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という触れ込みでOneAsiaProject(ワンアジアプロジェクト)というオファーが出ていましたが、その中で扱うCyvaという仮想通貨の公開が始まっているので取り上げておこうと思います。
このような形式のオファーは今後も出続けると思われますし、今回のCyvaは詐欺だ、なんて紹介するつもりも全くありませんが、投資を行う以上はその投資先が信用できるものなのかどうかというのはしっかりと見極めておく必要があるのも事実です。
これまでいくつもの仮想通貨が生まれては消えています。
その被害に会われた方もたくさんおられます。
自分が”後悔する”ことのないように、しっかりとした知識を持って臨むべきだと思いますので、参考にして頂ければと思います。
渡邉幸司のOneAsiaProject(ワンアジアプロジェクト)について
まず今回の案件を軽くおさらいしておくと、アラブ首長国連邦にあるC+Vと呼ばれる会社が管理するCyvaと呼ばれる仮想通貨を先行発売期間中に購入しておけば、一般公開後に価値が上がるので今のうちに買いましょう、という内容のオファーです。
一般的に仮想通貨を世に出す際には必ずプレセール(先行販売)が行われます。
このプレセールを行うことで一定数以上の供給を生み出し、市場の基盤とするわけですね。
ただ、このプレセールというのはいくつもの罠が存在します。
まず一つ目に考えて置くべき点として、プレセールで販売だけをしておいて、一般公開後に運営が姿をくらますという流れです。
これは明確に”詐欺”だとわかる流れではありますし、こうなってしまってはユーザーはどうしようもありません。
ましてや運営元は海外にあり、OneAsiaProject(ワンアジアプロジェクト)を主催する渡邉幸司はただの日本での広告塔を担っているに過ぎないので、もしそうなった場合、渡邉幸司サイドも”被害者”として立場が変わることになるわけです。
こうなってしまってはユーザーは何処にどうやって被害の実態を探れば良いのでしょうか。
軽視できない問題点ですよね。
そして2つ目。
仮想通貨が一般公開される際、その時の価格というのは運営元が自由に決めることが可能です。
例えばイーサリアムという仮想通貨は、プレセールから一般公開にあたり1.7倍の価格での設定をしていました。
今回のOneAsiaProject(ワンアジアプロジェクト)では資産1000倍を打ち出しているので、極端に1000倍の価格にしたとしましょう。
プレセールで買ったCyvaの価格が、1000倍の価値になりました。
ではそこからCyvaを売って、円にしようと考えます。
しかしCyvaと円を両替しようと思った場合、そのCyvaの売値で買い注文が入らなければ、Cyvaを円にすることは出来ないのです。
「いつでも仮想通貨は円に換えられる」と考えている人は多いのですが、実はそうではありません。
その仮想通貨を販売したい所有者の言い値で買い注文が入らない限り、その仮想通貨を別の通貨へ両替することは出来ないのです。
つまり、一般公開後にCyvaを買おうという人がいなければ、Cyvaはただのゴミになってしまう恐れがあるというわけですね。
プレセールによって大きな供給を増やしたところで、その分の需要が生まれなければ価値も上がらないし、両替も出来なくなるわけです。
また、今回の案件はまだ日本だけでの販売になっているため、この辺も注意しておくべき事柄です。
まだまだ仮想通貨への認識の甘い日本という国だけで公開される通貨。
そんな仮想通貨に一定数以上の需要が生まれるとは考え辛いです。
この辺については先日書いたこちらの記事も参考にしてください。
[clink url=”http://mozusenki.com/982.html”]価値ある仮想通貨というのは世界中で販売されます。
そして何らかの付加価値があるからこその需要が生まれます。
だからこそ仮想通貨としての価値が生まれ、投資として成り立つ市場になるわけです。
Cyvaにそれだけの魅力があるのかどうか。この辺はよく考える必要があるのではないでしょうか?
そして3つ目。
Cyvaの最低購入価格が10万円という設定がされている部分です。
この辺はもう詐欺通貨の典型と言われても仕方が無いやり方ですが、通常の仮想通貨は最低購入価格なんてものは設定されることはありません。
なぜ最低購入価格というものが設定されるのかと言えば、オファーを目にした限られたユーザーを元に最大限の利益を運営元が確保するためだけに設定するのです。
こうしたオファーを大々的に展開するためにはそれなりの広告費や制作費がかかっているため、それを差し引いてもある程度の利益を確保しておくために設けるわけですね。
完全に、運営サイド側の都合によって作られているのが最低購入価格です。
注意しましょう。
仮に今回のCyvaがユーザーから金を巻き上げるためだけに公開されているものでは無く、本当に世界規模で通用する仮想通貨運用を目的に作られているものであったとしても、その仮想通貨の基盤が出来上がるかどうかというのは誰にも予想が出来ません。
開発サイドの思惑とは別に開発が頓挫してしまう場合だってあるわけですし、実際にそうなった仮想通貨も多く存在します。
開発資金や宣伝の問題等など、仮想通貨開発側の抱える問題は多々あるわけですね。
仮想通貨で稼ぐためには何を選ぶべきなのか?
こちらの記事をまだの方は読んでもらいたいのですが、
[clink url=”http://mozusenki.com/982.html”]
既に一般公開された仮想通貨で、しっかりとした取引所に登録されている通貨を選んで投資を行うべきだと思います。
通貨を保有することで長期的な目線で増やすというのも良いかもしれませんが、上がるか下がるかなんてのは正直誰にもわからないことなのです。
それでも仮想通貨市場というのはこれからどんどん伸びていく市場ですし、単純に詐欺だと決めつけるのもよろしくありません。
結局は正しい知識を元に正しい経験を積んでいくことしかないわけですね。
とにかく、「日本だけの販売で、プレセール期間に買えばお得」という謳い文句にだけは注意しておくべきだと思います。
仮想通貨取引に興味はあるけど右も左もわからないのであれば、こうした商材を手にするのも良いと思います。
→小川雅弘ビットコインマスタークラブ(BMC)の評価/レビュー
最近では仮想通貨FXというのも流行っていますが、安定性を見るならばまだまだ普通の通貨ペアで十分かなって思います。
FXに関してはいろいろまとめてあるので、こちらのページも参考にしてみてくださいね。
[clink url=”http://mozusenki.com/395.html”]
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