どうも、モズです。
今回は、前回の記事に引き続いてドル円トレード記事です。
前回の記事の最後に描いていた予測シナリオを元にトレードしていますが、最後は雇用統計によって大逆転食らってトントンになってしまいました。
動き出しの見るべきポイント等は普段のトレードで使える知識になってると思いますので、その辺取り入れて貰えたらと思います。
ではいってみましょう。
強いラインから強いラインまで勝負していこう
強いラインって何?と聞かれて何を思い浮かべるでしょうか?
ライントレードをやっているとたくさんのラインを引いていきがちですが、そのすべてのラインの役割を理解して引けている方も中々少ないのではないでしょうか。
ラインはたくさん引けばいいというものではなく、シンプルでわかりやすいチャート作りが大事だと思います。後で自分が見返した時、このラインはどの節目からどういう意図をもってラインを引いているのかわかるようにしておく工夫は絶対にやってみてください。
色を変えるとか、太線細線を使い分けるとか、そしてラインの取捨選択も大事ですね。
では一番大事で強いラインとは何でしょうか。
それは「親波3波根本ライン」だと思って僕はやっています。
僕のトレード記事の中でたくさん出てくる言葉ですね。
3波根本ラインというのも、どの段階でどういったスイングを見ているかによってそのラインの場所は変わってきます。
この認識の違いが一番ややこしい部分かもしれませんね。
これもよく書いていることですが、「何を以て何処を1波とするか」によって3波の場所が変わるということです。
では前回の最後に書いていたこちらの画像を見て下さい。
この画像から3波根本ラインはどこ?と聞かれると・・・
「僕がこの段階で注目する3波根本ライン」という意識ではこの2本のラインになってきます。
そしてこの2本のラインは同じ3波根本ラインではありますが、それぞれ「強さ」は違います。この強さというのは「スイングサイズ」に基づいて見ています。
このラインは3波根本ではないの?と思う方もいると思います。それはそれで正解なのです。
ここで出てくるのが1波をどう見るかの違いです。
その際に大事な考えが「どこを大事なラス押し戻り」として見るかの違いもでてきます。
画像内で記したラインは、どちらもラス押しです。
でもこの2本でどっちが強そうか?と見ると、どう見ても下のラインの方が大事そうですよね。前回のトレードでもこのラインを重視して見ていました。
このラス押しラインを下回る波、それを1波として僕は見ていたので、先ほどの場所が現状見るべき3波根本になってくるのです。
そしてこのN字自体を僕は大1波として普段見ています。この大1波自体がN字トレンドになっているので「1波の中の3波根本」という言葉で僕は普段書いているわけですね。
この大1波が出たことによって、現状長期的な上昇トレンドを支えるトレンドラインを下回るための基礎が出てきた”かも”知れないという風に見ていけるわけです。この辺も前回の記事で書いていたと思います。
状況的には上目線だけど、下目線のケアをしていく必要が出てきた場面という感じですね。
なのでこの局面において、3波根本ラインというのは下目線においてかなり大事な意味を持っています。
単純に、今のこの場面において「一番見られるライン」になるわけです。
ということでこんな感じになっていました。
注意すべきWトップを見る際のポイント
Wトップというのはトレンド転換のサインとして有名なチャートパターンですが、今回のような強いラインに阻まれるような場面でもよく見られます。
Wボトムを見ていく際にやるべきことを少し紹介します。
・ネックラインの突破
・トレンドラインの突破
・切り上げ下げラインを引く
この3点を最低でもやっていくことをお勧めします。
まず今回最初にWトップが確認できたのがこの場面。
3波根本ラインに阻まれる形でWトップになり、ネックラインとトレンドラインを下回ってきました。
ここからセオリー通りにWトップネックラインに戻しを付けに来る段階で「切り上げライン」を必ず引いてください。
ネックラインにリテストを付け、この切り上げラインを下回ってきたらエントリーOKです。
ネックラインへのリテストの段階でタッチアンドゴーで攻めてしまうと、今回のようなパターンになったり、トレンド更新といったパターンもあり得ますので注意が必要です。
どのトレードでもそうですが、「切り上げ下げライン」が引けるまで待った後の処理が一番大事です。
今回で言えば、ネックラインがネックラインとしての仕事を果たしたというのを確認できる段階が「切り上げライン下抜き」という事実になります。
その事象が得られないままのトレードというのはある意味ギャンブルトレードになるわけですね。
根拠が多ければそういったトレードも良いですが、できるだけその”根拠が根拠になった”という事象を得られてからのトレードが望ましいです。
