ハーモニックパターンを理解する前に、まず波の性質を理解する必要があると思います。
僕のブログの読者さんならあきチャン先生の動画を見たことがあると思いますが、
「N理論」ってありますよね。
相場はNを描きながら進んでいくというやつです。
見てない人はすぐ見ましょう。
こうした波の形ですね。
N字に見えるからN理論らしいです。
ではここからがABCDパターンの本題。
ハーモニックパターンの基礎でもあるのでしっかり見ていきましょう。
AB=CDになるためには??
あきチャンが動画よく使う技として、ABの波の長さをC地点から当ててDの地点まで行くだろうって予測してますよね。
これがつまりはAB=CDという考えから来るものです。
「AB=CDが完成すれば、相場は反転する確立が高い」
だからこそあきチャン先生はそこに指値を置いて決済として使ってたりするわけですが、
ということはABとCDの長さが同じになるDの地点からは反転の力が働いていると見ることが出来ますよね。
あきチャン先生はAB=CDを見るためにABの長さにトレンドラインを当ててその長さを単純にCに持ってきて測っていますが、
フィボナッチエクスパンションというMT4のツールを使うことでも計ることが出来ます。
左がフィボナッチ・リトレースメント
右がフィボナッチ・エクスパンションです。
このエクスパンションツールを使うことで、ABの長さを基準として、C地点からどれだけ伸びるかという数値を見ることができます。
実際にMT4を使って使ってみて欲しいのですが、こんな感じになります。
エクスパンションツールを、A→B→Cの順番に当てるとこうなります。
右に表示されている数値が、ABの長さを基準100とした場合の、Cからの長さです。
これはつまりAB=CDとなる縦軸で見たラインというのが、フィボナッチ・エクスパンションで表示される画像右◯の100の部分でわかるということです。
AB=CD=100です。
このエクスパンションツールでは縦軸でラインの場所を計ることが出来ますが、
ここからAB波の横軸の概念も入れた場合、大体画像のオレンジで囲った部分が反転ポイントに該当するわけですが、その部分でちゃんと相場が反応しているというのが見えると思います。
画像はこの記事を書いている直近のEURGBPです。
ということでまずは
AB=CDとなるポイント=綺麗なN=反転ポイント候補としてみることができるとわかってもらえるでしょうか。
ではここで少しハーモニック的な話ですが、
AB=CDとなる場合、ABの波に対してBCのリトレースメント(戻り)はどれだけ入っていると思いますか?
この例でいくとAB波に対するBC波のリトレースメント(戻し)は50%です。
ではBC波に対してCD波はどれだけエクステンション(延長)していると思いますか?
これを計るためには、フィボをBからCに向けて引きます。
数値を見やすくするためにすこしズラシて色を変えてますが、
フィボナッチ・リトレースメントをBからCに向けて引いた場合、AB=CDとなるポイントでは200と表示されているのがわかりますか?
ということは、C地点の戻しがABに対して50%入った場合、BCに対して200%延長した地点がAB=CDになるD地点であるということがわかるわけです。
じゃぁもしC地点の戻しが61.8%だった場合、どうなると思いますか?
ややこしくなってきましたね^^;
※画像クリックで拡大できます。
これ、フィボナッチ使う人ならよく見るポイントじゃないですか?
61.8%という黄金比率のラインで反応して上昇したパターンです。
ではここでAB=CDとなる場所はどこなのか。
見事なAB=CDからの反発ですが、ここで見て欲しいのはBCのエクステンションです。
BCに対してリトレースメントを引いてみます。
どうですか?
AB=CDとなる場合、BCエクステンションの数値は161.8%になるわけです。
同じAB=CDの条件でも、ABに対するBCリトレースメントの位置によって、AB=CDを求めるBCエクステンションの数値も変わるのです。
これがフィボナッチを使ったハーモニックパターンを複雑化させている理由でもあると思います。
フィボナッチ数列と言えばほかにも数値があるわけですよね。
だからそれぞれで調和を取るために数値も変化するわけです。
C地点への戻しが0.382ならば、BCエクスパンションは2.618になるのです。(AB=CD前提)
この考えはAB=CDのみならず、
ABとCDの長さが違うという場合にも使えます。
0.618×ABの長さ=CDの長さ
みたいなパターンですね。
こうなってくるとBCの戻しの数値とBCエクスパンションの数値も複雑化していきます。
ややこしいですよねw
とりあえず、
Nが出来たら次は逆Nだろって話ですよ。
AB→BC→CDときたら、いつかはDEとなる。
当たり前の流れです。
そしてそのN字の波動それぞれにリトレースメントやエクスパンションを当ててみて、
そのフィボナッチ数値が重なる(調和)する部分こそが次に相場が反応しやすいポイントであるというだけの話です。
さっきの例で言うと、ABの波に対して61.8%戻りというフィボナッチ数列に則ったBCの流れがあったなら、そのBCに対して161.8%のフィボナッチ数列に則った延長が行われると、それは同時にABと同じ長さになっているという実に調和の取れた流れになるよねって話です。
これで調和(ハーモニック)は取れたんだから、もう同じ方向には進まないよねって話ですよ。
あきちゃん先生的に言えば、「エネルギー保存の法則」です。
ちょっとわかってきましたか??
ではついでにこんな形が見えてくるとどうでしょう?
ABCDのCDの波の中にさらにabcdパターンを内包した場合です。
Dの地点が予測出来れば、強い反転が見込めると思いませんか??
この図で言うとB=Xであり、Xabcdのハーモニック的なパターンが見えるでしょうか。
だんだんとハーモニックパターン的な話になってきましたね!
ちょっと分かりづらい点が多かったかもしれませんが、何度も読み返して下さい。
とりあえず言いたいことはABCDパターン=N理論だという話です。
N字波動の組み合わせと、フィボナッチ比率を使って調和の取れた形を探っていく事。
これがハーモニックパターンの基本の考えです。
ということで、まずは基本の考えとなるABCDパターン=N理論について解説しました。
その他のハーモニックパターンの記事はまとめページをご覧ください。
→FX攻略記事まとめ
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