FX初心に帰る環境認識の方法。あきちゃん先生のFX初心者応援講座3

では今回はFX初心に帰るシリーズで「環境認識の方法」です。
こちらもあきちゃん先生の動画講座を参考にして、僕なりの補足解説を入れていきます。

FX初心に帰るシリーズの記事一覧はこちら

環境認識というのはFXトレードをやっていく上で欠かせないモノで、「手法」だけをいくら詰め込んだ所で「手法が活かせる環境認識」が出来ないとまったく使い物になりません。

「手法」というのはラインを活用したトレンドフォローであり、相場が今どういったトレンド状況になっているかを把握するのが「環境認識」です。

もちろん単純に「トレンド方向を知る」だけでは足りないのですが、前回の「ラインを引く」という項目で習ったように、トレンドを知るために引いたラインが何を意味するのか、ということを意識しておくことで「環境認識」にも「エントリー判断」にも利用できます。

「手法」と「環境認識」を結ぶための「ライン引き」があるということですね。

この「環境認識」が上手にできるかどうかが全てみたいな所はあるので、今回少し長くなってしまいましたが頑張っていきましょう。今回は環境認識テーマで1本で行きますので気合い入れてくださいね。

では具体的にどういった環境認識をしていけばいいのか見ていきましょう。

あきちゃん先生のFX初心者応援講座3 <環境認識のツボ>

要点まとめ

  • 環境認識とは、各時間足のトレンドの状態を知るということ
  • 上位足の流れの影響を受けて下位足の流れがあるわけで、自分が見ている時間足よりも上位の環境を知ることは凄く大事
  • どの範囲での相場状況を把握するかが大事で、まずは直近の動きを大事にする
  • 下の時間足からトレンドは変わっていくので、2波の部分(ネックライン下)に入り込んできた場合は一つ下の時間足のトレンドを見ていく
  • 明確なトレンドが出ている範囲とそうでない場面があることを理解する→3種類の状況判断を使う

 

補足解説

環境認識をしていく上でまず意識すべきは、各時間足の「状況」です。

この状況というのをレンジ・トレンドの2種類に分けて考えるというよりは、相場はすべてレンジ状態でありトレンド状態であるという認識の方が良いです。前にも書いたように、トレンドやレンジというのはどのような範囲で、どのサイズ感のスイングで見ていくかにもよって変わってくるからです。

まずは難しく考えず、「直近のわかりやすいN字」を探す。ということに注力していきましょう。

そしてその上で、「N字を活用したトレンド判断である3種類のうち今どこなのか?」という「状況」を各時間足ごとに知るという意識を持ってみだくさい。

トレンドレスと、上昇トレンドにおけるラス押し(最後の押し安値)を下回って来た場面の状況に追加で言葉を入れました。

この追加した言葉が割と大事で、上画像のような上昇トレンド中であれば、どの場所においても「上有利」という意識が大事なわけです。

ちょっと難しい図かもしれませんが、下落トレンドが発生してトレンド転換(ダウ理論による明確なサイン)が起こるまでは、ずっと上昇トレンドに含まれる「上有利な相場」という意識がすごい大事です。

そして付け加えると、「この環境を認識できる時間足では」という意識が必要です。

例えば、日足のネックラインからラス押しの間に入ってきた時に4時間足にして監視しているとしましょう。

4時間足で直近のトレンドは下落トレンドです。でも日足レベルでは上有利の環境なのだという意識を忘れてはダメだということです。

実際のチャートで見ていきましょう。

画像は日足の状況です。

ぱっとこの画像を見た時に、まずは何を見たらよいと思いますか?
前回の記事でも書きましたが、まずはMAの傾きを見るだけでどちらに流れているかが大まかにわかりますよね。

この辺は呼吸するくらい自然に見ておけるように普段から訓練しておきましょう。

ではここからN字を探していきます。あなたならどこにN字を見つけますか?

 

まず一つ目として・・・

こんな感じのN字を見つけられるのではないでしょうか。N字を探すときはなるべく綺麗な形をイメージして描いていきましょう。

ネックラインとラス押しの間のゾーンに入り込んできた時点で下位足である4時間足に切り替えていきます。

このタイミングで必要となってくるのが、4時間足レベルで引けるラインです。

「日足でネックラインに差し込んできた場合、4時間足レベルでは左に親波が見える」という解説がありましたよね。

この4時間足レベルの親波の節目に対して4時間足で引いたとわかるような色でラインを引いておきましょう。
こんな感じで、僕のトレード記事に載せている画像内のオレンジのラインは4時間足ベースで引いたラインが主になっています。

