どうも、モズです。
今回は、最近よく取り上げているテーマになるのですが、「波の数え方」について解説したいと思います。
1波≦3波になるという基準の元で3波を狙っていこう!というのがトレンドフォローの基本になりますが、いざチャートを開いてみるとどこが1波でどこが3波なのかわからない!という方は凄くたくさんいらっしゃると思います。
波の数え方というか波の捉え方というか、この問題は今までもかなりたくさん質問として頂いていたりします。
今回も例によって伝承記の卒業生さんから頂いた質問への回答をシェアするといった形にはなるのですが、質問者さんと同じように波を数えている方はたくさんいるはずです。
具体的に言葉で表すならば、ズルズル進んでいくような相場で1波=3波にもならないN字がたくさん出てくる場面をどうとらえていくべきか?という内容です。
参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
ではいってみましょう。
質問内容
今回の使用通貨はNZD/USDの2021年の10月から11月にかけての波をどう見ていけばいいのか?という質問になっています。
↓は頂いた画像と文章になります。
こうしたズルズル進んでいくような相場というのはよく目にすることがあると思いますが、実際にこの場面を普段どのようにとらえているでしょうか?
是非一度ご自身のチャートを開くなり、上の画像をみながらでもいいので、自分の中のイメージというのを出してみてください。
ご自分のチャートを開いて該当箇所を確認することをおすすめします。
とりあえず、頂いた質問への回答を先に紹介します。
質問回答
そもそも見始める地点が違います。
今回見ている個所がそもそもどこの波のどんな部分に該当するのかを意識してください。
その箇所その箇所だけを切り取って見てはダメです。
今見ている時間軸において、そのトレンドがまずどこから始まっているのか、という基準を見るべきです。
その基準をどう見るかですが、まずは1波がどこから始まっているかを見ます。
ここから先は添付画像に色々書いたので1から5まで順にみてください。
こうしてみてみると、なぜ今回の場面で”日足で見た際に”セオリー通りの動きになっていないかがわかると思います。
セオリーが活きるのは信頼できる1波があった後の2波転換部分、3波を狙っていく場面です。
1波というのは不確定要素が多く、そもそもあまり狙っていっていいものではありません。
狙うのであればある程度割り切った狙い方をしていくべきです。
例えば今回の場面でも見られますが、2波、3-2波の部分でN字の1波=3波が完成した後に切り返してきていますよね(添付6)。
1波=3波完成したから次は戻るかも、という根拠の元で見ていくというのはありなのです。
じゃぁこの場面で何をしたらセオリーが見えてくるのかといえば、時間軸を下げることです。
どちらも3波目を狙ってく場面になるわけなので、日足でスイングを認識しようと思ってもうまくいきません。
ここで4時間足や1時間足にしてみれば伝承記で解説しているような型が見えるわけです。
日足で見るならば日足で見るべきポイントがあり、そのポイントがわかっているからこそ時間軸を下げてみるべきポイントが探れるようになるわけです。
どこでもかしこでも1波=3波になるわけではなく、なるべきポイントでしかなりません。
小さく見すぎずに要所を抑えながらスイングを見るようにしてください。
補足説明
ということで、今回質問頂いた箇所をちゃんと分析すると大きな流れの3-1波の部分だったという感じになります。
チャートを開いて、今いる場所からの直近の流れだけを見て波を数えようとしてはダメだという話ですね。
もちろんそれはそれで大事なんですが、それは環境認識ではありません。
今回卒業生さんから頂いた内容のようなことを環境認識としてやっている方がとても多い印象です。
環境認識というのは今回の流れを大きなトレンドの3-1波の部分の動きになるかもしれないという予測を出すことです。(今回の場面においては)
まず必要なのは、今いる場面がどこのトレンドに所属しているのか?ということ、そしてそのトレンドの最初の1波目を見つけることです。
そしてそれは長期足(できれば日足レベル)で見ていくことが望ましいです。
そしてその時間足の中で1波~3波のスイングを探していってみてください。
今回の場面で見ていくのであれば・・・
上画像のN字が出来た時点で下落トレンドが発生していることになりますよね。
このN字をまとめて次の大1波としてみていくパターンを先に書きました。
こうして見ていくのはちょっと欲張りパターンになります。
この大きな流れの3波を見る前に、通常のN字を狙っていくのがまずは先になります。
つまりは3波=1波として見ていくパターンです。
この赤のラインで引いたN字が出来上がってきた時点で、緑のラインで引いたN字をまとめた大きな1波からの流れを受けた3波目ができるかもしれないな・・・という予測を立てることができてきます。
今回題材にした場面は上画像の赤枠の中になるわけですが、この場面は2回目の3波目であり、大きなスイングで見た3波目であり、3-1波目でもある、といった感じになるわけです。
ほとんどの方がエリオット波動に則って1波~5波までで波を数えようとしていると思いますが、僕はあまり4波、5波という意識は強くもっていません。
これは何度も書いていることですけど、エリオット波動5波は結果論です。
現在進行形で見るならば、シンプルにN字を追いかけていくというイメージを持っていた方が楽だと思っています。
N字を追いかけつつ、そのN字の組み合わせでも見ていくといった感じです。
そうしてみていくと・・・
なぜ3波が大きく伸びているのかというのも納得できるはずです。
こうしてN字を組み合わせて大きな波として見る、というのもいつかは終わりが来ます。
それはその大きな波が孕まれている親波の影響を受けて転換してきます。
親波小波の関係性を見つつ、今の波はどんな波なのかを意識しつつ、獲れる形が整った場面を狙って上手に狙っていきましょう。
今回題材にしたNZDUSDで見るならば・・・
次はこの青色のN字を完成させに来てるのかな~って感じで見ていくことができますよね。
週足で見るとこんな感じで、ピンクで引いた親波節目くらいまではいってくれそうかも?って感じですよね。
それを超えると78.6付近までの下落も見込めるかも?って感じですよね。
こうやって見ていくのが環境認識です。
そしてもちろん忘れてはいけないのが逆目線シナリオ。
下目線だと親波に該当する波ですが、これは上昇1波でもあります。まぁ、かなり長期的な目線になってしまいますけどね。
こうした考え方も意識しつつ、狙えそうな場面だけを手堅く狙っていくようなトレードをやっていきたいものですね( `ー´)ノ
最後にちょっとだけまとめると・・・
1波≦3波というのは、信頼できる1波があるからこそ出来てくる形。
何を以て1波とするかについては今までもさんざん解説してきましたしこれからもしますが、ここでは割愛します。
とりあえず、優秀な1波があるからこそ3波が伸びる、そして1波≦3波になる、ということだけ押さえておいてくださいね。
どこでもかしこでも波に1波と名前をつけて3波を探しても意味はないということです。
という感じで今回はこの辺で。
みなさまよいGWをお過ごしください。
ではでは。
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