FX初心に帰るシリーズとして、あきちゃん先生の動画を元に一から基礎を見直すシリーズをやっていこうと思います。
僕も含め、既にある程度知識がある方も、今見直すことで新たな気付きを得られることがあるはずです。
目次
FX初心者が知るべきこと
「FXについてちゃんと勉強をしたい」と相談を受ける度に、「まずはあきちゃん先生の動画を見てください」と答えるくらい大事な要素をたくさん解説してくれているあきちゃん先生。
僕がFXと出会い、あきちゃん先生動画と出会ったのは2015年くらいだったかと思いますし、このブログも2016年頃からスタートし、ずいぶん時が経ちました。昔は動画を見ていて「?」がいっぱい出てきたものですが、学ぶべき点を自分なりに落とし込んできたからこその今があり、そしてこのサイトがあります。
あきちゃん先生のメソッドから必要最低限のものを抽出してまとめあげた講座も作ることができ、おかげさまで多くの方に手に取っていただきました。→講座受講生さんの感想一覧
はっきり言って初心者向けでは無い内容になっているので、まずはあきちゃん先生の語る基本を少し理解してから参加して頂けると、今後のトレード人生の大きな糧になると思います。
そのためにあきちゃん先生の膨大な動画のうち“どの動画を見るべきなのか”という問題が出てくるので、あきちゃん先生の初心者応援講座をまとめたページを作ろうと思います。
動画は見てもらうとして、後で復習できるように要点を文章でまとめ、僕なりの補足も入れた解説を付け加えます。
初心者さんだけでなく、僕も含めてある程度の知識を持つ方も、初心に帰るつもりでもう一度見直していってみましょう。
あの頃はわからなかったことが腑に落ちることもあるはずです。
それなりの数があるので数本ずつを1ページとして分けて、まとめページからアクセスできるようにする予定です。
では順番にいってみましょう。
あきちゃん先生のFX初心者応援講座1<監視チャートの設定>
要点まとめ
- チャートの監視にはMT4がおすすめ。MT4を利用できる大手業者を使おう(楽天証券やXM等)
- 基軸通貨である米ドル基準のドルストレート系の通貨ペアが初心者にはおすすめ(EUR/USD USD/JPY GBP/USDの3通貨ペアを基本として +αで何か選ぶ→オセアニア系のAUDやNZD絡みがおすすめ)
- スタイルにもよるが監視は4時間足か1時間足で、エントリータイミングでのみ15分足等の短期足を用いる
- 移動平均線は20MAを基準として、その2つ上の上位足基準の20MAが同一画面に映るように設定する(例:4時間足に表示させる場合、基準となる20EMA,SMA、上位足の日足20MA相当になる120EMA,SMA、更に上位足の週足20MAに相当する600EMA,SMAの3種類)
補足解説
チャート監視はMT4がやはりおすすめ
チャートの監視にはやはりMT4がおすすめです。世界中のユーザーに愛されているMT4というだけあって使いやすさは抜群です。
証券会社によってはその業者特融の決済ツールの使用を求められたりしますが、MT4が使える証券会社であれば通貨の監視から実際のエントリーまでMT4上で完結できるのですごく楽です。めんどくさいことは極力省くべきです。
どの通貨ペアを表示させるのか?
通貨ペア選びについてですが、「環境認識を通してどんな状態のチャートが取引に向いているか」という取捨選択が出来るようになるまでは、固定で少ないチャートの監視に注力した方が良いです。
「何かの手法を用いる時、その手法が有効打になりそうな通貨ペアを見つける」というのはFXにおいてかなり大事なスキルになるのですが、単純にたくさんの通貨ペアを見たから養われていくものでもないです。わかりやすく形を作っていってくれる主要な通貨ペア(多くの人が見ている通貨ペアはセオリー通りの動きをしやすい)で、過去検証も踏まえて何回も見ていくことが大事です。
動画内でも解説されてますが、オセアニア系の通貨ペアは個人的にかなりおすすめです。NZDやAUDという名前が入った通貨ペアのことです。
一気ににずどんと動いていく(乗り辛い)ような相場になることが少なく、しっかりと形を作ってくれることが多いです。
そして日中にもよく動いていくので、日中時間の作りやすい主婦の方には特におすすめ出来る通貨ペアです。
監視時間足について
監視時間足についてはどういったトレードスタイルなのか(デイトレなのかスキャルなのかスイングなのか)でも変わってきますが、基本の環境認識は日足や4時間で行うというのだけ覚えておきましょう。
僕はスキャル専門家では無いので何とも言えませんが、スキャルピングをやるにしてもデイトレレベル(日足4時間足)の環境認識があった上でやっています。
日足の流れはすべてを制す。これを基本の考え方として持った上で色々取り入れていってみてください。
移動平均線(MA)について
移動平均線(MA)の設定についてですが、以下の記事を見て貰えたらと思います。
→【保存版】FXで使っているMT4テンプレート設定を公開。移動平均線の設定について。
1時間足の設定は動画のものとは違い、少し応用的な設定になっています。動画では解説されていないですが、あきちゃん先生も以前使っていた形式のものです。
僕はこちらの方が視覚的な情報が取れて好きなので継続して使っていますが、今はシンプルに20MA基準のものにしてしまっているんでしょうかね。
どちらでもお好きな方を選んでもらえたらと思います。
あきちゃん先生のFX初心者応援講座2<トレンドを意識してラインを引こう>
要点まとめ
- 何のためにラインを引くのかを意識しよう
- ダウ理論に基づくトレンドの流れに乗っていくために必要なラインを引くことが大事
- まずは日足でトレンドの節目にラインを引く 週足でも引く 最後に4時間足や1時間足で細かいラインを引いていく
補足解説
今のトレンドの方向を知ることで、その流れに乗ったトレードが出来るようになる
FXトレードというのは今と未来の価格差を予想して取引するということです。
