レンジ突入の見極め方と正しい切り上げ・下げラインの引き方、使い方。意識すべき1つのポイント。

どうも、モズです。

伝承記参加者さんのトレード添削で良い感じの質問があったので紹介したいと思います。

切り上げ・下げラインの項目まではまだ進められていない段階でのトレードだったので引けていないラインはあるのですが、かなり間違い易い局面でエントリーされていたので参考になると思います。

最近まで動きすぎな相場が多く、その余韻のレンジを組んできていて中々仕掛けられない通貨ペアが多々あると思います。

こうしたレンジ相場で騙しを食らわないためにも、しっかりと「仕掛けられる波」と「そうでない波」の区別をつけられるようになってみてくださいね。

トレンドフォローをしようと思っていつも通りやっていても、なぜか伸びずにレンジになり始めた、なんて経験があると思いますが、今回解説している内容を意識しておけば避けられる場面も多いと思います。

エントリーを仕掛ける前に「まずはこの条件がクリア出来ているのか?」というのを意識して、その上で必要なラインを引けるようにしてみてください。

ということで、まずは参加者様のトレード画像と頂いた文章を紹介します。

 

伝承記参加者様のトレード内容について

まずは画像から。サイズが大きいので拡大してご覧くださいね。
画像下にポイント要約しておきます。

週足では誰がどうみても上昇中。親波の高値圏まで到達中ですね。

 

日足ももちろん上昇中。日足レベルの目立つラス押しはまだ抜けていない状態

 

高値圏に来ているが、形が良かったのでロングで狙えそう・・・ということからロングトレードに入った感じですね。僕の解説チャートの方にエントリー場所も記しておきます。

 

3月18日のGBPUSDのトレードでの質問です。当初は節目までの短期トレードのつもりが、動きが良く50pipsまで早く上昇したので、指値を強気にし外出した結果、次に見た時にはマイナスになったが、再上昇したが結局建値決済。翌日は、結局4h足押し安値付近まで下落しており、見方が間違っていたのか、或いは、相場の動きはどうなるかわからないので直近高値等で刻むべきなのかで、アドバイスいただければ幸いです。

 

トレード添削

今回のトレードですが、結論から言ってしまうと、「大手を振ってロングで仕掛けられる相場環境では無かった」ことに気付くべきだったという感じです。

そしてこれに気づくために何が必要だったのか、というのはかなり難しい内容になってきます。

恐らく、認識はどうあれ同じような場所でトレードされて負けている方もたくさんいらっしゃるはずです。

同じような場面での負けトレードの添削をいくつかしているので(´ー`)

そして今回の内容ははっきり言って激ムズなので心して見ていってもらえたらと思います。

 

今回は伝承記参加者さんの認識とは切り離して、僕がどう見ていたのか?という視点で解説していきます。

ここから先を見る前に、まずは自分だったら今のGBPUSDをどう認識するか、というのをやった後で見て頂ければと思います。

せっかく勉強のためにわざわざ僕の記事を見に来てくださってるわけなので、意味のある時間にしていって下さいね。

 

 

 

では、まずは僕がラインを引いた4時間足のチャートを見てください。

緑の上矢印の場所が、参加者様がロングエントリーをされた箇所です。

卒業生さんで切り上げ・下げラインの章まで終えられた方でも、同じ場所からエントリーして負けトレードを経験された方も多いはずです。

僕のチャートでは、オレンジ斜線=トレンドライン、緑斜線=切り上げ・下げラインとして見てくださいね。

そして今回エントリーされた場所は、トレード時は意識されてなかったと思いますが、切り上げライン上抜き後のポイントからです。

僕もよくトレード記事で切り上げ下げライン抜きからのエントリーというのをやっていますよね。

何故今回はダメだったのでしょう?

