あけましておめでとうございます。
毎年のことながら、12月中旬から1月初旬はトレードお休み期間にしておりました。
遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。
さて今回は、今年も「絶対やってほしいトレード手法」ということで実際にやってきたトレードの様子を紹介します。
「まず何を見るべきなのか」という部分を重点的に解説したいと思っています。エントリーなんて今回はまじで適当に入ってます。
エントリーのタイミングや手法ばかりに目が行きがちですが、条件さえ整っていれば勝てる、というのを今年は徹底してやってみてください。
これは通貨ペア選びのスキルにも直結してくる項目です。
今回はEURUSDでトレードを行ったのですが、なぜドル円やEURJPYはだめだったのか、その辺の意識的な部分も取り入れてみて貰えたらと思います。
ではいってみましょう。
目次
EURUSDトレード記録
第一のチェックポイント:大きなスイングと小さなスイング
トレードを始める前に取り掛かること、というのは環境認識です。
環境認識とは何か?→トレンドの把握が一番の目的です。
環境認識という括りで言うならば色々あるわけですが、まずは「大きなトレンド」を探し、その方向を確認することが大事です。
トレンド判断というのはダウ理論を元にし、N字の波動を確認することを指します。
上の画像はEURUSDの週足ですが、貴方ならどのようなN字を見ますか?一度考えて見て下さい。
僕が見ていたのは・・・
この大きなN字の完成です。
ピンクのチャネルラインを引いていますが、このチャネル下限から反発して上昇していくのか、それとも下抜けるのか、というのを年末年始にかけてちょくちょく見ていました。
Wトップとして見ていけなくもないですが、どちらかといえば右肩下がりということでここでN字を判定しています。
元々、超長期的に見ればEURUSDはずっとダウントレンド中ですので、今回のN字の完成によって超長期的の流れに沿う、直近の大きな下方向への流れが出てきたという風にも見ていけますね。
ということで、EURUSDの大きなトレンドの方向は下方向に出ているということがわかりました。
では次にドル円も見ていってみましょうか。
こちらも大きな流れはずっと上方向に流れています。
直近でもわかりやすくN字のトレンドを作ってくれていますよね。
こちらも上方向の流れが出ている通貨ペアだと言えるでしょう。
さっきのEUDUSDとN字のサイズ感がちがうけど?と思った方もいらっしゃるでしょう。
その視点が実は結構大事だったりするのです。
先ほどのEURUSDと同じようなN字をイメージするのであればこうなります。
EURUSDとUSDJPYはどちらも大きなトレンドは出ている状態です。
でもその中で、今いる価格の場所が違うということがわかるでしょうか。
先ほどのEURUSDの状況は、大きなN字が出てきたタイミングです。
USDJPYで言えばこのタイミングになります。
僕は普段から大きなN字と小さなN字の両方をイメージしてくださいね、と言っていますが、こういうことを意識して見てほしいわけです。
そしてこれは、日足だろうと1時間足だろうと見方は一緒です。
週足で見ていた小さなN字は、日足で見れば大きなN字になる、そんなイメージです。
そして基本的には、大きなN字と小さなN字の方向が揃った時に狙っていくのが王道のトレンドフォローの獲り方です。
ここまで解説して勘のいい方は気づいたかもしれませんが、これは「トレンドが出た=ブレイク」を見ているということになります。
週足レベルでのブレイクが発生した時、というのはデイトレやスキャルをやっている人間にとってはわかりやすいチャンスになってきます。
週足レベルでの大きなN字、小さなN字を確認し、両方のトレンドが出ている通貨ペアを探す。これがまずは第一のポイントになってきます。
ではこの視点を元に見るEURJPYはどうでしょう?