じゃぁここから見るべきは簡単で、ネックラインからラス押しまでのゾーンで、直近4時間足の親波から引いたラインをサポレジにしながら4時間足相場は流れていく可能性がある、というシナリオを立てていくのです。

エントリー判断についてはまた後日ですが、単純に正しくラインを引くことで相場の流れ、エントリー場所の見極めが出来てくるというイメージが付きますでしょうか。

 

そして更に応用的な解説になりますが、フィボナッチを活用することでトレード安全圏の割り出しができます。フィボナッチは上げ止まり下げ止まり(ローソク足実体ベース)を基本に、よく節目に当たるように調整して引くのがコツです。

フィボナッチの知識がある方ならば「頭と尻尾はくれてやれ」の話をご存じかと思います。

こうしてみてみると、フィボナッチ安全圏で効率的なねらい目ポイントであったこともわかりますね。

 

ではここから超大事な話をします。

先ほどまで解説した、「上位足ではどういった状態なのか」というのを思い出してください。

この場面は日足レベルで見ればまだ「上昇トレンド中」という話です。

日足や週足といった大きなレベルで見ていた上昇の流れ、それに対抗するN字のトレンドが出ない限り、「トレンド転換」ではないのです。

こう思ったあなたは素晴らしいと思います。

このN字の発生によって下落の勢いが出たということには間違いありませんし、このN字の存在自体も見ておくべき必要はあります。

ただ、左の大きなN字を切り返すだけのN字なのか?といえばどうみてもそうではありませんよね。

小さなN字で直近の4時間足(短期足の流れ)は変えたけど、大きな流れは切り返されない。といったイメージです。

ちょっと複雑かもしれませんが、「大きな流れの意識と直近の小さな流れの意識」の両方を持った上で直近の流れに乗ったトレードをする、というのが大まかな流れなのです。

 

だからこそ、こういったスイングイメージによる「環境認識」もしなければいけません。

先ほど見ていたのは、この大きなスイング見る3波に含まれるN字だったわけです。

大きな流れの中に含まれる小さなN字というイメージは僕は常に大事にしています。

「1波の中の3波根本」みたいな表現を普段のトレード記事でめちゃめちゃ使っていると思いますが、その1波や2波、3波といった大きな波の中にもN字3波が含まれているというイメージがすごく大事です。

今回の場面、結果としては大きな流れに沿った上昇トレンドが継続する場面になるのですが、このサイズ感のN字を見ておけば、大きな流れのラス押しが下抜けられていない状態になったということがわかります。

こんな感じで、大きなスイングで見ていればラス押し(N字の3波根本)の場所ですが、最初に見ていたN字のサイズ感であれば親波の根本でした。

このように、どういったスイング感でN字を見るかによってその節目の「意味」が異なるのです。

どっちを見れば良いのかという話ではなく、どっちも意識しておかなければいけません。でもどちらを最初に見るのかといえば、直近の流れが含まれる小さな波の方です。

最初に反応するのが、直近の流れだからです。
手前の親波を征服した後に、更に手前のもっと大きな親波を征服しにくるのです。

大きなスイングの大事な節目(3波根本)というのは非常に強い影響力を持ちます。なぜならそれが抜かれるとその大きなスイングの流れが崩される要因となるからです。

ただN字を見つけてラインを引くだけではなく、今見たN字はどんなサイズ感のものなのか、そのサイズ感のスイングの中でどういった意味を持つラインなのか、というところまで意識してラインを引けるようになるとかなりトレードが上達してくるはずです。

 

ここまでのまとめ

少し余談が多くなりましたが、まずは今の価格がどのN字の流れ(トレンド)を受けているのかを見つけ、そのN字のどの場所にいるのかというのを把握しようというお話でした。

少し応用的な話も付け加えたので難しかったかもしれませんが、シンプルに考えてシンプルにトレードしていくことが一番大事です。難しいことはやらないことです。

シンプルに、簡単にトレードできる場所というのはどういった場面なのかを理解し、そうなっている通貨ペアを見つけることが前回やった「通貨ペア選び」にも役立ちます。

何度も読み返して少しずつ自分のものにしていきましょう。

 

あきちゃん先生のFX土曜勉強会258 <環境認識4つのポイント>

はい、まだ終わりません。頑張ってもう少し環境認識について知っていきましょう。

要点まとめ

  • 長期足の直近のトレンドの確認
  • トレンドの上げ下げの余地はあるか
  • 調整中か転換中かを見極める

 

補足解説

今回の環境認識では一つ聞きなれないワードがあったかなと思います。「あきちゃんメーター」というものですが、これは1波≦3波でN字が出来る可能性が高いというチャートの特性を活用した考え方になります。