未来の価格が今と比べてどうなるのか、どうなる可能性が高いのか、という予測を立てるためのチャート認識力がものをいう世界です。
その予測を立てやすい相場というのがいわゆる「トレンド相場」というものであり、これは「一定の方向に動きやすい相場」ということになります。
上昇トレンドならば上方向に、下落トレンドならば下方向に「動きやすい」のです。上昇トレンド中の「上に動き出していくタイミング」で上手にエントリーが出来れば、FXで利益を出していくことが出来るというわけですね。
この「上手にエントリーする」というのがまた難しく、簡単ではないのがFXの世界でもあります。
- この通貨ペアは今どっちに流れていく可能性が高いのか=環境認識
- 環境認識の後に動き出すタイミングを計る=エントリー判断能力
この2つの要素の組み合わせが大事で、手法だけをひたすら収集して実践して上手くいく人はいません。この手法が活かせる環境を見つける能力があって初めて活きるのが手法、ロジックというものです。
簡単なことではないですが、少しずつ身に着けていきましょう。
ちなみにこのトレンドの方向を察知するために便利なインジケーターというのが色々あるのですが、その最たる例が最初の動画に登場した移動平均線です。移動平均線の傾きを見るだけでも大まかなトレンド方向がわかるようになるので、移動平均線は必ず見るようにしてみてください。
今回の動画としては、トレンドフォローの手法をするためにはまずはトレンドとは何かを理解する必要があるので、相場の節目にラインを引いていくことでトレンドの判断が出来るようになろうぜっていう話でした。
「トレンドに乗るためのラインを引けるようになろう」と言うと聞こえはいいのですが、はっきり言って簡単に解説できることではありません。
説明しなければならないことがかなり多く、ガチの初心者さんにわかりやすく「ライン引き」を教えるのは不可能だと思っています。あきちゃん先生も動画内でどう簡潔にわかりやすく解説しようか、しゃべり辛そうにしてますよねw
ダウ理論の話も出てきましたが、これに至っても「どういったサイズ感で波を捉えるか」によっても変わってくるのです。
動画内でも、「親波(手前の波)の小さなトレンドを征服したら次は大きな波で見る」みたいな解説がありますが、こういうイメージ的なスイングの捉え方というのが初心者には難しかったりします。
でもこの辺は伝承記1巻目のテーマにもしているくらい大事な内容でもあるので、難しいから無理としてしまうのはもったいない話です。
とりあえず、今回の動画の内容をわかりやすく深堀してもらうために、僕の昔の記事を2つ紹介します。
まずはダウ理論について。
お次にライントレードのイメージについて。
どこにどうやってラインを引いて、そしてそれがどう活かされるのかというイメージが湧くと思います。
→FXは何処から何処まで進むかがわかっていれば簡単!?至極のライントレード実践
ライントレード具体例
ここで実際にチャートを引くことでどういったトレードが出来るようになるのかという例をお見せします。
チャートは直近2024年8月2日現在のドル円1時間足です。
ラインを引いてできること、という簡単なイメージをお伝えするのでなるべく小難しい解説は無しにします。
まず先ほど書いたように、MAを見るだけで大まかな流れというものが見えてきます。(本来は日足や4時間足による環境認識が必要)
大きな下落の中で現れた調整の上昇局面になるのですが、ここでも小さな上昇トレンドは形成されています。
直近の小さな流れは上昇、大きな流れは下落、こういった場面で小さな流れを狙っていくのもありですが、大きな流れに逆らうのはリスクが大きいです。
どちらかというと、大きな流れに従った3波目を狙うイメージのほうが狙いやすそうというイメージが付くと思います。
あきちゃん先生が動画内でこんな図を描いていた時のことを思い出してほしいのですが・・・
これを同じように今回の場面に当てはめてみましょう。
少し小さめのサイズ感でスイングを描いてみましたが、こういうスイングで形成された節目にラインを引いておくことで、次に出てくる波がそのラインに反応しやすくなります。
そしてトレンドが崩れるというサインも、このラインを引いておくことで見つけやすくなります。
今回で言えば、小さな上昇トレンドの最後の押し安値ライン(ラス押し)を下抜けることで、小さな流れで下落の可能性が出てきたと言える、という認識が出来るわけです。
そしてそのラインで反応して反発する可能性があるので、「ラインを引くことでエントリーの準備が出来る」ということになるのですね。
ここまでをまとめると・・・
- ラインを引くことで局面がわかるようになる(トレンドが継続した、トレンド方向が切り替わるかもしれない予測、トレンドが反転した)
- 大きなスイング(日足や週足)小さなスイング(4時間足や1時間足・15分足)それぞれで必要なラインを引いておく
- 過去のスイング(親波)の節目は次のスイング(小波)のスイングに影響を与える可能性が高い(サポートされたり抵抗されたりする)
- ラインを引くことで様々な準備が出来る(環境認識やエントリー判断に使う)
まとめ
トレンド判断にラインを使うというよりは、実際に流れているスイングを大小でイメージしておくほうがおすすめです。
むやみやたらにラインを引けばいいというものではなく、ラインが多すぎるとむしろ判断を鈍らせるので、必要最低限でシンプルにラインを引けるようになるのが理想だと思います。
トレンドの方向を理解し、必要な場所にラインを引くことがライントレードです。
最初は難しいかもしれませんが、慣れるとチャートを”読める”ようになっている自分に気付けるはずです。その日を楽しみにしながら、少しずつ頑張っていきましょう。
ということで今回は2話分解説してきました。僕の過去記事も参考にしつつ、少しずつ勉強していきましょう。
ではでは。
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