので、また改めて見返して取り組まれてみてください。自分で過去検証をする際にも以上のことを意識しながらやられてみてください。
ということで今週も頑張っていきましょう。
ではでは。
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