どうも、モズです。
今回は伝承記参加者さんからの質問への回答という内容になります。
内容を要約すると、「1波を見つけられるようになり、その後の3波も抜けるようになったけどもそれ以降の処理がわからない」といった内容でした。
とは言え、頂いた画像を見る限りは「1波を探しすぎ」な印象を受けたのでその辺も踏まえて解説していきたいと思います。
これはおそらく多くの方が陥っている課題だとも思います。
「自分に都合の良い1波を見つけてしまう問題」です。
結果論としておいしく獲れる場面もあるかもしれませんが、本来狙うべきではない場面を狙ってしまうということが起こってきます。
僕たちトレーダーが見つけるべきは、「獲りやすい3波の礎になる1波を見つけること」です。
獲りやすい3波が出ないような場面でその手前の1波をどうにかして見つけようとしても、それは結果的に迷いや損失に繋がりやすいです。
わざわざ難しい場面で狙いに行く必要は無いので、環境認識含めて参考にしていただければと思います。
今回の対象通貨は直近のユーロドルです。
是非ご自分のチャートと照らし合わせながら見ていってみてくださいね。
ではいってみましょう。
質問と添削
今回は記事で回答しますよとお答えしているので、質問で頂いた画像と同時に僕のチャートを交えつつ順番に解説していきます。
ちょっと厳しめに、かなり情報を出していくのでしっかり読み込んでくださいね。
まず質問1で頂いた上画像(4時間足)の状態ですが、大きく見るとこのような状態です。
ユーロドルは誰が見てもわかるような長期的な下げトレンド中です。
日足で軽くトレンドラインを引いてみても、上に動いていく要素はまだ何もない状況です。
今回質問では↓画像の赤枠内を切り取って1波云々という話だったのですが・・・
この画像だけをみるならば長期トレンドの逆張り、つまりは下げトレンドの戻りの場面をどうにかしようという話になってくるわけです。
最初に「難しい場面で勝負する必要は無い」と書きましたがこの場面がまさにそれで、大きなトレンドの逆張りの動きというのは中々セオリー通りには動いていきません。
1波が出たとしても1波≦3波にならない場面です。
3-1波が出たり出なかったりする理由は?とありましたがまさにそれで、長期的なトレンドの押し戻りの動きというのは「不安定」なのです。
そういうものなのです。
こういった場面で勝負していくのであれば、ある程度割り切って仕掛けていくしかないと思います。
今回のような場面であれば僕はそもそもチャートすら見ていません。
あえて勝負するための根拠を用意するのであれば、「逆張り用の根拠」を持ってきて判断していかなければいけません。
さきほどから画像に移していますが、週足・月足レベルに見えるサポートラインです。
ピンクの水平線が週足月足レベルの直近の最安値ラインになるので、そこからの反発狙いでの逆張りトレード、という見方になってきます。
そして上画像の上昇を1波として見てしまっていますが、これも自分に都合の良い1波であり、おそらく後からチャートを見たときに見つけた1波だと思います。
そしてこれは1波でもなんでもないのです。
その後の上昇も、狙って獲れるようなものではないと思います。
こういう場面で自信を持って狙って獲れる人はこんなブログに来てないと思うので、こういう場面で狙っていくのは極力避けた方が良いです。
違う通貨ペアを見ましょう。
あえてこの場面で1波を見つけるのであれば、日足で見る必要があります。
引いてないですが直近の下落トレンドラインと赤丸で囲ったラス戻りを上抜く1波、日足でここまで見て初めて1波として認識することができるわけです。
1波はそもそもどこまで動くかわからないし、不安定なものです。
先ほど逆張りは不安定なもの、と書きましたが、結果として1波になる過程の流れが長期の逆張りの流れでもあるのです。
「1波を狙う」という意識は元々頭にないと思いますが、結果として「1波になる過程の流れを狙ってしまっている」ということに気づけたでしょうか。
これが危険なわけです。
じゃぁこれで日足レベルの1波が出ました、そこから上を狙ってもいいですか、となったらそれも違うわけですよね。
そもそも長期足のトレンドは下なわけで、そして上から強そうなトレンドラインが下りてきているわけで、今回見ていた1波は上昇トレンド中の戻りの動きかもしれない可能性の方が高いですよね。
長期的なトレンドというのはそう簡単にV字転換はしていきません。
ダブルやトリプルなどの転換系のチャートパターンを組んでくる可能性が極めて高いです。
どちらかといえばこうしたパターンを見ていった方が確立は高いです。
もういくつか質問画像を頂いているので、この流れで紹介します。
日足で見ていた上昇1波、もしくは長期トレンドの戻りが入ってトレンドラインに近づいてきた段階の場面での話ですね。
ここでまず気づいてほしいチャートパターンがあります。
ダブルやトリプル系と合わせてよーーく出てくるチャートパターンです。
僕のブログでもしょっちゅう出てきます。
視えましたか??
