どうも、モズです。
以前記事にしていた(FX初心に帰る環境認識の方法。あきちゃん先生のFX初心者応援講座3)について質問がありました。
「どこの波を見てそれをNと判断して、トレンドレスかそうでないか判断するのがわからない」というもので、この状態に陥っている方も多くいらっしゃると思います。
僕も以前そう思っていたことがあるのでよくわかるのですが、結論から言ってしまうと慣れの問題が大きいです。
スイングというのは大きく見ようと思えばいくらでも大きく見えますし、逆もしかりですよね。だから混乱してしまいます。
すべてのN字波動が目について、いったいどこの節目、ラインを見ていけばいいんだ状態になりがちですが、シンプルにチャートを見ていくためのルールを決めて見ていくことで解決していくはずです。
何に意識して見ていくことで、ぱっと見でスイング分析が出来るようになるのか、そのためにおすすめな認識方法を紹介します。
ではいってみましょう。
直近のドル円でN字を探してみよう
まず前提として、どこのN字を見ていけばいいかわからない、状態になっている方というのは基本的に目に見えるすべてのN字を同系列なものとして見てしまっていると思います。
そして当然ですが、短期足にしていくほど見えてくるN字の量が増えていきます。
デイトレ、スキャルをやっている方も多いと思いますが、普段から1時間足や15分足ばかり見てN字を追いかけていると、この混乱は収まらないかと思います。
大きな流れを知るためと割り切って、まずは日足4時間足で環境認識を行って見て下さい。
そしてN字を見ていく=節目を見ていく際には「節目やスイングの意味」を見つけられるようにしてみてください。
具体的には1波の場所、そこから1波=3波となっているような場所です。
目につくスイングの節目全てを同一なものと考えるのではなく、「意味のある節目」だけを見る癖をつけて見て下さい。
具体的には「1波起点」「3波根本」「ラス押し戻り」「ネックライン」の4か所です。これだけをまずは意識して探すことから初めてみて、そこから他の大事そうな節目にラインを引いておくだけで良いのです。
ということで直近のドル円を見ていきます。
※執筆時撮影の画像と添削時の画像とでチャートの形状が若干異なっています。

ドル円は日足ではこのような形となっています。
今回質問頂いた方は、このように見ていました。

大きな上昇トレンドの2波の中(ネックラインの中)に入り込んできているのでトレンドレスな状態である。
これはこれで正しい認識であり、これだけの認識で見ていくのであれば間違いということになります。
他にも4時間足や1時間足でも色々書いていただいていましたが、今回は僕なりにどう見ていっているかを解説していきます。
大きな流れを見ておくことは大切ですが、トレードをする上で大事なのはやはり直近の流れです。

最低限必要な水平線を書いていきました。
左側の上昇波を親波とするならば

トレンド発生と書いた場所が“左の親波に対しての”トレンド転換のポイントになってきます。
この「〇〇に対して」という見方が大事で、混乱しやすいポイントだとも思います。
トレンド転換をしていると書きましたが、もちろん長期的にはトレンド転換はしていません。

この流れで見れば、上昇トレンドのラス押しで止まっている状態ですからね。
長期的にはトレンドレスでラス押しで止まっている状態、直近ではれっきとした下落トレンド中、というのが日足レベルで出来る認識になります。

トレンドを発生させた波を1波とすると、1波=3波でちょうど長期ラス押しラインにぶつかっている状態なので、ここから4波5波でどうなっていくか?という風に見ていくことが出来たわけですね。
ショートで狙うならばしっかりと長期ラス押しを下抜けてから、ロングならばダブルなりなんなりのチャートパターンを作ってから仕掛ける、というシナリオを日足だけで作ることが出来てきます。
そして日足レベルでトレンドレスゾーンはどこか?と見るならば、このゾーンになってきます。

このトレンドレスのゾーンを見る時は、2波となっている部分に注目するようにしてみてください。
そのために必要なのが1波の認識になってきます。
既に出来上がっている波(親波)を見ていく際、意味のある1波をみつけることさえ出来ていれば、「親波の分析そのもの」にも役立ち、今後のトレードのためにも役立ってきます。
親波の1波はどこか、そして今後のトレードに繋げるための小波の1波はどこか、それぞれを見つけていくことが大事になります。

こんな感じで見る方もいるでしょう。1波の場所はこれも正解ですし、スイングもこう見て正解だと思います。
その上で先ほど書いたように、「意味のあるスイングを見つける」ということをやっていきます。
今回の場面で言えば、書いていなかった長期的なトレンドラインというものがありました。

このトレンドラインを抜いてきた波、という風にざっくりと見てみるとどこになるでしょうか?

ざっくりと、綺麗に見える「流れ」というのを探してみるというのがコツかもしれません。
そしてそのために「日足」等の長期足を使うのです。長期足だからこそ「綺麗に流れが見える」ようになるからです。
画像内に引いた矢印の流れ、というのが長期的なトレンドラインを抜きつつ、直近でトレンドを付けた流れになるわけで、先に書いたように左の上昇を親波として見た場合にはトレンド転換をした波です。
こうした大きな意味を持った「1波」として見ていけるわけですね。
4時間足や1時間足だけを見ていると、中々こうした「大きな意味を持った波」というのは見つけられません。

現在の状況から見れば、ということにはなりますが、直近ではこういった流れで来ているんだなというのがわかるわけです。

なのでこういったスイング分析になっていくわけですね。
そして次に・・・

こういう流れになっていくかもしれませんし

こうなるかもしれません。
とりあえず、日足だけを見ることでこれだけのことはわかるのです。
これが分かった上で、じゃぁ4時間足、1時間足でどうやって攻めていこうかな?というのを考えていくという流れになっていくのですね。
4時間足で見てみると、また新たな「起点、3波根本、ラス押し戻り、ネックライン」が見えてきます。


このような感じで見ていけますね。
なので日足でも4時間足でも、直近の動き的には下落トレンドの最中だと言えます。
下落トレンドの最中ではあるが、長期上昇トレンドのラス押しラインまで到達してしまっているのでどちらに動くか方向がはっきりしてから狙うべき環境である、というのが僕のドル円の見方です。
直近でどうにかしてエントリーをして利益を得ようと考えるべき相場ではないという感じですね。



具体的にはフィボナッチを使って、可動域の中で攻めていくという流れです。
今まではこちらの親波ベースに対して動いていたわけなので・・・

つまりはここから先のトレードはある程度のギャンブルトレードになりかねないという形になるというわけです。
流れに乗るトレードではなく、流れを出すタイミング(どっちに出るかわからない)を取りに行くということになるのですから。
まとめ
という感じで、どの波を見ていけばいいかわからなくなればまずは日足で綺麗な波を追いかけようねという話でした。
「意味のある波を見つける」というのが何をするにしても大事なポイントになるので、意識してやってみてください。
慣れるまで色々な場所で検証してみてくださいね。
ではでは。
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