どうも、モズです。
今回は伝承記卒業生さんのトレードを元にハーモニックパターンの一つであるサイファーパターンとネンスターパターンについて紹介したいと思います。
このサイファーやネンスターというのは「トレンド更新後にラス押し戻りを逆に抜けてくる」という形がパターン化されたものです。
ラス押し戻りが抜かれた、ということは元のトレンドとは逆目線の1波が出た!ということになるのでそこから3波を狙いに行けるパターンかと思いきや、元のトレンドに戻っていくというパターンです。
普段やっている「いつもの型」というのもハーモニックパターンで言えば「5-0パターン」というものが近く、ラス押し戻り抜きの1波からラス押し戻りへのリテストを経て3波が出る場所を狙うというものです。
この「5-0パターン」と「サイファー・ネンスター」は比較的よく似ており、5-0パターンの前にサイファー・ネンスターが出るといったイメージです。
この5-0パターンとサイファー・ネンスターパターンとでは狙っていく方向が逆になるため、目線の選択に迷いが生じます。
今回伝承記卒業生さんのトレードも「ラス押し戻りを抜けた1波=サイファーパターン」に惑わされた結果、再度乗りなおしが出来なかったトレードになっています。
「目線は合っていたのに損切された後に狙いの位置まで伸びていく」という経験は誰しもあると思いますし、今回のポイントも誰もが惑わされるポイントだと思います。
まぁ言葉で説明してもなんのこっちゃという感じなので、実際にどういったものでどう活用していけば良いのかというのを図を交えながら解説していきます。
こういうハーモニックがあるという知識として知っておくことで防げる事故もあるので、一つ頭の中に入れておいてもらえたらと思います。
ということでまずは伝承記卒業生さんのトレードとその解説からです。
伝承記卒業生さんのトレード
早速ですが表題の件、ポンオジで玉砕しました。
エントリー根拠等は添付ファイルに記載しております。損切後に自分の利確目標にピッタリと届いており悔しいトレードとなりました。
後々で見れば上昇ダウを崩してその後20MAへリテストが入った場所から乗るのがベストとわかりますが、損切後に高値を切り上げて安値は直近安値のラインで長い下ヒゲだったので上もあると思い乗れませんでした。
今回何をどのように考えていれば良かったかアドバイスをいただきたいと思います。
よろしくお願い致します。
トレード添削返信
トレードお疲れ様でした!
惜しいトレードでしたね。
狙いとしては悪く無かったですが、意識しておくと防げることがあるはずなので頭に入れておいてください。
まず添付①で書きましたが、初動の大きな1波が出た後にその1波の安値を更新したのを見て1波=3波を狙うために下目線で狙うのは正解です。
この3大きな3波の中にも当然トレンドがあるんですが、そのN字トレンドを見て見ると添付2のように1波=3波が完成している状態でした。
耳タコだと思いますが1波=3波が完成したら次は戻ります。
その際にラス押し戻りというのは比較的簡単に突破されてきて、この時点で逆目線1波が発生してきます。
目線の1波なのか逆目線の2波なのかという意識が大事という話をたまに書くんですが今回もそれで、今回は逆目線の上昇1波が下目線の2波になってきます。
またこれも出来れば頭の片隅に入れておくといいですが、添付③に書いたようにハーモニックパターンとしてたまに出てくるサイファーパターンに該当します。
同類にネンスターもあります。
ちょっとだけトレンド更新をした後にラス押し戻りを抜いてきて、そこから元のトレンドに戻っていくパターンになるので、今回のように1波=3波が完成したからこそ発生したパターンであるという意識を持って見てみると良いかもしれません。
ベストの場所は書かれている通りですが、4時間足で明けの明星が怖いですよね。
でも1時間足で見てみるとセオリー通りの場所になってきます(添付4)
3-1波がしっかりと出て、この3-1波の中の3波根元に近づいてきたタイミングでMAも絡んできているならばエイヤと乗ってしまっていいと思います。
損切もこの3-1波中の3波根元↑に置くことになるので損切幅もそこまでデカくなりません。
ポンドの場合はヒゲで刈ってから動くこともあるので余裕を持っておくのが良いです。
1波の頂点から3-1波頂点に向けて引ける切り上げライン抜けがブレイクエントリーポイントになり、そこから3-1波=3-3波のポイントと一番初めに見た大きな1波=3波がほぼ同じポイントになるので狙い通りの動きになるといった感じですね。