 

それは、そもそものこの切り下げラインが間違った切り下げラインだからです。

何故だめなのかという理由を解説する前に、そもそも切り上げ下げラインとは何に対して引くものなのかを簡単に解説します。

切り上げ下げラインとは、親波の根元から、切り返しの1波の頂点に向けて引くものです。

そもそも、親波をどの段階で親波として認識するのかとか、1波とは何なのか、とか、前提として解説することが山ほどあるんですが、それは解説しきれないので、とりあえずは上の1文で済ませておきます。

 

その上で今回の題目にもなっている「正しい切り上げ・下げラインを引くために見るべきたった一つのポイント」ですが、それが「ラス押し戻りの位置」です。

今後解説していきますが、「どの波に対するラス押し戻りなのか」というのも大事です。

 

このラス押し戻りを意識するために必要な要素として、「1波」というものがあります。

正しい切り上げ下げラインを引くために必要な要素でもあるのですが、「優秀な1波」をまずは見つける必要があります。

何を以て1波とするかの定義はいくつかあるんですが、ラス押し戻り抜きまで果たした波が「優秀な1波」です。

 

では今回の場面、切り下げラインを引いた1波は優秀な1波でしょうか??

トレンドラインは抜いてはいますが、ラス戻りは抜けていませんよね。

1波にはなり得る波ですが、“優秀な”とは言えない1波です。

ちなみにラス戻りは黄色のラインで引いてある場所です。

丁度そこで抑えられていますね。

 

さぁここでお気づきの方も多いかと思いますが、黄色のラインがもう一本ありますよね。

これは4時間足レベルのスイングを見た場合に見えてくるものです。

日足や週足レベルであれば、もちろんラス押しはまだまだ下です。

でも、直近の4時間足で見て見ると、一度ラス押しを下抜けてしまっているんですよね。

この要素を頭の片隅に入れた上で、元の上目線の認識に戻りましょうか。

優秀ではない1波を糧に3波が出るであろう上目線シナリオの話です。

 

切り上げ・下げラインを引くタイミング

ここで切り上げ・下げラインを引くタイミングを解説します。

切り上げ・下げラインを引くタイミングとは、2波が出たタイミングです。

 

2波が出たタイミングっていつ?って話ですが、僕は1波のトレンドラインを割る波=2波としていつも見ていっています。

これは僕が勝手に決めているルールです。いつもトレード記事で書いてますよね。

このルールの元、いつ切り下げラインを引けるでしょうか?

 

赤○のタイミングが、1波のトレンドラインを割ってくるタイミングになるので、このタイミングで切り下げラインを引きます。

 

さっき「この緑の切り下げラインは間違い」って書いたじゃねーか!ってツッコミが飛んできそうですが、結果的に間違いであって、このタイミングでは引いておくべきラインです。

優秀な1波を基準としたものではないですが、1波は1波なのですから。

ラス押し戻りを抜いた優秀な1波だけが転換1波になるわけでは無いです。

なのでこのラインは必要ではあるのですが、「優秀ではない1波が基準になっている」ということを意識した上で引く必要があるということです。

これが頭に入っていれば、質問にもあったように「相場の動きはどうなるかわからないので直近高値等で刻むべきなのか」みたいな、そういった戦略も建てられるわけです。

 

話は戻りまして、そもそもこの切り下げラインとはどんな流れを見るためのものなのか?というのをわかってなければいけません。

どんな流れなのか、というのはこんな流れです。

切り上げ下げラインというのは、そもそもトレンドラインの候補生なわけです。

つまりは3波を支えるものになり得るラインであり、下目線シナリオを支えるラインでもあるわけです。

いつも僕が書いてる「両目線のシナリオを考える」という戦略の根幹になります。

この下目線のシナリオが崩れる場所=上目線の勢いが増す場所ということで、切り上げ下げライン抜きからのエントリーをよくやってるわけですね。

 

さて、先ほど一回ラス押し戻りの場所について書きました。

そして切り下げラインも引きました。

この時点で下目線のシナリオは見えていましたか??

上目線の1波はラス戻りを抜けていませんが、下目線の1波はラス押しを抜けています。

この時点で、少し上への勢いが抑えられてくるのかもしれない、というのを見ておく必要があるわけです。

 

切り下げラインを引いた後に見るべきこと

では話は切り下げラインを引いたタイミングに戻ります。

赤○のトレンドラインを下抜けた場面で切り下げラインを引いた、という場所です。

この切り下げラインを引いた後、何が起こっているでしょうか?

