どうも、モズです。
最近ちょっと質問が多い内容があったのでその一つをシェアしたいと思います。
テーマは「波の数え方」です。
FXトレードにおいてこのスイング分析というのは結構大事だと思っていて、1波・2波・3波・4波・5波という言葉は当たり前のように使われてきます。
相場というのはぐねぐねとN字のスイングを描きながら動いていくわけですが、このN字のスイングをどう分析していくべきなのか、というのがまずは大事になってきます。
「トレードは3波狙いが基本!」というのは頭ではわかっていらっしゃると思いますが、いざチャートを見た際にどこが1波でどこが2波で・・・とわからない方も多いと思います。
実際伝承記卒業生さんでもちゃんと具体的な根拠を述べてここが1波でここが2波でとわかってやっている方は少ないのが現状です。
具体的な根拠=全世界共通の確固たる正解ではありません。
「自分の中の基準を持って」トレードできているかどうかという話です。
その基準に基づいてスイング分析できていますか?という話です。
この辺の基準について解説しだすとキリがないので今回の記事ではそこまで深く掘り下げはしませんが、まず自分が「今何波なのかわからない」と感じる場合があるのであれば今回の記事は参考になるかと思います。
とりあえず今回の記事で言いたい結論だけ書いてしまうと「手当たり次第に波に番号ふって数えりゃ良いってもんでは無い」ということです。
今回は伝承記卒業生さんからいただいた質問メールへのやり取りという内容になります。
卒業生さんと同じようなスイング分析をされている方はたくさんいると思うので、ぜひ参考にされてみてください。
ではいってみましょう。
質問内容について
まず今回の質問内容を簡単にまとめると、「環境認識を行う長期足でどのように波をカウントしていけばいいのかがわからない」というものです。
直近のNZDUSDの画像なのですが、ご自分のチャートでこの場面のスイング分析を行ってみてください。
上画像を見ながら自分だったらどう見るか?というのを考えてみてください。
そのあとでここから先の僕の回答を見てください。
結論から言うと、上画像だけでは全く環境認識はできませんし、スイングの見方すらも間違っているんです。
スイングを細かく見ることは間違いではないのですが、“環境認識として”波を数えるという意味においては違うのです。
以上のことを頭に入れたうえでここから先をお読みください。
質問への回答
この辺は人それぞれの考え方なのであくまでも参考程度に聞いてもらえたらと思います。
そもそもの話ですが、N字のスイングすべてを細かく数えていく必要はありません。
あるんですが、環境認識として見ていく部分とは違います。
講座内やブログでもずっと書いていることですが、トレードする際にまず大事なのは1波の存在です。
その1波があるからこそ次の2波があって、3波を狙えるわけですよね。
そしてその1波の条件、見極め方というのを講座内で解説してきました。
最低でもトレンドライン抜き、そしてラス押し戻りを抜け切ることによる”優秀な”という付加要素。
これらの条件が整う波を1波としてみていっているわけですが、添付いただいた画像の1波はそれに該当していますか?
