FX初心に帰るチャネルラインの引き方・使い方。1Dラインと2Dライン活用法。

今回は初心に帰るチャネルラインの使い方ということで、あきちゃん先生の動画を紹介しつつ、よくある間違い・失敗に繋がるポイントなどを踏まえて活用法を解説していきます。

チャネルラインというのはトレンドラインを「あるポイント」に向けて並行移動させたラインのことで、レンジ状態を斜めに見るために使うラインのことです。

そのポイントについてこれから詳しくやっていきます。

以前の解説記事(FX初心に帰るトレンドラインとチャネルラインの引き方)でもちょっと解説しているのでまだ見てない方はそちらから見て頂ければと思いますが、基本的に相場というのは特定のラインに反応しながら動いていきやすいという性質を持っています。

レンジ相場という状況をイメージしてもらうと、ある特定の高値からある特定の安値までの水平ラインの間で推移している状況をイメージすると思います。この水平ラインの仕切りを単純に斜めにしたものがチャネルであるという意識を持ちましょう。

斜め状態のレンジ、というのが俗にいう「トレンド相場」なわけですね。相場はすべてトレンド状態であり、レンジ状態であるということです。

このことを頭に入れた上で、いくつかあきちゃん先生の動画をまずは見ていきましょう。

FX初心に帰るシリーズの記事一覧はこちら

FX初心者応援講座【9】チャネルラインの使い方

  • チャネルを引いておくことで斜線ベースでのトレンド転換の場所がわかる
  • チャネルを引くことで決済のポイントが斜線ベースで見えてくる

 

チャネルラインの基本の引き方と1Dライン、2Dラインについて

冒頭でも解説したように、チャネルラインとは「トレンドラインをあるポイントに並行移動させたもの」を指します。

この「あるポイント」というのは、親波の各節目と、小波トレンドのはじまりとなった1波高安値です。

まず一つ目は基本となるチャネルラインの引き方です。

トレンドが確定したタイミングでトレンドラインが引けるので、そのトレンドラインを1波の頂点に向けて並行移動させます。

同様のラインを親波の節目にも当てていきます。

僕はこの親波に引く方のラインは2Dラインと呼んでいます。1Dというのが親波水平ラインで2Dが親波斜線ラインといった感じですね。

トレンドラインというのは、上昇トレンドにおいては下限のライン、下落トレンドにおいては上限のラインになります。

対してチャネルラインはこのトレンドラインをベースに反対側にラインを引くことになるので、上昇トレンドにおいては上限のライン、下落トレンドにおいては下限のラインになるということです。

トレンドラインベースに上限と下限を見るためのラインがチャネルラインなのですね。

この上限下限のラインの間でレンジを組んで、いったりきたりしながら相場は進んでいきます。

そして相場というのは斜線(2Dライン)だけではなく、水平線(1Dライン)にも反応していきます。

この2種類のラインを基準として相場の流れを追いかけていけば、チャートも綺麗に見えてくるようになってきます。

チャネルラインについて理解を深めるためにも補足で見るべき動画を紹介します。

チャネルを引く際の考え方についての補足動画3本

以下に3本紹介しますが、とりあえずこの3本を見ておけばチャネルに関してはだいぶ理解が深まってくると思います。

  • 急角度のチャネルが付くことは無いので、チャネルの角度を確認することが大事
  • 長期足に切り替えてチャネルを探しておく

 

  • レンジの法則が崩れるタイミングを見極めればチャンスが見えてくる

 

動画内で綺麗なチャネルと難解なチャネルという考え方の解説が出てきたと思いますが、大事な解説なのでしっかり見ておいてくださいね。

チャネル形成3つのパターンを覚えよう

ここまで見てもらうことで、大きく「3つ」のパターンがあるということが分かったかと思います。

FXにおいてシナリオを考える上で「パターン」を知っておくというのは非常に大事で、チャネルを意識する時にもこの「パターン」に当てはめて考えていくことで「予測」=「シナリオ」を立てられるようになってきます。

上図では下落トレンドからの切り上がりパターンです。上昇からの転換の場合は切り下がりパターンということで「上がり・下がり」と書いていると理解してください。

こんな感じで3パターンあるということをイメージしておきましょう。

一番下のパターンが動画内で「難解チャネル」という風に紹介されていましたが、このケースになっていることがとても多いように感じます。

週足や月足ベースだと綺麗なチャネルを形成していても、直近の4時間足や1時間足ベースで見ていると難解チャネルベースで動いていくケースが多い印象ですね。

動画内でも書かれていた「見かけ上のラス押し戻りと実質的なラス押し戻りの位置の判断は難解」という解説があったのですが、これこそが僕が普段言っている「ラス押し戻りと3波根本」の違いです。

小波が出てきたタイミングで親波にフィボナッチエクスパンションを引いて1波=3波となる波を探しておいて、3波根本にわかりやすいラインを引いておく、ということを僕は普段やっているのですが、基本的にトレンドがしっかり転換してくるのはこの「3波根本」を抜けてきてからです。