ウォルフですよね。
チャートに少しラインを引いてみました。
トレンドライン抜き&2-4ライン抜きの1波が出て、リテストがトレンドラインに入るような形になり、1-4のターゲットラインまで向かっています。
5点目が若干オーバーシュートしている分、リテストが少し手前に入ったような感じでしょうか。
まず狙うのであればこのような場面を狙っていきます。
ここは結果として1波としてみることができる流れですが、ウォルフからの狙って獲れる1波です。
長期足のトレンドフォローでもあります。
逆張りの1波は狙いづらくとも、順張りの1波は狙っていけるのです。
じゃぁこの1波が出た後何を考えるべきなのか。
両目線シナリオです。
まず先ほどの上目線シナリオを疑ってかからなければいけません。
この可能性はゼロではないわけで、このシナリオが起こるための押しが今入ったのです。
親波のラス戻りの一番上のゾーンにあたるラインに刺さったタイミングというのが、ウォルフからの下落1波完成のタイミングになるのです。
ここから本格的に上目線下目線の攻防戦が始まるタイミングであり、しっかり見極めていく必要が出てくる場面です。
どちらの1波も正解なのです。
ここからどう狙っていくべきかを判断するための両目線シナリオですから。
その両目線シナリオで何を使うべきなのか・・・・
切り上げ下げラインですよね。
まず上目線シナリオだと、先ほどの緑ラインの1波は3-1波になります。
そもそも1波のサイズ感からして2波が小さいのですが、とりあえずこんな感じで見ることは可能です。
そして必要なのは切り下げラインです。
1波の頂点から3-1波の頂点を結んで引きました。
この切り下げラインで何が見れるのかというと、下目線シナリオの崩壊が見えるようになるのです。
だからこそ上で仕掛けられるタイミングになるというわけで、これが上抜けられない限りは上に動けないのです。
この切り下げラインは未来の下落トレンドラインでもあるのです。
下目線シナリオを支える重要なラインでもあります。
ではその下目線シナリオではどうなっているのでしょうか?
上目線で3-1波が出ているということは、下目線1波の中の3波根本を2波が超えてきてしまったということになるのです。
この時点で下目線としては若干不利な状況になってしまいます。
長期的には下げトレンドなので下有利ではあるものの、直近のこの動き的には上有利な状況になってしまっているというわけです。
だからこその・・・
ここのもう一伸びが生まれてしまっているわけですね。
下目線の2波にしても、これはトレンドとは言えないような形をしていますよね。
だからこそ、その後の下目線3-1波もあいまいなものになってしまっています。
3-1波としてのN字トレンドはつけていますが、親波である2波のトレンド節目がわからないですよね。
本来はこの2波のN字トレンドのラス押しを下抜ける3-1波が必要なのです。
でも肝心の2波のラス押しが見えないのです。
そしてこの動きに繋がります。
ここで上方向へ伸びようと仕掛けられてしまうのですが、上からは最初に引いていたトレンドラインと切り下げラインが押さえてきています。
これが上目線シナリオにおいては最後の関門でもあり、ここを切り崩せなければ上目線に未来は無いポイントでもあるのです。
この切り下げラインとトレンドラインを上抜くための準備がこれまでの上目線シナリオにおいての準備だったわけですから。
そうやって見てあげると、2回目のトライで上髭出して抜けられなかったポイントがチャンスポイントであったことが見えてきますよね。
上目線の根拠がこれだけあった上で、2回も抵抗してきたトレンドラインと切り下げラインは強かったのです。
もう上目線は負けを認めるしかありません。
2回目でも大きな抵抗を受けて抜けきれなかった様を表す上髭ピンバーの次の足から乗っていけたならそれでいいですし、その後の大きな陰線と重要なラインを下抜けてきたのを見てから勝負していってもいいのです。
この赤丸部分を15分足で見てやりましょう。
重要節目に戻りをつけに来た流れにしっかりトレンドラインを引いて、このトレンドラインとラス押しを下抜けた波に切り上げラインを引けたらあとは待つのみ。
待っていたらダブルトップになって切り上げラインを下抜けてきました。
ダブルトップになっているのでネックラインを引いて・・・
ネックラインリテストからのショートエントリーが決まります。
まとめ
という感じで、今回頂いた場面を僕ならどう見てどう獲るかを解説させていただきました。
僕はこの場面はNZDUSDで勝負していました。
よかったら先日のトレード記事もどうぞ。
→FXで絶対見るべきフィボナッチ!親波小波の関係性を理解して勝ちパターンを探ろう
(結局最初の目標まで一気に伸びましたね( 一一))
上記事にならって今回の場面でフィボナッチを引いてみました。
全然参考にならないフィボナッチですよね??
そもそもフィボナッチが親波とある程度同期していない時点であまり活用法が無く、今回のようにしっかりと戦略とラインを活用していかないと獲り辛い相場に見えてしまいます。
ユーロドルもニュージードルも当然どちらも下げの場面でしたが、考え方が全然違うのが両方の記事を読んでもらえるとわかると思います。
僕はニュージードルでやったようなトレードの方が好きです。
ウォルフからのトレードはよくやりますが、小さい押し戻りから狙っていくのはあまり好きじゃないのです。
自分にとってどちらがわかりやすいのか、やりやすいのか、を判断できるようになることがまずは大事ですが、そのための戦略の引き出しというのも大事になってきます。
まずはワンパターンでいいので、同じことだけやり続けてみてください。
僕のトレード記事で紹介していることだってほぼワンパターン戦法です。
それだけやってりゃ+になるんですからね。
難しいところはやらない。自分がわかるところだけやっていく。
その繰り返しです。
僕のワンパターン戦法を極めたければ伝承記へどうぞ。
今回質問頂いたNさんもまだまだ理解しきれていないはずですので、何度も読み返して検証されてみてくださいね。
ということで今回はこの辺で。
ではでは。
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