この記事ではハーモニックパターンにおけるPRZ(反転ポイント)をゾーンとして絞り込むための共通事項について解説しておこうと思います。
まずはハーモニックパターンがどういう成り立ちで形成されるのか、そして何故反転すると予測出来るのかという部分がわかってないと話にならないので、まだ読んでない方は以前のハーモニックに関する記事を読んでおいて下さいね。
ここからが本当のハーモニックパターンの基礎。反転ポイントPRZとABCDパターンの補完
まず最初にハーモニックにおけるPRZというのは以下の3項目によって絞ることが出来るということを覚えましょう。
第一条件:XAという基準となる波に対するフィボナッチ・リトレースメント及びエクステンションの値での反発予測
第二条件:BC波に対するフィボナッチエクステンション(BCエクステンション)の反発予測数値で、第一条件に近い点を選ぶ
第三条件:ABCDパターン形成による反発予測数値において、第一条件に近い点を選ぶ
この3つの反発地点にラインを引き、そのラインの間(ゾーン)がそれぞれのハーモニックパターンにおけるPRZとなるわけです。
ガートレーだのバットだのと言った様々なパターンがありますが、このPRZを求める考え方は全て同じです。
また、第一条件を最優先事項とする所にも意味があります。
その理由は、それぞれのハーモニックパターンにおける第一条件の値というのは、パターンごとに1つと決まっているからです。
つまり、XAの波に対してDの地点がどこかという選択肢は1つしかないので、そこを基準として他のポイントを探ることでゾーンを狭く絞ることが出来るというわけです。
肝心なのは、PRZはパターン形成を満たす条件が整った後に最後に予測するものであるということは覚えておきましょうね。
逆に言えば、ガートレーやバットという特定のパターン形状があってこそ、このゾーンが狭く予測出来るという話です。
では一つオーソドックスなバットパターンで見てみましょう。
画像を見ての通り、XAに対するDの値は0.886で固定です。
XAの波に対してのBの地点であったり、ABに対してのCの地点というのはある程度流動性があってパターンとして見るのですが、
XAから見たDの地点は固定です。
BC波から見たDのエクステンションの位置が1.618~2.618とかなり幅が広いですが、この中の候補で第一条件と近い点を探すというわけです。
そしてここに更にABCDパターンの着地点も探し、第一条件と近い点を出すことによって、3つの条件から成り立つ反発ゾーンを絞る事ができるという話です。
頭がこんがらがってるかもしれませんが、ここまでの話をまとめると、
XAに対するフィボナッチ比率
BCのエクステンション比率
ABCDパターン
この3つ全てをカバー出来るゾーン=PRZであるということです。
実際にちょっとゾーンの求め方をやってみましょう。
パターン形成の判断などは、それぞれのパターンの所で解説するのでそちらを見て下さい。
とりあえず今回のテーマはゾーンの求め方です。
これはバットができそうだ!というのがこの4点が決まった時点で予想します。
画像で見える最後の波の途中辺りから予想出来るってことですね。
ではここでPRZを求める作業をしていきます。
コツがわかれば結構簡単なのです。
まずはXAに対してフィボナッチをあてます。
今回はちょっと先が見えてるのであれですが、無いと思って下さいね。
XからAに向けてフィボを引きました。
バットパターンにおけるD地点の条件は、0.886のポイントでしたね!(第一条件)
この0.886の所にラインを引いて、次にBCエクステンションの値を見ます。
第一条件のラインを残した後、BからCに向けてフィボを引きました。
ここから第一条件に近い所を選ぶわけなので、どう見ても161.8%の所ですよね。
ということで161.8の所にラインを引いて、最後にABCDパターンを見ます。
フィボナッチ・エクスパンションツールをABCに当てました。
ここで見ると127.2か161.8かどっちかな?って感じでしょうか。
今回は2つともラインを引いておきましょう。
通常は3つのラインによってゾーンが形成されますが、今回は4つになったという感じです。
これで有効な反転ポイントがゾーンとして絞ることが出来ました。
結果は見ての通りです。
見事に反転して落ちていきましたね。
この通貨はユーロドルの4時間足になるんですが、反転ポイントに到達した時の陰線の勢いを見て下さい。
どれだけの人がこのポイントで売りを狙ってたかということですよ。
ちょっと大きな流れを見せますね。
左に見えるダブルトップのネックラインとかじゃないんですよ。
あのデカイ陰線の最初のポイントから、反転しそうだと予想できますか??
普通は出来ないですよね。
あとでチャートを見返してみて、あのデカイ陰線の原因が予想できますか?
無理ですよね。
今回はユーロドルという通貨で、欧州で人気なハーモニックパターンを見ていたからこそ、そのポイントでの売り圧力の原因がわかったわけです。
ハーモニックパターン恐るべし!!だと思います。
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ということで、今回はハーモニックパターンにおけるPRZの見つけ方の概要と実技を解説しました。
他のハーモニックに関する記事はこちらでまとめているので、参照下さい。
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