どうも、モズです。
僕のトレード記事や解説記事によく「スイング感」という言葉を使っていると思うのですが、今回はその「どういったスイングを見ていけば良いのか」について焦点を当てて解説していきたいと思います。
丁度伝承記参加者さんからの質問があったので、記事にするかという感じになっております。参考にしてください。
質問内容をざっくり表すと、「大事な押し安値、戻り高値」はどういった基準で判断すれば良いですか?というもの。
この押し安値、戻り高値というのはスイングをスイングとして見るための要素であり、「節目」という一言で表されるものであり、ラインを引くための基準点となる部分でもある大事なモノでもあります。
トレードをする上で大事な「トレンド」を判断するのもこのスイング=N字ですし、どういったスイングを見るかによってトレンドの判断も異なってくるわけです。
大きく見るのか小さく見るのか、そのそれぞれでトレンドの判定方法が変わってきます。
一番基礎的な部分でもあり、そして一番難しい部分でもあるかもしれません。
前回の記事でやった「波の数え方」にも通じる部分があるのですが、今回も実際のチャートを見ながら確認していきます。
では行ってみましょう。
今回の解説チャートはAUDUSD
まず今回使うチャートはAUDUSDの4時間足のチャートです。
画像は日足ですが、日足の中の赤枠で囲った部分が今回の対象チャートになります。
誰が見ても上昇トレンド中のチャートですが、4時間足だとこんな感じになっています。
サイズが大きいので拡大して見てもらえたらと思います。
是非ご自分のチャートと照らし合わせながら見ていってみてくださいね。
まずは小さくスイングを見ていってみる
まずどういったスイングを見ていけばいいのか、という話ですが、まずはあまり難しいことは考えずに「わかりやすい高値、安値」を作っているスイングをなんとなくで良いのでなぞっていってみてください。
何も考えず、ぱっと見でなぞってみました。
髭がどうのとか考えなくていいです。
でも一つだけ意識してやってみてください。
それは「スイングのサイズ感を合わせる」ということ。
急に大きくなったり小さくなったりせず、なるべくシンプルに、わかりやすく、というのを意識して見ていってみてください。
ノイズのような節目はスルーしてもいいです。なるべく綺麗にスイングがなぞれるように意識して描いてみてください。
大きくスイングを見る
次に大きくスイングを見ていってみます。
今回のチャートだとやり辛いのですが、こちらもなるべくサイズ感を合わせつつ、綺麗に引けるように意識しつつやってみましょう。
何となくで良いのです。
イメージとしては一つ上位足の日足のスイングをイメージするといった感じでしょうか。
大きなトレンドの最初の1波を基準として、その基準サイズを崩さないようなイメージでN字のスイングを描いてみてください。
これはイメージするだけではなく、実際に描いてみることをお薦めします。
色々な場面でこういった作業をやってみてください。
次第にイメージが付いてきますから。
上記のことがまずは第一歩目の練習ですが、ここから先が少し意識することが増えます。
「波を数えながらスイングをイメージする」という段階です。
ここから先は先日書いた記事を読まれてから見て頂いた方が理解できると思うので、まだ見ていない方はこちらからどうぞ。
→FXで今”何波”かがわかるようになる基準作りの参考に!5波のその後は??裏当てフィボナッチやあきチャンメーターを使いこなそう。
どこが大事な節目なのかを意識しよう
まず波を数えながらチャートを見ていく上で欠かせないものがあります。
それが「1波」です。
1波が無ければ2波も3波もありません。
まずは1波を見つけることが大事です。
そして最も大事な節目といえるのは、「3波根元」です。
3波根元といっても3-1波根元と3-3波根元の2種類あるので合わせて見ていってみてください。
1波についての解説記事では無いので割愛しますが、今回の場面における1波はこれです。
この基準の1波というのは、大きなスイングで見ていた最初の波動の部分です。
この時点ではまだN字にはなっておらず、N時の左側の縦棒部分だけが出ているイメージです。
でもこの1波の中には小さなN字スイングが既に出来上がっているわけですよね。
大きな波動の中に小さなスイングが詰まっているのだということをまずは意識してみてください。
トレードには両方を使います。
だからこそ、大小2つのスイングで見ていくイメージが大事なんですよね。
この基準の1波だけを見るとトレンドではありませんが、基準の1波の中には小さな上昇トレンドがあるのです。
そしてそのスイングの節目の中でも大事な節目(ラス押し戻り・3波根元)というものがあるわけです。
ちょっと難しい話かもしれませんが、この辺は常に意識しながらトレードしてみてくださいね。
何が大事な節目なのかはまたあとで書きますが、まずはスイングの完成を目指しましょう。