あとエントリー時にGUスタートで云々書かれていますが、この反応は前週の上昇1波を受けてラス戻りリテストに反応した結果ですよね。
ここから最低でもダブルトップくらい作りに来るかも見たいな判断が出来れば切り上げラインを引いて下抜けを待つことが出来てきますし、その結果としてトレンドに進化した際にこれが上目線1波なのか下目線2波なのか、という認識ができてその後のシナリオ作りに繋がっていきます。
この切り上げ1本引けるかどうかの判断が今回のトレードにおけるターニングポイントでしたね。
次からちょっと意識してみてください。
トレードまとめ
返信の最後にも書きましたが、今回はエントリー判断がちょっと早すぎたという話ですね。
ラス戻りへのリテストに反応してギャップアップスタートになっているのだから、目線は下だとしてもここで切り上げラインを引いて抜けを待つということが出来ればあとはイージーだったのです。
ダブルトップになって切り上げ下抜いてくればそこでエントリーをすればいいし、トレンド更新したのであれば2波トレンドになったなということで、3-1波を待って3-3波をいつものように狙っていけばよかったわけですね。
【ハーモニックパターン】サイファー・ネンスターについて
ということで返信本文に軽く書いたサイファーとネンスターについてです。
どちらも売りパターンで図を作りましたが、買いパターンはこの逆でイメージしてください。
特徴としては、A地点からC地点にかけて若干のトレンド更新が起こっているということです。
先ほどのトレードの場面だとこんな感じです。
こうした若干のトレンド更新が起きている=そのままラス押し戻りを抜けきれずにそのまま伸びていくだろう、という認識は危険かもしれません。
今回はこの若干のトレンド更新の時点で1波=3波が完成してしまっているわけです。
こうした要素をよく確認しておいて、「サイファーパターンやネンスターパターン」といった存在を知っておけば、「今後こうなるかも」という予測が出来てくるわけですね。
こればっかりは知識の問題になってきます。
ラス押し戻りを抜けてから再度伸びていくサイファーやネンスターパターンがあるぞというのを知っておくだけでお得ですね。
若干のトレンド更新の後にラス押し戻りを抜けられたらサイファー・ネンスターを警戒!今日はこれだけ覚えて帰ってください。
そしてここで注意しておくべきパターンがあります。
冒頭でも書いた5-0パターンであり、僕が普段やってる「いつもの型」です。
フィボナッチの細かい数値は置いておいて、形だけを見てみましょう。
5-0パターンにおけるC地点というのが、サイファー・ネンスターにおけるD地点になります。
何が言いたいのかもうわかって貰えてると思いますが、ラス押し戻りを抜けたからにはリテストで反応してくる可能性があるということです。
だからサイファー・ネンスターパターンのその形だけを鵜呑みにしてエントリーしていくのはあまりよろしくありません。
ハーモニックパターンというのは基本的に逆張りエントリーロジックです。
ハーモニックだけを信頼して良いモノではありませんし、ハーモニックに精通している人ほど他の要素と組み合わせて見ていっています。
「サイファー・ネンスターパターンは5-0パターンの中に組み込まれている」と最初に書きましたが、なんとなくわかるでしょうか。
5-0パターンで言うC地点が、サイファーネンスターのD地点です。
そしてどちらに向けて大きく動いていくのか、という判断は環境認識によって決めていくことが大事です。
今回の場面で言えば、大きなN字3波発動中で1波=3波に到達していない動きを狙っていくという認識がありましたよね。
この認識があったならば、例えラス押し戻りを抜けられたとしても「これはサイファーパターンかも?」という予測が出来てくるわけです。
大きな3波の中で1波=3波が完成したからこそラス戻りを上抜けられたんだなという認識も合わせて見ておければ、このラス戻り抜きの動きにも納得できるわけです。
まとめ
今回は伝承記卒業生さんのトレードを元にハーモニックパターンについてついでに解説させて頂きました。
ラス押し戻り抜けたから良し1波だ、とはせずに、両方の目線で考えてあげていくことが大事です。
相手の方が強いかもしれない運転で、手のひらクルクル簡単に出来る人が強いですからねw
ということで今回はこの辺で。今週も頑張って行きましょう!
ではでは。
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