ここからが本当のハーモニックパターンの基礎。反転ポイントPRZとABCDパターンの補完

さてここまで２つの記事でハーモニックパターンについて解説してきましたが、
ここからが本当のハーモニックパターンのおはなしです。

この記事の最後でハーモニックパターンが完成するので、今までの２記事も含めてしっかりと理解していきましょう。

わからなかったら具体的にわからなかった点をメールで連絡くださいｗ
僕もがんばります。

ABCDパターンのおさらいと補完

さて、まずは前回のABCDパターンについてのおさらいと補完です。

まずABCDパターンというのはN字波動の形であって、
このN字波動の中でのABとCDの長さをフィボナッチ比率に基づいて仕分けていくというのが前提にあります。

N字の波動でも、きれいにABとCDの長さが同じになる場合ばかりではありませんよね。

その中でもフィボナッチ比率によって仕分けできる長さでDのポイントが出来上がる場所。
そこが本来のABCDパターンを使った反転ポイントの見極め方です。

ABの長さを基準にしたら、CDはどれだけ伸びるのか？（ここではα項目とします）
その伸びる点は、BCから見た場合はどれだけ伸びるのか？（ここではβ項目とします）

このαとβのそれぞれの比率をフィボナッチを使って調べるわけです。

そしてαとβそれぞれでフィボナッチの数値が一致する点。

その条件が揃ったN字の波動がABCDパターンというものなわけです。

この図で見てもらえると分かる通り、
ABとCDの長さが同じになる点というのは、BC波に対してのエクステンション値が1.618になる点です。

エクステンションとエクスパンションツールを混合してしまいがちですが、BCエクステンションの値はBCの波にフィボナッチ・リトレースメントツールを使って求めます。（β項目）
エクスパンションツールは、ABを基準としてCからどれだけ伸びるかを求める為に使います。（α項目）

ここが結構ややこしい所なんですが、間違えないようにしましょう。

ちなみにエクスパンションツールの値はこれだけ入れておけば大丈夫です。

61.8 78.6 100 127.2 161.8 200 261.8

とりあえずこれだけです。

このエクスパンションツールの値（α項目）と、BCに当てたリトレースメントツールにおけるエクステンションの値（β項目）が重なる点というのが、ABCDパターンと言える条件です。

この組み合わせです。

このABCDパターン（N字波動）の調和ポイントをフィボで探すだけでも結構強力なんですが、ここから更にもう一つの波を加えて高度な反転ポイントを探ります。

そのポイントこそが、「PRZ(Potential Reversal Zone)」と呼ばれるハーモニック特有の反転ポイントの名称になります。

ハーモニックパターンとPRZ

ハーモニックパターンというのは、これまで散々解説したABCDパターンとフィボナッチ比率をかけ合わせて生まれるものです。

このフィボナッチ比率というのは、リトレースメントとエクステンションの２つから成り立ちます。

これはよく見るフィボナッチを使った反転ポイントの絞り込みですよね。

ここにABCDパターンを組み合わせるのです。

お待たせしました。

これでやっとハーモニックパターンが完成です。

ABCDパターンによる反転力とフィボナッチ・リトレースメント、エクステンションによる反転力の組み合わせ。
これによって高性能な反転ポイント（PRZ）が絞り込めるようになるわけで、それを系統（数値）別に分類したのがハーモニックパターンと呼ばれるチャートパターンなのです。

ハーモニックパターンは結構な数があるんですが、
その中でも代表格とされる、「ガートレー」「バット」「クラブ」「バタフライ」という４種類だけ押さえておけば大丈夫です。

欧州ではハーモニックパターン＝ガートレーというくらい、ガートレーのパターンがメジャーだという話も聞きました。
ということで、ここまで来ればあとは型に当てはめていくだけなので簡単です。

あ、ハーモニックパターンっぽいのが完成しそう・・・って思えるようになってくれば、あとはテンプレートの数値に当てはめてみて、反転ポイントを予測するわけです。
パターンごとの数値などは個別の記事で解説します。

そのうちパターンと数値の一覧みたいなのも作ろうと思います。（元気があれば）

とりあえず、ここまでの３記事が一番記事にするのが難しかったです・・・＾＾；
ハーモニックパターンを理解する上で重要な所なので、何度も読み返して貰えればと思います。

その上でわからないことがあればメール下さい。

その他のハーモニックパターンの記事はまとめページをご覧ください。
→FX攻略記事まとめ