3波は1波よりも大きく出る、というのが一般的なので、安全を見て1波=3波の長さをとって3波の行き着く先を予測しておくというものです。

先ほど解説に使った場面で見ていきましょう。ちなみにEURJPYの2023年10月ごろのチャートです。

前回では親波として見ていた部分をトレンドフォローするという目線で見てみましょう。

じゃぁまず基準とする1波はどこなのか?って話になるのですが、それはまた今後に詳しくやりましょう。

とりあえず1波=3波となる場所をあらかじめ知っておくということ、そしてその注意点があるよということだけ覚えて帰ってください。

では、ここに1波=3波となるラインを作ります。

1波の判断基準を簡単に書くと、大事なラインを抜いた波のことを指します。3波が出るための礎として、方向感を示してくれた波のことを指します。

そしてこの1波に対してフィボナッチエクスパンションを引いておくことで、1波=3波となる場所がわかります。画像右側で赤丸で囲った100のラインがそうです。

あきちゃん先生のようにトレンドラインを使って手動でやってもいいですが、エクスパンション61.8のラインもそれなりに有用なので僕はフィボナッチエクスパンションを使っています。

このエクスパンションを1波のどこにあてるか、というのはそこまで神経質にならなくてもよいですが、なるべくネガティブ目に設置する方がいいです。

髭先全体まで使えばポジティブ(強気)に、実体ベースで引けばネガティブ(堅実)にといったイメージです。

トレンドが出ている状況だということがわかったら、まずはこれを引いて3波予測地点を割り出しておきましょう。

ちなみにエクスパンションは1波に当てるものですが、”1波の認識が正しくないと”意味がありません。
そしてその上で、1波=3波を更にネガティブ(堅実)に見ることが出来ます。

先ほどの1波と何が違うかわかりますか?

今回のものは、上昇トレンドを付けに来たという意味を持った1波です。

先のものは、上昇トレンド自体を1波としたものです。

僕の中ではどっちも正解の1波であり、ネガティブかポジティブかの違いが大きいです。

こんなイメージです。
僕はめんどくさいので1回で乗って「分割決済」で対応することが多いです。

ネガティブポイントで確実に利益を出して、ポジティブポイントまで少し欲張るみたいな。

こうした「サイズ感ごとの目標地点」を見ておくというのも大事だったりするので取り入れて見て下さい。

 

あきちゃん先生のFX土曜勉強会324 <環境認識の重要ポイント>

最後です。

要点まとめ

  • 週足で環境認識を忘れずにしよう
  • トレンドの状態だけでなく、何波中なのかを意識する

 

補足解説

ここまでの解説が頭に入っていれば、今回の動画の内容もすんなり入ってくると思います。

僕のトレード記事で青色のラインが写ってると思いますが、あれが週足ベースのラインになっています。

日足4時間ベースのライン(オレンジ)と週足月足ベースの超長期ライン(青)みたいな感じで色分けしてラインを引くことで視覚的に区別できるので取り入れて見て下さい。

いくつもの通貨ペアを表示させて認識していると、自分がどの節目をどの時間足で意識して引いたのかなんて覚えていられません。

水平ラインをそのまま利用する方も多いかと思いますが、僕はMT4の機能での水平ラインはほぼ使いません。

節目から当ててまっすぐ横に伸びるように「トレンドライン」を引くことをお勧めします。(シフトボタン押しながらラインを動かすと水平になります)

どこの節目から何を意識して引いたラインなのかがわかるようにラインを引いておくことが大事です。

 

ラインを引いたら、後は今までやってきたポイントを意識しながら波を数えておきましょう。

N字を作る1~3波が基本で、1波=3波が完成したら4波、5波と出てきます。

この5波がトレンド更新をする新たな1波となるのか、ダブル系のチャートパターンになって新たな1波が登場していくのか、色々なケースがありますが、まずはN字を基本にシンプルに波を追いかけるということを意識してやってみてください。

波の数え方についてはいくつも記事があるので漁って見てほしいですが、とりあえずこちらもどうぞ。

FXで今”何波”かがわかるようになる基準作りの参考に!5波のその後は??裏当てフィボナッチやあきチャンメーターを使いこなそう。

2021年1月11日

 

まとめ

ということで今回は環境認識をテーマに解説しました。

あきちゃん先生の動画を借りつつ補足解説も入れてみましたが、初心者さんにとっては少し難しい内容だったかもしれません。

環境認識を制する者はチャートを制すので、手法や使えるインジケーターばかりを追い求めるのではなく、正しく環境認識が出来るように頑張っていきましょう。

では今回はこの辺で。

是非他の初心に帰るシリーズもご覧くださいね。

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