今回のテーマになっている「1つのポイント」について思い出してみてください。

 

上目線の2波が、1波のラス押しを下抜けていますよね。

つまりはここにも優主な1波が出てきているわけです。

ちなみにここの1波は、先ほどの大きな下落1波からしてみると3-1波の部分でもありますよね。

こうして見て見ると、必要な切り上げラインというのも見えてきますよね?

最初には引いていませんでしたが、ここに切り上げラインを引くことが出来るはずです。

この切り上げラインはどのタイミングで引いておくべきだったでしょう??

・切り上げ下げラインとは、親波の根元から、切り返しの1波の頂点に向けて引くもの

・切り上げ・下げラインを引くタイミングとは、2波が出たタイミング

ということを考えると・・・

画像赤○のタイミングでこの切り上げラインを引いておく、ということですね。

 

ではここでまた疑問が出てきますよね。

切り上げ下げラインが突破された=逆目線シナリオの崩壊=エントリーポイントでは??という話です。

何故赤○の部分からショートは打てないのでしょう??

こうした上昇シナリオの崩れる場所では無いのでしょうか??

 

この疑問を解消するために、「3-1波」という、3波が2回出るイメージで考え方をしていってみてください。

基準となる1波を受けた3波が出ていくために、3-1波から3-3波まであるイメージです。

そして僕らが普段狙っているのはこの3-3波になるわけです。

 

3-1波も1波も、同じ1波なので定義は一緒です。

トレンドラインを抜いたり、ラス押し戻りを抜いたり、そうした波が3-1波です。

そして一番大事なことでこれもいつも書いてることですが、N字は完成したら戻ります。

1波=3波が完成したら戻るのです。

これを頭に入れた上でもう一度見ていきましょう。

3-1波が出てきた時、この3-1波の中にある1~3波が完成しているのがわかると思います。

この状態で切り上げラインを下抜けたからと言って、このまま下落していける元気は残っていないわけです。

そもそも長期的に見たら上昇相場ですし、ここからのショートはそもそも無謀ですよね。

 

とは言え、優秀な3-1波が出来たという事実は見ておかなければいけません。

次に3-2波が出て、その後3-3波に繋がるかもしれませんから。

なのでここで引くべき正しい切り上げラインはこれです。

上画像のようなN字トレンドを支えるであろうラインであり・・・

こうした下落シナリオのエントリートリガーになり得るラインです。

後述しますが、結局この切り上げラインも正解では無くなります。

 

 

ここまでの考えが出来た上で、これから一番大事なこと書きます。

 

僕らがトレードで狙いたいのは3-3波です。

3-3波が出る前に、「こういったことが起これば乗るべきではない」ということがあります。

それは「2波(3-2波)が1波(3-1波)のラス押し戻り、もしくは1波の中の3波根元を割ってくる」です。

意味わかりますでしょうか?

 

ここまで上目線、下目線両方書いてきてこんがらがってきていると思いますが、上目線の2波が下目線の何波になるのか、下目線の3-1波は上目線で言う何波なのか、こうした考えが必要になってきます。

「2波(3-2波)が1波(3-1波)のラス押し戻り、もしくは1波の中の3波根元を割ってくる」と何が起こるのか?ということを考えてみてください。

 

結論を簡潔に書くと、「1波の力が無くなる」です。どちらにも動く可能性が出てくるということで、3波が伸びていきません。

つまりはレンジ突入のサインなのです。

 

今回の場面で何が起こったのか、まずは上目線で考えていきましょう。

今回の場面で、3-2波までを書きます。

2波が1波のラス押し戻り(3波根元)をどうしていますか??

抜いてますよね。

これが何を意味するかは先ほどまでで長々と書いてきました。

簡単に言うと下目線のシナリオが存在してくるということです。

だからそのシナリオが潰れるタイミングを見計らうために切り下げラインを使うということでしたよね?

 

では下目線ではどうでしょう。

こちらも同様に3-2波まで書いていきます。

優秀な1波が出た後、2波は1波のラス戻りを抜けませんでしたよね。

その後3-1波で2波のラス押しを下抜き、これも優秀な3-1波になりました。

3-1波でN字を完成させたので、ここで飛び乗らずに3-2波を待つという話もしました。

その後3-2波は何をしましたか??

