今回はFX初心に帰るシリーズのエントリーについてです。
エントリーの方法については色々と考え方があると思いますが、今回解説するブレイクアウト手法は今まで解説してきたことが頭に入っていれば比較的スムーズに受け入れられる手法かと思います。
僕自身はブレイクアウト手法を意識してトレードするということはあまり無いですし、あきちゃん先生もメインは押し目買い戻り売りと言っているように、ブレイクアウトを意識した上で押し目買い戻り売りを狙うといったイメージの方がしっくりくるかもしれません。
例えば日足レベルの大きなスイングでブレイクが起こってN字トレンドが作られていく際に、短期足に切り替えて押し目買い戻り売りを狙っていくという流れとかですね。
一概にブレイク手法と言っても色々と奥が深いのですが、騙し回避のために注意しなければならないこと等含め、少し詳しく見ていきましょう。
目次
FX初心に帰るブレイクアウト手法。あきちゃん先生のFX初心者応援講座6
要点まとめ
- ブレイクした時のN字の形からリスクリワードを意識して狙える形を見極める=ちょい戻りや半値戻りのパターン
- ブレイク手法は損切の位置が明確になる
- 指値の位置は3種類。1波=3波。2波の値幅分。1波の2倍分。
- 基本は日足でブレイク確定を待つのが良いが、抜けてきたタイミングで下の時間足に落として狙っていく→押し戻りエントリーに繋がる
- ブレイクアウトはちょい戻りの場面で使うのが良い
ブレイクアウト手法補足解説
ではブレイクアウト手法について僕なりの補足を加えていきます。
とりあえずのブレイクアウトの考え方については基本的に前回の記事を読むことでイメージがつかめると思います。
上画像の赤丸の部分がブレイクした場面なので、その部分から1波=3波の範囲で狙っていくというのが基本というお話でしたね。
ブレイクアウト手法で騙しに合うパターンを避ける認識力
ブレイクアウト手法で一番怖いのが高値安値掴みです。
ブレイクしたと思ったら戻されてしまうといったパターンに苦しめられた方はたくさんいるはずですし僕もそうでした。
こうした騙しというのは「日足のN字をイメージして見ていた場面で4時間足や1時間足でブレイクを確認した時」によく起こります。
あきちゃん先生も動画内で「日足の確定を待っていたら乗るのが遅くなるので抜けてきたタイミングで短期足に落としてから狙っていく」といったような話をしていますが、これが一番の落とし穴だったりします。
そもそも騙しというのは「トレンドを作りに来ていたけどトレンドを作れなかった状態」のことです。
この騙しを避けるために必要な認識としては、「トレンドを作るためにはエネルギーが必要で、そのエネルギーがあるのか無いのかを見極めること」です。
つまりは今いる場所の手前をちゃんと見ようねということ。
N字を作りに来る前に何があったのか、というのをよく観察する必要があります。
では具体的に何を見るべきなのか。基本となる3つを紹介します。
①トレンドフォローになっているかどうか
まず一つ目の要素として、抜けるタイミングで既にトレンドが出ているかどうか、というのが大事です。
画像で記した場面ですが、結果的に見れば日足で上髭出して抑えられているポイントです。
4時間足だとブレイク確定後にガッツリ戻されてしまっています。
波を分解してみてみるとよくわかりますが、「ブレイクとして見ていけそうな場所」の手前の場面で上昇トレンドが出ていませんよね。
WトップやWボトムで1波が出たから次の3波で狙っていくぜ!っていうのに騙しが多いのもこれが理由です。
トレンドフォローになった上で次のトレンドが発生したタイミングから狙っていく、というのを徹底してみてください。
このような流れでエントリーをしていくことになります。
押し戻りを狙っていたけど乗り切れなかった際はブレイク手法に切り替えていく必要があるので、こうした要素が整っているかどうかしっかり確認しておきましょう。
②既にN字3波が完成した後では無いかどうかを確認する
トレンドフォローの状況であったとしても、既にN字を完成させた後のもうひと伸び(5波)の場面であれば騙しになる可能性も少し高くなります。
例えばこういう場面です。この場面は次に解説する重要ラインがあるかどうかという部分にも該当するのですが、まずは直近の状況を見てみてください。
既に1波=3波のN字を完成させてしまっています。このように、既に1波=3波のN字を完成させてしまった後というのは一旦エネルギーを蓄える期間が必要になってきます。
1波=3波を完成させた後はあまり大きくは動けない(4波、5波)。しっかり戻ってから次の波に向けて動き出すというイメージを持っておいてください。
こうしたイメージを基本として持っておくのが良いでしょう。
これは基本のイメージというだけで、もちろん状況によってはどんどんN字を作り出す場面もあります。長期的なトレンドの勢いがある場面などがそうです。
超長期のMAが横ばいであればじっくり形を作りに来るケースが多いし、超長期のMAに傾きがあるのであればその方向にどんどんN字が作られていきます。今はどっちのパターンになるかな?というのもMAを見ておくだけでイメージしやすいので活用していきましょう。
③大事なラインに当たっていないかを確認する
トレンド更新の場面で大事なラインに当たっていないかどうかという確認も大事です。
先ほどの場面ではこんな感じで、上目線における親波ラス戻りのラインと接触する場面でした。
同じ場面で手前にも同様の場面が見えます。
トレンドフォローになるような場面ですが、親波の重要ラインであるラス戻りラインのゾーンに引っ掛かるので髭で大きく戻されています。
親波の重要ラインに当たって止まっているのかどうなのかをしっかり見極めるようにしましょう。
ブレイクアウト手法まとめ
適当な図で申し訳ないですが、親波の大事なラインを抜けて、小波でトレンドが既についていて、その後のトレンド更新のタイミングがブレイクアウト手法では有効な場面であるという考えが基本ということで覚えておいてください。
前回までに解説してきた内容も踏まえ、トレンドとはどういうものなのか、どうやってラインを引いていくべきなのか、というのを考えながらチャートを見ることでブレイクアウト手法をしていい場面、そうでない場面というのが見えてくるはずです。
しっかり過去検証をして、自分のものにしていってくださいね。
では今回はこの辺で。
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