1波が出た後は、1波のトレンドラインを割る2波が必要です。
1波と2波にトレンドラインを引くとこうなります。
そして2波のトレンドラインやラス戻りを抜いてくる波が3-1波です。
この3-1波が出てきた時点で、3-3波で行きつく先を予想しておきます。
今回はフィボナッチエクスパンションを使いました。
100と書いてあるラインが1波=3波となる場所になります。
ということで今回の場面を「エリオット波動」に則ってスイングを描くとこうなります。
左から、1波、2波、3-1波、3-2波、3-3波で完成です。
そして新たにトレンドラインと3波節目にラインを引いてみました。
これはこれから先に転回してきた場合、かなり意識されやすいラインになります。
大事な節目に引けるラインはこれだけなのか?と言えばそうではありませんし、3波の中に含まれる小さな節目にも注目はしていくべきなのですが、まずはシンプルにこれだけは引いておきましょうといったイメージで捉えてみてください。
今回は4時間足の一番左の上昇を基準の1波として見た時の見方をしていますが、同様のことをこの場所でもやってみてください。
赤枠内でも同様に、下落の1波から始まって3波根元はどこなのか、どういったスイングが見られるのか、確認してみてください。
今回の見方で言えば上昇2波目となる下落ですが、短期足で見れば下降トレンドになっている部分です。
まぁまずは「何を以て1波とするか」という自分ルールを持ってないといけませんが、その辺は他の記事を参考にして頂くとして、基準となる1波が見つけられればそこから更に2波、3-1波~3-3波まで見つけられるのです。
この場面は、僕が今検証中に見ている目線で言えば上目線での押しの動き(2波)です。
この2波を上手に分析出来れば、この先の3波を料理する方法も見えてきますよね( `ー´)ノ
では元の場所に戻ります。
僕は3-3波を次の1波として見るというルールを作ったので、そのルールで見ていくとこんな感じで次のスイングを見ていくことが出来ます。
3-2波がちょっとオーバシュート気味になっていますが、僕なりに波を数えながら見るとこうなりました。
白い水平ラインは1波=3波となる予測ラインです。
なので現在は、2度目の3波目標地点を達成して今後どうなるか?といった状況なわけですね。
エリオット波動の数え方でスイングを見て見るとなんだかいびつな形になってしまいましたが、エリオット波動というのは後付け論でもあるのでリアルトレードではあまり意識する必要は無いように思えます。
1波=3波で3波の場所を予測しておくというのはとても大事な要素ですが、これから先に現れるスイングを予測する、という意味では「スイングサイズを合わせて予測する」という方が良いです。
最初にやった大小2つのスイングを描いていくイメージですね。
特に3波を狙うために重要な2波の存在ですが、この2波を小さく予測してしまいがちです。
特に3-2波。
例えば今回のこの場所。
赤枠が3-2波の部分になるわけですが、赤○の部分からロングを仕込んでしまいそうになる場面です。
1時間足だとこうなっています。
赤○!?と書いた場所、ロング仕込んでやらかす自身があります。
4時間足で見ているのであれば、4時間足レベルでしっかりと2波でトレンドを付けるのを待つ、というのを意識するべきですよね。
1波に対して同じようなサイズ感で2波のスイングが完成出来ているかどうか?という意識付けです。
3-1波で高値を押さえられて落ちてきているので猶更な場面ですよね。
しっかりと3-2波でトレンドラインが引けるのを待って、そのトレンドラインを抜いて切り上げラインまで落ちてきたところを拾うのが最高点。もしくは高値を上抜けてMA上まで落ちてきてから拾うといった形になるのでしょう。
ま、見ている通貨ペアの特徴もあるので何とも言えませんけどね。
ポンド系などの一気に動くペアだとこのイメージでも良いのかもしれません。
余談でした。
まとめ
先ほども書きましたが、どういったスイングを見るかによってトレンドの判断場所が変わってきます。
そしてトレードしていく上で大事なのは、自分はどのサイズ感のどのトレンドを基準にしてトレンドフォローをしていくのか、という部分になってきます。
今回は基準となる1波を決めて、その上で波を数えてみました。
そのエリオット波動の大きなスイングの中にも、最初の2項でやったような大小のスイングを見ていけるわけで、そのそれぞれがトレンドです。
どの1波を基準とした際に今は何波なのか、というのを意識しつつ、その波の中にどういったスイングが含まれているのか、というのを観察しつつ、シナリオを組み立てていく必要があるというわけです。
言葉で表すとだいぶ複雑ですねw
頑張って練習していきましょう。
ということで今回はここまで。
最後までありがとうございました。
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