今回はFX初心に帰るシリーズでトレンドラインとチャネルラインの引き方についてです。
ラインを用いた裁量トレードをやっていく上で欠かせないのがトレンドラインとチャネルラインの考え方です。
適当に節目を見つけて合わせていくのではなく、意味のある節目同士を結ぶからこそ意味のあるラインが引けるのだという意識を持って練習していく必要があります。
色んな節目を使ってラインを引きまくってラインズマンになってしまって自分で自分を混乱させてしまっている方を非常に多く見てきていますが、僕も含め、なるべくシンプルに必要なラインだけ引いていく意識が大切だなって感じます。
トレードに必要なラインと、環境認識のためのラインというのはまた別物として考える、その工夫を自分なりにやる、というのも大事だと思うので、今後意識してやってみて頂ければと思います。
ではいってみましょう。
あきちゃん先生のFX初心者応援講座4 <トレンドラインとチャネルライン>
要点まとめ
- 直近高値をブレイクした根本同士を結ぶ=N字の根本を狙う
- トレンドラインを抜けてきた所がトレンド転換の予測サインになる=1波の発生
- 3点の水平レンジを見つけたら斜めのレンジを予測してチャネルラインを引いていく
補足解説・トレンドラインについて
トレンドラインについては小難しいことは考えず、トレンドを更新したN字の根本を狙って引いていくのが基本ということを覚えておきましょう。
その上で、トレンドラインを引く上で注意しておくことをいくつかあげます。
- ローソク足の実体をまたがないようにする
- 節目によく当たるように調整する
- 長期の流れを支える大元のトレンドライン(最終トレンドライン)と直近のトレンドの流れを支える短期的なトレンドラインの2種類をメインに活用する
トレンドラインを引くときに困るのが、実体ベースに引くのか髭先で引くのかどっちが正解かという問題があると思います。
これに関して正解は無いと思いますが、僕がいつも意識している「基準」でお話しすると、ローソク足実体をまたがないように節目によく当たるように調整して引いていく、ということをやっています。
例としてEURJPYで見てみます。
ぱっと見でわかるN字というのはこうです。
このN字の根本を狙ってトレンドラインをまずは引いてみましょう。
こんな感じで特にギザギザ髭が伸びているような状態でもなければ、基本は一番外側(髭先狙い)で大丈夫です。
トレンドラインによって「今引いている時間足の実体」を切らないようにするのを意識して、そのトレンドを形成するトレンドラインをまずは確実に引いてください。
これはチャネルライン、2Dラインを引く時にも意識します。2Dラインについてはまた今度ということで、気になる方は参考記事をどうぞ。
トレンドラインというのはトレンドを支えるラインのことなので、トレンドが確定したタイミングでそのラインはトレンドラインとなります。
このトレンドラインは「切り上げライン=トレンドライン候補」として、トレンドラインになる前から引くタイミングがあるのですがそれはまた後日ということで、まずは「トレンドが出ているからこそトレンドラインが引けるのだ」という意識を持っておいてくださいね。
そしてそのトレンドラインを並行移動して当てるべきところに当てることでチャネル、2Dラインが完成し、今はその上限に到達してから反発下落しているところという流れになっています。
約10年かけて完成させたトレンドラインとチャネルの到達点を迎えたという状態ですね。
今回月足で引いていますが、月足で髭を切ったラインを引くということはそれよりも下位の足になると実体がぶった切られます。だからこそ色を変えておいてわかりやすくするという工夫が必要なのですね。
大元となるトレンドラインを引くことが出来たら、次は直近のトレンドラインを意識して引いていきます。
基本的には今のトレンドを作った大元となる根本からトレンドラインを引いていくのですが、トレンドの角度が変わった場合はそれが叶いません。なのでなるべく根本サイドに近い節目を起点にして、新たなトレンドの節目を結んだトレンドラインを作っていきます。
こうした超長期的なラインをとりあえず引いた上で、週足や日足レベルで実践的なトレンドラインを引いていくという流れになってきます。
同じチャートで前回やったポイントまで戻ってきた日足です。先ほど月足週足で引いたトレンドラインが画像下に走っている青いラインですね。
超長期で引いたラインに反応するまで待っていてはいつまでたってもトレードできないので、まずは直近日足で使えるラインが必要です。
これが直近日足で引ける「最終トレンドライン」です。
前回もお話ししましたが、このポイントというのは上昇トレンド中でしたよね。この上昇トレンドを支えているトレンドラインはどういうものか?というのを、先ほど書いたルールに則って引いておきます。
勘違いしやすいポイントですが、トレンドラインを抜けた=トレンド転換ではないということです。
トレンドラインを下抜けるというのは「トレンド転換”予測”」の段階であって、「トレンド転換」ではないのです。
同じ上昇トレンドの中でも何度も更新されていくものです。
こうした注意点を頭に入れた上でトレンドラインを引いていくようにしてみてくださいね。
補足解説・チャネルラインについて
チャネルラインの引き方については動画の内容をしっかり見ておいてほしいのですが、今回の場面でも動画通りのチャネルを作る場面があります。
3点レンジを付けた後の切り上がりを狙ったラインからチャネルを形成するパターンです。
少し上にオーバーシュートした分だけ下にも抜けてきているのがわかりますね。
同じ場面ですが、これもチャネルラインだと思って僕はやってます、というか僕はこう使ってますし他のあきちゃん先生の動画だとこういう使われ方をしています。
また、前回ちょろっと書いた2Dラインというのも同じような役割を持っています。
応用用語使いますが、3波根本2Dラインがチャネルラインと同じ役割を果たしてくれるので2重の役割として強いラインになっているのがわかります。
そして1波=3波のラインで綺麗にチャネル上限に接触してN字を完成させたという流れですね。
トレンドが出ているならば、目標地点としてのチャネルラインを引いておいて、その範囲で狙っていこうねというのがトレンドフォローの流れです。
こんな感じで、チャネルを水平になるようにして見ればただの並行レンジだよねっていう考え方がしっくりくるのではないでしょうか。
下限のラインから上限のラインまでの間をトレードする、安く買って高く売るという投資の基本をやるために、こうした「斜線」を正しく引くスキルというのが大事なわけですね。
こちらの動画ではトレンドラインをそのままチャネルラインにするみたいなことを言っていますが、その後に大切なことを言っています。
「N字で見た1波のトレンドライン、チャネルラインは抜かれる」というものです。
これが僕が普段言ってる「1波のトレンドラインを抜いてくる2波を待て」という話に繋がってきます。
この辺はまた後日にやると思いますが、トレンドライン、チャネルラインというのは水平ラインと同じように、安く売って高く売るという投資基本を実践するために引く大切なラインなのだということを覚えておいてもらえたらと思います。
相場はすべてレンジでありトレンドであると前回書いた成り立ちはこれにありますので。
正しくスイングを視て、意味のある節目に対して意味のあるライン(水平ライン、トレンドライン、チャネルライン)を引けるように少しずつ練習していってみてくださいね。
では今回はこの辺で。
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