今回は初心に帰るリスクリワードの考え方ということで、コツコツドカンなトレード習慣を回避するための大事な指値・逆指値の置き方について紹介します。
今回はトレードに臨む際のイメージのお話になってきます。
そのイメージの結論から言ってしまえば、上がるか下がるかの二者択一のトレードであれば基本の勝率は50%であり、この確率は正しいチャート認識力を養うことで上げていくことが出来る。
その上でリスクリワードを1:1となるトレードをし続けていけば最終的には+になり続ける、という考え方です。
でも、本当にそうか?と感じてしまいますよね。
僕だって今でも負ける時は普通に負けますし、昔負け続けている時なんて「自分の認識からロングで乗ろうと思った時にあえてショートで乗る戦略の方が勝てる」んじゃないかとか思っていました。
自分の考えを全否定するトレードですよねw
でも実際そういう状況の方もたくさんいらっしゃると思います。
自分の認識を頼りにトレードをして、その上で勝ちで残ること。これを目指すためにも大事なイメージだと思いますので、是非参考にされてみてください。
ではいってみましょう。
FX初心者応援講座【11】チキンとドカンはだめだめ‼
- 基本の勝率は50%ある
- そこに自分の知識を肉付けして勝率を上げる
- リスクリワードを1:1以上を確保したトレードを行い、確保できないと感じる場合はトレードしない
大事大事な損切位置と利確位置
コツコツ勝ってドカンと負けるといったトレードスタイルになってしまっている方というのは、明確な利確場所のイメージが出来ていないことが原因です。
利確場所というのは、価格が次にどこまで進む可能性があるのか?という認識によって決められるものです。
これを決めるためにまず最初に見るべきポイントが、「親波の節目」です。
親波というのは、今の流れが下落トレンドであれば左にある上昇トレンドのことです。今が上昇トレンドならば左にある下落トレンドが親波です。
この親波のわかりやすい節目にとりあえず水平ラインを引いてみましょう。
親波にある節目に到達したら、次の節目まで目指していくというのが基本の流れです。
これが基本の利確の基本の考え方です。
ここに斜線の考え方を加えることで更に立体的に利確ポイントを出していけるというお話を前回しましたよね。
親波の節目に到達したら、または抜けたら、次のまだ到達していない親波の節目を目指して進んでいくということ。
そして次の節目を狙うためのエネルギーを貯める期間(押し戻り)がどこまで行くのか、というのを予測して準備しておこうというのが実際のトレードのシナリオ作りにおいて大切なことでした。
基本的には直近でトレンドの出ている方向に対して狙っていくことが大事という話でしたよね。
なので先ほどの状況で言うならば・・・
直近でトレンドが出たということ、そしてそのトレンドが戻って来たタイミングで親波の節目のどのラインまで到達しているのか、という点を見るだけで、次に乗る時の「逆指値と指値の位置」というのは確定しているわけです。
これを崩さない状態で、いかに損切位置まで引き付けられるか、そういう意識を持つための知識を活用するということになるわけです。
このブログではお馴染みですが、僕だったらこういった形が出るのを待つことになります。
「いつもの型」ってやつですね。
その上でフィボとか引いたりしたりして。
23.6~78.6の間の胴体部分にいて、尻尾部分はくれてやるということで78.6まで指しておこうかなとか考えるわけです。
これでリスクリワード1:1以上のトレードが可能になります。
今回は画像は4時間足なのですが、日足でもうちょっと大きな目線で見てみます。
ちなみに直近(2024/09/06)のドルスイスです。リアルタイムで見ている方はご自分のチャートでも見て見て下さいね。
こうして見てみると、更に見えてくるものがありますよね?
本当は4時間足で直近の認識をする前にこれをしておくことが大事です。
大きな流れで見てみると、日足レベルでも下落トレンドが付いていて、親波の次の目標節目がある状態ということがわかりました。
これが環境認識です。
環境認識って難しい、と感じている方も多いかもしれませんが、基本的には「トレンドの確認」と「利確位置・損切位置の確認」をするだけなのです。
トレンドフォローをするわけなので、トレンドの確認は必須ですよね。
そしてそのトレンドが出た後いうのは絶対戻りの動きをしてきます。永遠に一直線に動き続けることは無いですからね。
そうして戻り始めたなって時に、親波のまだ到達していない節目を見つけておくのです。
これだけで指値をするべき場所、逆指値を置くべき場所というのがわかります。
ここに斜線を活用して指値を伸ばそうという考え方もOKです。
「トレンドの確認」と「指値・逆指値の位置」が決まったならば、あとはリスクリワードが1:1以上になる場所まで引き付けてから乗ってしまえばいいのです。
それくらいまずは気軽に考えて見て下さい。
エントリータイミングがどうのこうのとか考えず、リスクリワードが1:1以上になる場所まで戻ってきたらエントリーしましょう。
それも立派な押し目買い・戻り売りの手法です。
ついでなのでドルスイスのこの後も解説します。
先ほど見ていた場面から大きく下落していき、親波78.6、88.6のラインまで到達してきましたが、親波最安値ゾーンまでは到達していません。
基本的にフィボナッチの78.6まで到達してきた後というのは難しくなってくるので狙っていかない方が無難ではあります。
とは言え、やることはこれまでの講座で解説してきたことと同様で、戻り売りのポイントまで引き付け、トレンドラインを引いてから抜けから狙っていくという流れです。
逆指値の位置は直前のトレンドが決まっている場所よりも上です。
その手前にある親波の節目が丁度いい感じの戻り売りゾーンになっています。
そこから親波最安値ゾーンまでは狙わずとも、直近安値付近までの利幅でも1:1が確保できますよね。
しっかりと戻り売りゾーンの候補となるポイントまで引き付けてからトレンドライン抜けを見るというのが大事です。
最初は上画像のようなトレンドラインが引けていましたが、しっかりと意味のある場所から反転して抜けてこないと信頼できる流れとは言えません。
まとめ
ということで、何となく流れが理解できたでしょうか。
都合のいい場所を選んで解説していると思わるかもしれませんが、これはこの記事を書いている直近のドルスイスです。
そしてこうした「都合の良い場所でトレードすること」がFXで勝つということです。
「通貨ペアの選び方」にも通じる所ですが、わかりやすい環境、勝率があげられる状態になっている通貨ペアを選ぶということが何よりも大事です。
難しい環境であえて勝負する必要は全くありません。
今回解説中に使ったのはたったこれだけのラインです。
トレンドを見つけ、親波の誰が見ても節目とわかる節目にラインを引いただけです。
簡単ですよね。
さらに週足でも見ておくとこんなこともわかりました。
下落トレンドのラス戻りを上抜けられずに反転してきたんだなと。
だから今は週足目線でも下方向の流れが強いのだということがわかっていました。
これもトレンドの状況を確認しているだけの話ですが、「下落トレンド中にラス戻りを上抜けられずに反転してきた」=だから「下方向有利になる」という「簡単な知識」を活用しているだけにすぎません。
これも勝率を上げるための作業の一つです。
勝率を上げるために必要なチェックポイントを確認して、その上でRR1:1以上になるようなポジションでエントリーを仕掛けること。
分かっていても中々難しいことではあると思いますが、意識してやっていきましょう。
では今回はこの辺で。
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