それが日足で見れないのであれば4時間足で、それでも見えなければ1時間足で見ればいいのです。
その時間足で確認できた1波があって、それを基準にトレードできる要素があるのかどうか。
あるのであればそれが自分の中で見るべき環境認識用の足なのです。
当然長期時間足の方が信頼度は高いですし、下げれば信頼度は下がります。
だから僕は信頼度と見やすさのバランスがちょうどよさげな4時間足メインなわけです。
何をもって1波とするのか、という基準があってこそのスイング分析です。
その基準のない波の段階も大事ではあるのですが、最優先に考えるべきは1波の存在なわけです。
そしてその1波の中にもスイングが含まれているということも忘れてはいけません。
この1波の中に含まれていくスイングを「これは何波で~」と認識してしまっているのが今の状態です。
それはそれでトレードをする上では大事なんですけどね。
環境認識として見るならば今回のは違います。
まずはトレンドラインやラス押し戻りを抜けるまでの流れ全体を1波として見ていって、その1波を支えるトレンドラインを割る波を2波として見ていくという流れが理想です。
だから日足で見ていくといつまでたっても1波が終わらないというようなことになりかねません。
そもそもそうやって今見ている波(トレンドラインに支えられている波)が2波かもしれませんし4波かもしれませんよね。
まずは”その時間足では”今何波に含まれているのかを考えていくのが環境認識です。
あくまでも参考までにということで、僕が出す答えを添付しておきます。
添付1~3を見て、じゃぁ今何波かを考えてみてください。
添付画像は最低限の情報です。
この波の考え方の中に逆目線シナリオだったり色々と考えるべき項目が出てくるのですが、まずは環境認識で見ていく流れはこうなるわけです。
この長期足の環境認識で今何波なのかを分かったうえで、短期足でどうトレードしていくかを考えていく必要があるわけですね。
環境認識で日足を見ているのであれば、その日足の波(1波とか2波とか3波とか)の中にさらに小さな1波2波3波といった波が出てきます。
その波の分析を見やすくするために、節目の見える4時間足や1時間足でさらに細かくみていくわけです。
節目が見えるからこそその波に定義付けが行えるようになるわけです。(トレンドラインを抜けた、ラス押し戻りを抜けた等)
なんでもかんでも波に数字をつけていけばいいというものでもないので、意味のある数字付けを行っていくように意識してみてください。
まとめ
ということで、そもそも日足の環境認識において見ている範囲が狭いというのがまず問題としてありました。
直近の動きだけを見るのではなく、まずはどこから今の流れ(小波)がスタートしているのかを見ていくのが大事です。
今の流れが続いていくのか、それとも転回していくのか、大きな目で見た場合に考えられることは大体この2択です。
トレンドというのは上がるか下がるかの2択しかありません。
レンジというのはそのトレンドの中に含まれるものですし、トレンドそのものは大きな目でみればレンジという一つの枠に収まります。
だからとりあえずは今のトレンドの中で今どこにいるのかを探ることが大事なのです。
「トレンドがある」ということは1波から3波まで出ている状態のことを指します。
その最初の1波はどこから始まるのか、始まっているのか、というのをまずは探すことが環境認識では大事です。
1波が今出ている最中なのか(だとしたら親波のトレンドは崩れていません)、すでに3波中(親波のトレンドが崩れ小波トレンド発生中)なのか、そしてそれはどこまで伸びるのか、この辺のことを最低でも見ていく必要があるのです。
質問回答のところで添付した画像に書いてある1波と3波は同じ長さだけ出ています。
つまりは1波=3波のセオリーを消化済みというわけです。
じゃぁ次に出るのは何波か?
そしてそれはどう動く可能性があるのか?
こういうことを考えていくのが環境認識なのです。
じゃぁ今出ているのは4波かもしれないし、新たな転換1波かもしれない。
こうした認識があった上で短期足にして、その短期足ではどこが1波かな?どういうトレンドが出てるかな?というのを探して「デイトレード」をしていくわけです。
スキャルがしたいのであればもっとこの範囲を狭くして見てけばいいのです。
この辺の感覚はちょっと初心者さんにはわかり辛い感覚かもしれませんが、あきちゃん先生が「4時間足で環境認識をして15分足でトレード」「1時間足で環境認識をして5分足でトレード」と言っていることにも繋がってきます。
大事なのは環境認識を何のためにやっているのかというのをわかってやるかやらないかです。
大きな目で見たら今何波に含まれるのか、1波なのか2波なのか3波なのかで戦略も変わってきます。
大きな目で見た1波の中において短期足の3波を狙うのか、大きな目で見た3波中において短期足の3波を狙うのか、ざっくりと書けばこんな感じです。
とりあえず、手当たり次第波に数字つけて数えればいいってもんでは無いってことです。
意味のある波をみつけてトレードに生かしていきましょう。
ということで今回はここまで。
来週も頑張っていきましょう。ではでは。
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