直近GBPUSDトレード添削。1波の掛け合いから3角持ち合いになる理由を知ろう

どうも、モズです。

今回は伝承記卒業生さんから頂いたトレード添削記事(掲載許可頂いてます)になります。

卒業生さんのトレードとしては獲る所は獲れていたようですが、割と難しい場面で勝負していたという内容でした。

難しい場面をそうとわかってシナリオを組み立てられるのと、チャンスを探すことだけを考えてシナリオを組み立てるのとでは今後のトレーダー人生において大きな差が出てくるはずです。

今回トレードされた直近GBPUSDがどうなっていたのか、具体的にトレードするならどこだったのか、添削内容としてはこんな内容になっていますが、かなり難しい内容になっていると思います。

なんとなくイメージだけでもわかって貰えると今後の糧になると思いますので、興味ある方は最後まで覗いていってみてください。

ではいってみましょう。

卒業生さんのトレード

《4H》
①W ボトムを付けて上昇
1 波達成
②①のネックラインまで下落
2 波達成
③3-1波が出たと見て、4H の TL あたりに落ちてくるのを待つ

《1H》4H では波の動きが把握しづらかったため、1H に切替え※エントリーは5M
④4H のTLにタッチしたものの、下落は続いてTLを割ってしまった
それなら下落続行かと、TLのリテストからSEしたが、すぐに上昇してきた
→微益で決済
上昇したので 3-3 波が始まったと思って LE できるタイミングをはかり、LE したもののレンジへ
→微益で決済

《5M》
レンジを抜けて下落して、上昇 1 波が出たので、タイミングを見て LE
3-3 波がやっとスタートしたと思ったのでポジションを保持し続けて大きく戻され、
結局ブルー間の値幅しか取れず
→結局4H1 波の高値を超えないまま下落し、ここで自分の見立てが違っているのでは?と思う

《4H》
⑥3 波で完結しているように見えてずっと気になっていたこの 3-1 波と見立てていた箇所
→3 波で完結しているということは、修正 2 波ではないか?
→そうすると…

《4H》
1 波完成と見ていた波は 5 波完成
今は修正に入っていると見立て直す
そうすると、修正 3 波に入ったところではないか?→下目線に切替え

《5M》
⑦今回の流れの中で、唯一見立て通りにチャートが動き、取引できた箇所

《5M》
⑧せっかく勢いのある上昇の波が出たものの、うまく 1 波 2 波を捉えられず

 

添削内容

トレードお疲れさまでした。

まず大きな環境認識的な観点から書くと、ダブルボトムからの上昇1波として見られている波というのはそこまで信用できる1波ではありません。ダブルボトムとして見るにしても右肩が上がりすぎですしね。

大前提として長期的な下げトレンドであり、日足や週足レベルの大きなスイングで再度安値付近まで試しに来る動きになるかもしれない、という視点がまずは大事です。

長期のトレンドに逆らわない方向にエントリーをする、というのをまずは心がけてみてください。

今回上昇1波として見られている波ですが、明確なラス戻り(親波トレンドラインと接するような大事な節目)を上抜く波ではありませんよね。日足で見てみると明らかです。

上昇を見るための1波というよりは、長期的な下げの後の調整の戻りの最中である、という認識が必要です。

②で①のネックラインまで下落、というのがこの長期的な下げにおける新たな1波になる可能性があるという風にまずは見ておいた方が良かったと思います。

もちろん想定されていたような大きな上昇N字を描いてそれ自体が長期下げトレンドの中の戻りになっていく、という流れも見ておく必要はありますが、大きな流れはどっちか?というのは必ず見ておいてください。

その上で両目線シナリオを考えながら4時間足に僕がラインを引くなら添付1のような感じになります。

添付2に下目線で見る際のポイントを書いているので参考にしてください。

狙えるポイント(上画像赤丸)の15mが添付3になります。

 

添付2でも書きましたが、下目線で見た2波(上目線3-1波)が戻しすぎなので方向感がなくなってきている場面でもあります。上目線で見るならばいい感じの3-1波が出たように見えます。

最初に上昇1波として見ている波が本当に上昇1波として機能するのかどうなのか?みたいな感じで両方の目線が入ってくるようになってくるわけです。

この後上目線で見たときの3-1波のラス押しを下抜けずに上目線3-2波のトレンドラインを上抜けられたとしたら上目線でチャンスがあったかもしれません。

でもそうはならずに4hで長い上髭を出して抑えられたことで下目線でチャンスが生まれています。

1時間足以下しか見ていないとこの辺の動きは騙しとなってしまいますね。下落1波に向けて引いた切り上げラインを下抜けたということをちゃんと見ておけると、上ではなくて下目線の可能性があるかもという感じで見ておけると思います。

今回この場面で目線を惑わされていると思いますが、そもそも両方の目線が混じってくるような環境になっていて難しい場面だったのでより細かく見ていく必要があったと思います。