そして今回は一つ目のダブルトップネックラインが機能せず、これはちゃんとしたダブルトップでは無かったということに繋がりました。
こういったことは短期足(今回は1時間足で確認)でよく見られます。
1時間足ではダブルトップだけど4時間足だとただの波の一部、ということですね。
そして2回目の3波根本のリテストで再度抑えられました。
この場面はトレンドラインへのリテストにもなっている部分ですね。
もし仮にここで止められるのであれば、4時間足レベルの大きなダブルトップが確認できることになってきます。
こうした大きなダブルトップの中での右サイドを、時間足を落とした状態で何が起こるのかを確認していくことが大事です。この時に「トレンドラインを抜けている」というポイントをクリアできていることは忘れずに確認しておいてくださいね。
今回は大きなダブルトップ右サイドにおいて、1時間足レベルのダブルトップになりそうな気配が出てきています。
止められるべきポイント(3波根本)に反応し、上からMAが流れてきていて、ダブルトップの状態になってきている場面。
色々と根拠が揃ってきたので陰線の確定を待ってエントリーをしていきます。
利確目標はとりあえず親波フィボ78.6です。
まだ切り返しの下落の1波が出ていない、ダブルトップの根拠だけが頼りのエントリーです。
1時間足では同じようなダブルトップの右サイドでも、根拠の数が違うということを確認しておきましょう。
特に左側はトレンドラインを抜ける前からのエントリーになるので危険です。
ネックラインリテストからの教科書エントリー
ということでこんな感じになっていました。
先ほど見ていた大きなダブルトップのネックラインが親波フィボ50%のラインと重なるのでまずはそこで分割決済を入れて、残りは損切を建値下に持ってきています。
そして小さなダブルトップのネックラインにラインを引いて、ゾーンとして見ておきます。
大体半値から61.8戻りが予想できるゾーンになっていますね。
ということで実に良い感じにリテストつけて陰線が確定したので再度エントリーを仕掛けていきます。
1時間足のMAもパーフェクトオーダーになり、ダブルトップネックラインへのリテスト、切り上げラインへのリテストも果たし、ピンバーの形で陰線が確定、ということで自信を持ってエントリーを仕掛けます。
1波=3波のエクスパンションを引いてみると、100%になるポイントが親波フィボ78.6とも重なるようになっています。
今回は親波の目標地点がフィボ78.6にしていますが、親波に節目があったりその他の目標地点がある場合、2波が出てきた段階でエクスパンションを目標から逆算して引くことで2波の行き着く先が大体出てきます。
こういう目標合わせはよくやっているので、利確場所の選定に使ってみてください。
エントリーする時は戻り2波のトレンドラインが短期足でもしっかり割れているのを確認してから乗った方が良いです。
長い下髭さえなければいつもの型完成で気持ちよく乗れましたね。
とは言え、その後は順調に下げていってくれていました。
次のポイントである親波フィボ61.8まで到達し、分割決済を入れた後の雇用統計前の様子です。
最初のエントリーポイントもこの段階でほとんど決済していたので、このまま雇用統計勝負に入っていきました。
雇用統計によって一気に形勢逆転です。
雇用統計など大きな情勢変化前は、フィボナッチを使って段階的に利確していくのがやはり大事ですね。
今後の展望
雇用統計の後はどうなったかというと、反応すべき場所で反応してそのまま終わるという状態になっています。
上からのトレンドラインと、下にある3波根本ラインで綺麗に反応しあって終了です。
ちなみにこの段階でN字の上昇トレンドが発生し、1波=3波も完成しています。
前回の記事から書いていますが、上目線の目標地点があることには変わり有りません。
画像赤丸で書いた100%のポイントを目指すための形作りが今まで行われていたというだけの流れです。
この3-2波のトレンドラインを抜けていければ3-3波が出ていく可能性が高まるので、まずはこの3-2波トレンドラインが抜けるかどうかがポイントになってきます。
とは言え、既に直近の1波=3波のN字が完成しているのでこのままズドンと抜けていけるエネルギーは無いのではないかなと感じます。
MAとも乖離しているので、まずはMAが追い付いてくるのを待ってからの発射になるのかなという感じですね。
下目線のケアももちろん必要です。
何れにしても、日足レベルのボリバンが横方向に流れて収縮してきているので、何らかの動き出しの1波を待っていくことが大事になってきそうな相場ですね。
とりあえず下画像のように切り上げラインを引いて、この切り上げラインと上からのトレンドラインの間にいる間はあまり手を出さない方がよさそうです。
ということで今回はこの辺で。
また来週も頑張っていきましょう。ではでは。
コメントを残す