これを斜線ベースで見るならばかなり後になってきますね。

この辺はちょっと難しい話になってくるのですが、頭の片隅にはおいておいてくださいね。

 

そしてチャネルを引くことが出来たから、単純にそのラインからの反発を狙ってエントリーするという意識もNGです。

チャネルというのはどちらかといえば「環境認識」で考えるべきことで、そのままエントリーの判断材料として使うものではありません。

反発が材料のうちの一つにはなるのですが、以前やったエントリー編での解説の通り、直近のトレンドライン抜けやトレンド転換が行われたポイントから狙っていくというのが基本です。

実際のチャートを利用したチャネルの考え方

まずは4波切り上がりパターンの例から見ていきましょうか。

画像はちょっと前(2023年代)のドルスイスの日足です。

このようにラス戻りを抜けて切り上がり(1波発生)を見せてきた場合、先に切りあがった場所に向けてチャネルラインを引いて、それを並行移動させてトレンドラインとなるラインを予測するという「チャネルの裏当て」という考え方があります。

この画像の状況から見てみると、裏当てしたラインにしっかり反応してここから上がっていきそうなイメージがしますが・・・

このように下落トレンドの更新に繋がりました。

こういった裏当てチャネルを活用する時は、必ず直近のトレンドラインを抜けてトレンドが切り替わって来たタイミングで上限まで狙っていくということが大事です。

 

この先の動きも見ていきます。

下落トレンドラインとラス戻りを上抜けた1波が出た後、1波の高値を上抜けたタイミングで上昇トレンド転換になります。

その時にチャネルラインが引けるようになるのですが、このチャネル上限を目指すという考え方以前にそもそも現在長期の下落トレンドであるという意識を持っておく必要があるわけですね。

チャネルを引けたら必ずそこまで動いていく、というわけではなく、そこまで動くためにはどんな弊害があるのか?というのを考えておかなければならないのです。

今回の例で言えば、長期的な下落の流れの中での戻りの動きである、という意識とかですね。

大きなスイングでのラス押し戻りというのは強力なラインとなるので反応しやすいです。

こうしてラス押し戻りで止められた時点で次のシナリオも予測出来てきますよね。

どちらのパターンにしても大事なのはトレンドラインです。

パターンに当てはめた上でおおまかなシナリオを予測しておいて、その上で直近のトレンドがどうなったか(トレンドライン抜けやラス押し戻り抜けの1波からの判断)でどういったパターンに繋がっていくかを予測していくのです。

これによって「実際に乗った後にどこまで動いていくのか」といった利確場所の予測が出来るようになるわけですね。

 

ではこの後の流れも見ていきましょう。

親波の上昇トレンドラインを抜けた後にチャネルを形成し、1Dラインと2Dラインに反応しながら動いていっているのが分かると思います。

こんな感じで、まずどこが基準となったのかというのを探しておくと色々と楽になってきます。

逆に言えば、基準を作りに行くタイミングでのトレードは難しく、基準が出来上がった後のトレードは簡単ということなのです。

基準があるということは、それを元にチャネルライン、2Dライン、1Dラインが引けていくということです。

そのラインを元に価格が反発していくんだろうなという予測を立てながら、短期足でエントリーできる形が整ったタイミングから乗っていくというのが基本のFXトレードなのです。

 

別の通貨ペアでも見ていきましょう。

ちょっと見づらいですが、ユーロドルの週足です。緑の斜線に挟まれた3角持ち合いみたいになってるな~という風に以前から見ていましたが、ここを日足で拡大していくとチャネルが綺麗に反応しているのが見えてきます。

基準の上昇N字が出来上がったタイミングで、今まで週足で引いていた切り上げラインがトレンドラインとしても機能するようになりました。

そしてそれを並行移動させてチャネルを組むと、しっかり親波の小さなラス戻りにも一緒にあてられるラインが作ることが出来ました。

このように「複数の意味合いを持つラインとして併用できるライン」というのはそれだけ信頼できるラインとして見ていくことが出来るのです。

チャネルを活用したエントリーポイント

チャネルラインをしっかり引けていれば、鉄板となるエントリーポイントも見えてきます。中々現れる場所でもないですが、見逃さないように狙っていきたいポイントです。

まとめ

ということでチャネルライン(2Dライン)について少し深堀して解説させていただきました。

チャネルの引き方という、その方法だけ(トレンドラインを並行移動させる)を知っていても中々実践には生かせません。

今回紹介したように各パターンに当てはめて考えてみるというのが大事ですし、そのパターンが決まるタイミングとはどういった場面なのか?(トレンドライン抜き等)ということを意識しながら見ていくことが大事です。

水平ライン(1Dライン)と斜線(2Dライン)にはそれぞれ意味がある(ラス押し戻りや3波根本、ネックライン等)ので、そのラインはどういった意味を持ったラインなのか?という意識も持っておく必要があります。

意味のあるラインを引けるようになるということがライントレードをしていく上で重要な要素となってくるので、適当になんとなくでラインを引くのではなく、1本1本そのラインの意味を考えながら引いてあげるようにしてみてくださいね。

ということで今回はこの辺で。他の初心に帰るシリーズもどうぞ。

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