今回トレードできる場面として挙げた場面は、上目線3-1波のラス押しを下抜ける前提のトレードとなるので勇気のいるトレードにはなりますが、個人的にできるとしたらこのタイミングくらいかなといった感じの相場でした。

結果として上目線3-1波のラス押しを下抜けてしまったので、下目線での3-1波が完成したことになります。

添付1に引いているように、1波頂点から3-1波頂点に向けて引ける切り上げ下げラインの両方が出来ているといった感じですね。

こうやってお互いの3-1波を出し合う前の場面というのは当然難しいです。

でも最初に書いたように、大きな目線としてまだ信頼できる上昇の波は出ていないという風に見ておけば、どっちかといえば下で整ったところだけ狙っていこうという心構えが出来てある程度楽に見ていけるようになると思います。

ロングは長期の逆張りなので、ならば3-1波の切り下げラインをちゃんとブレイクして3-3波発生が確定してから乗ろう、とか考えられるようになると安定すると思います。

補足説明

ここからはちょっと補足という感じで簡単にポイントを書いていきます。

まず下画像のような状況で何を見るべきか?です。

最近色々な方の添削をしていて思うのですが、1波を全て同じような価値として考えすぎな気がしています。

例えば上画像に書いた「上目線1波」について。

これがどういった形(要因)を経て発生したのか、を考えることで「1波の価値」を見出すことが出来てきます。

 

・親波の中で止まるべきラインがあって、その反発を経て発生した1波なのか。

・直近のトレンドにおいて2点目、3点目をつけた(ダブルボトム・ダブルトップ・トリプル等)上で発生した1波なのか。

・何も無いようなところでV字形状で発生した1波なのか。

簡単にこれらだけでも考えておけばその1波がどれくらい信頼度があるものなのかを測ることができるはずです。

例えば今回の場面で言えば3つ目の「特に何も無いようなところからV字で発生した1波」になってきます。

僕のチャートでは白線のウォルフでの7点目なのでそこで反応したんだなとわかりますが、言ってしまえばそれだけのものなわけです。

 

言うまでもなく、親波の重要節目反発で発生した1波やダブル・トリプルつけて発生した1波の方が信頼度は高いです。

「転換の兆し」を受けた後に発生した1波なのかどうなのか。そこをまずは考えていく必要があります。

 

逆に上画像の下目線1波はどうでしょうか?

これも全体的に見れば「特に何も無いようなところからV字で発生してきた1波」ではあるわけですが、「長期的な流れは下」という大きな要因に沿った方向の1波であるわけです。

簡単に言えば「順張りの1波」です。

もちろん逆張りの1波からトレードチャンスが無いわけではありません。どちらが有利か?という視点で考えた時の話です。

こんな感じでいつもの型だけを見たロングトレードを狙うことも可能です。でもここから短期足の切り返しが狙えるような形になっているかといえばそうではないですし、結果的に3波もしっかり伸び切っていません。

信頼度の低い1波の後は狙い方も難しくなるし、3波も伸びにくい傾向にあるわけですね。

 

3角持ち合いになる要因

ここで3角持ち合いになっていく一つの要因について簡単にみていきます。

必ずそうなるというわけではなく、一つの考え方として、注意しておくべき点としてみておいてください。

それはずばり、「2波戻りすぎに注意」です。

添削本文にも書いていますが、「1波の中の抜かれてはダメな場所(3波根本)を抜いてくる2波」が出てきた時は要注意です。

この辺は添削本文に書いてあることをもう一度見直してもらいたいですが、目線の1波の中の3波節目を2波で抜かれてしまうということは、その目線の2波は逆目線の優秀な3-1波かもしれない、という見方が出来るようになるわけです。

大きな流れは下にも関わらず、優秀な3-1波が生まれてしまったことで上目線に希望が出てきたのです。

そして3-1波の中の3波根本を3-2波が下抜けるより前に転回し3-3波を発生させたかったわけですが、そうはならずに結果として下目線の優秀な3-1波が発生してしまったという流れになっています。

上目線下目線入り混じって複雑ですねw

「1波、もしくは3-1波の中の3波根本を2波で抜かれるとちょっと複雑になる」と覚えておくといいかもしれません。

2波戻しすぎには要注意ってことです。

その結果として切り上げライン切り下げラインの両方が引けるようになり、持ち合いのような形状になってくるわけですね。

これが4時間足での認識です。

4時間足で今持ち合い形状だから抜けるまでは待つのか、この持ち合いの中で短期足で狙える部分だけ細かく狙っていくのは、それは人それぞれになってきます。

これらの要素が分かった上で狙いに行けるかどうかで色々と変わってくる部分でもあります。

この辺の認識は訓練していくしかないと思うので、難しいかもしれませんが頑張ってやっていきましょう。

という感じで今回はこの辺で。今週も頑張っていきましょう。

 

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