3-1波のラス戻りを上抜いてきてるんですよね。

 

僕は今週、ポンドドルはショートで乗れるかなという感じで見ていました。

3-2波が3-1波のラス戻りを上抜かず、切り下げラインにレジスタンスされるような形で切り上げラインを下抜けてきたならばショートを打つつもりでした。

トレンドラインが近かったので微妙な所ですが、切り上げライン下抜けからトレンドライン付近までの下落はあったかもしれません。

 

もし仮に、こんな感じになっていればロングで攻められた相場になっていたと思います。

3-1波で、しっかりと2波ラス戻りを上抜くことが出来ていれば、効く切り下げラインを引けていたはずです。

そしてその切り下げライン上抜けからのエントリーで3-3波を抜くロングトレードが出来ていたと思います。

そうならなかった時点で、そして下目線のシナリオの存在が出来ていた以上は、あまり強気でロングトレード出来る場面では無かったと思います。

どちらにも転がっていくような、トレンドフォローのロジックは通用しない相場になっていくことに気づかなければならなかったのです。

それに気づくために必要な要素が、「ラス押し戻りの場所」なのです。

 

「2波(3-2波)が1波(3-1波)のラス押し戻り、もしくは1波の中の3波根元を割ってくる」と何が起こるのか?の結論として1波の力が無くなると書きましたが、何故力が無くなると思いますか?

目線の2波が1波のラス押し戻りを抜いたなら、それが新たな逆目線の優秀な1波になるからです。

こうして上目線下目線の思惑が交錯し、レンジになっていくわけですね。

 

ということで、今回エントリーを仕掛けた場所というのはレンジの高値圏だったわけで、そもそも2点レジスタンスされているラインを上抜ける要素が揃っていなかったということになります。

先に書いたように、3-1波で2波ラス戻りを上抜けられていれば、3-3波で伸びていく要素があると言えると思います。

切り下げラインを上抜けたことによる下目線シナリオが崩れたタイミング、ということには変わりはないのですが、そもそも上目線シナリオとしての要素が揃っておらず、どちらかと言えば下目線シナリオの方が要素が揃っていたわけです。

その下目線シナリオが切り下げライン抜けによって崩れたことでレンジ上限ラインまで到達”出来た”、と言った方が良いと思います。

 

また、1時間足で見て見るとこんな感じになっています。

1時間足で見て見ると、また新たなスイング、切り上げ下げラインを引くタイミングが見えてきます。

この1時間足で引くべき切り下げラインはこうです。

ラス戻りを抜いたN字スイングを1波として見ています。

その後は3-1波~3波と区切ることなく、一気に1波=3波を完成させに来ています。

ポンドらしい動きで、こうなるから僕はポンドのトレードをあまりしないのです。

 

もしこの場面で乗るのであれば、この切り下げラインブレイク確定から、1波=3波の長さ、もしくは親波フィボ78.6までになります。

3波を飛び乗りで狙っていくことになることが多くリスクリワードも保てないので、ポンドは嫌いです。

こうして見てみると、エントリーされたのは3波完成後の5波目の一伸ばしの部分だったというのがわかると思います。

そうして5波目でレンジ上限まで到達し、そこからまた切り返しで下落1波が発生して以下略・・・

 

まとめ

かなり長くなってしまいましたが、かなり難しいことを書いたと思います。

言葉で解説することが難しいので色々と混乱されたかもしれませんm(__)m

まぁそれだけ、今回乗られた場所が難しい所だったということでめげずに頑張って貰えたらと思います。

 

しっかりとそれぞれの波に存在するラス押し戻りの位置を意識し、そのラス押し戻りが抜かれる時、その波は何波なのかを意識してみてください。

逆目線シナリオを意識し、目線のシナリオしか残ってないような通貨ペアを探してみてください。

それが俗に言う形のいい通貨ペアです。

 

先ほど理想の形として画像を作りましたが・・・

これはわかりやすい例ですが、こんな形になってる通貨ペアでいつも勝負してみてください。

僕がトレード記事で上げてるやつは大体こんな感じです。

わかり辛い通貨ペアなのか、形の良い通貨ペアなのか、それを見極めるための術を伝承記やこのブログで解説していますので、しっかりと頭に入れて探してみてくださいね。

 

ということで今回はこの辺で。

来週も良いトレードを!

ではでは。

 

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