超長期的に見れば上でいいですが、小さなN字で上方向のN字が出ているようには見えませんよね。
一応こうしたN字も見ていけないことはないですが、ダブルボトムにも見えますし、誰が見ても明確なN字トレンドが出ているかといえば疑問が残ります。
こうした通貨ペアは一先ず除外していくのが良いでしょう。
第2のチェックポイント:親波可動域の確認
第一のチェックポイントで大きなN字と小さなN字でトレンドを確認したとしましょう。
その次に見るべきは親波との関係性です。
親波というのは今いる価格が存在している波=小波の左側にある小波とは逆のトレンドのことを指します。
EURUSDは下落トレンドが出ているということを先ほど確認したので、親波は左にある上昇トレンドです。
親波が確認出来たらこの親波にフィボナッチを引きます。
いつもやっている、親波フィボナッチによる可動域内にあるかどうかを見るわけですね。
23.6~78.6までが可動域です。この間に小波が入っていることを確認しましょう。
ということで、この時点でドル円が候補から外れてしまうわけですね。
別に78.6を超えてからでも根拠があれば乗っていっても構いません。ただ、難しい場面であるということは念頭に置いておきましょう。
親波可動域外でのエントリーは、勝率を下げる覚悟を持って臨んでください。セオリー通りに動かないことも覚悟しておきましょう。
それが嫌なら、可動域内での勝負を心がけてください。
という感じで、ここまでが最低限やってほしい環境認識の方法です。
長ったらしく解説してますが、実際やってみるとこれらは秒で把握できることです。
環境認識を通した通貨ペア選びの方法として、意識してみてくださいね。
この通貨ペアでトレードしたいから環境認識をするのではなくて、様々な通貨ペアで環境認識をして条件が整っている通貨ペアを選ぶのです。
第3のチェックポイント:目標地点と損切地点
週足や日足でここまでの環境認識をやったとしたら、ここで初めて直近4時間足の状況を確認していきます。
ここでもまず確認してほしいのはトレンドの確認です。
トレンドというのはいきなりV字で転回していくことは少なく、ダブルやトリプル、ウォルフといったチャートパターンを作ってから切り返していくことが多いです。
トレンドを更新した後は、もう一度その更新で出来た最高安値付近まで試しにいくことが多い、という相場の特性を利用するのがトレンドフォローです。
このもう一度試しに来る動きの確立を高める要素というのが、最初にやった環境認識の部分になるわけです。
第1と第2のチェックポイントで解説した項目が整っていない相場の場合、このもう一度が来なかったりするわけです。
今回のEURUSDで言えば、もう一度来るどころか更に突き破っていく可能性の方が高いわけで、直近最安値までの狙いなんてものは簡単に獲れるでしょ、くらいの気持ちでエントリー出来てしまうわけです。
ポイントとしては、トレンド更新が起こった後の2回目の動きを狙っていくということです。
仮に2回目で直近安値で止められているにも関わらず、3回目で狙っていくというのはまた別の認識が必要になってきます。
簡単に獲るためには、トレンド更新が起きたその次の流れを狙うということを意識しましょう。
トレンド更新が起きたその次の流れの確認方法=エントリーの手順
ここから先の考え方は色々ありますが、まず一つ目の考え方として勝率は下がっても利益を大きくする考え方です。
先ほど見ていたトレンド更新の流れですが、これが見えた時点で「ラス押し戻り」という大事な節目が確定します。
トレンド更新が起こった最後の節目のことですね。
トレンド更新が起こった場合、このラス戻りが上抜かれるまでは下落トレンドの支配下にあります。
つまり、ショートエントリーを狙う際の最有力の「損切ポイント」になるわけです。
FXというのは如何に損切ポイントまで引き付けてから目線の方向にエントリーできるか、という話でもあるので、限界まで引き付けてから適当にエントリーしてしまうのも一つの手ではあるのです。
出来る人は、損切ポイント付近まで引き付けて発生したダブルトップの右サイド陰線確定くらいから仕込んでいくでしょう。
あきちゃん先生もよくやっていますよね。
今回のように、環境認識でしっかりと方向感が分かっている場合であれば、こういう強気なエントリーが良いでしょう。
ではこの次に訪れる、もっと勝率を高められるエントリー方法も知っておきましょう。
もっと勝率を高めるためにはもっと細かく見る必要があるので、1時間足で見ていきます。
ここから先はいつもやっている内容になってきますね。
トレンド更新が起こった後の戻りの動き(2波)にトレンドラインを引いて、抜けを待つ。
そしてこの2波のラス戻りを抜きながら、目線の方向にトレンドが発生するのを待つわけです。
2波のラス戻りを抜きつつ、小波でもトレンドが発生した後というのは「直近でトレンド転換が起きて下落トレンドになった」ということです。
正直ここまでくれば何処で乗ってもいいくらいの状況です。
直近小波のトレンド転換したタイミングで飛び乗るか、20MAまで戻って来たくらいで乗ればいいと思います。
1時間足でトレンドを見た場合は損切はここでいいでしょう。
本来はもっと上(ラス戻りの位置)になりますが、目標地点との兼ね合いでRR1:1以上になるように見ておきましょう。
この損切位置が上手く用意できていなければ、エントリーはしないようにしましょう。
ということでエントリーし・・・
しばらく揉んだ後に陰線一本で目標まで動いていったようです。
まとめ
- 長期足で大きなトレンド、小さなトレンドを把握する
- 親波との関係性をフィボナッチを用いて確認する
- 直近のトレンドの2回目の動きを狙う
- 2回目の動きが始まる前のトレンド(2波)がひっくり返ってからエントリーを仕掛けると勝率アップ
こうして見る分には簡単そうに思えてしまうと思いますが、いざ実践でやろうと思うと中々見つからなかったりすると思います。
毎回毎回こうした相場ばかりではないのも確かですが、こうした相場になることもそれなりにあります。
そういう時に見逃さないようにアンテナを張っていられるか、実践できるだけの準備が出来ているかが大事ですね。
今年も頑張っていきましょう。何か質問などあればお気軽にご連絡くださいね。
ではでは。
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