どうも、モズです。
あっという間に年の瀬といった感じで、本年も大変お世話になりました。
こんな弱小トレーダーのブログをご覧頂いてありがとうございました。
応援のお言葉や疑問質問トレード添削など多数ご連絡頂いて、こちらも一緒に勉強出来るので励みになっております。来年も何卒よろしくお願いいたしますm(__)m
良き年末をお過ごしくださいね。
ということで今回は少し前に伝承記卒業生さんから頂いたトレード添削記事になります(掲載許可頂いています)
何度かこのブログでも取り上げさせて頂いている方ですが、徐々に勝てるようになってきているようでこちらも嬉しい限りです。
そんな中での負けトレード添削ということで、良い題材だということで紹介させて頂こうと思います。
勝ち方を知るのも大事ですが、負けやすい場面を知って対策しておくことの方が大事だったりします。
勝ち方を知った上で負ける人がどんなところで何を考えた上で負けているのか、こんな時は何を考えておくべきなのか、是非「自分だったらこの場面でどうするか?」というのを考えながら見ていっていただけたらと思います。
では、いってみましょう。
添削依頼メール内容
モズさん
ご無沙汰しております。さやとうちゃんです。
今まで負け続きでしたが、伝承記に参加したおかげで10月11月はプラス500PIPSオーバーと良いトレードが出来るようになってきました。
これまでは切上げ・切下げライン抜けですぐにエントリーして逆行&負けという押し戻りでの失敗エントリーが、伝承記に参加したおかげで大分良い場所でエントリー出来るようになってきたからだと思います。
有難うございます。
本日は結構自信がある場所でエントリーし、負けてしまったトレードの添削をお願いしたく、メールをさせていただきました。
ここの所、負けトレードでも後々の検証で自分なりに納得できていたのですが、今回のトレードは今一つ腑に落ちない感じなのでお願い致します。
環境認識(添付①)
①先々週の下落で日足の大きな波の安値を更新したので下目線。
②4Hの親波が3波完成で戻りからの5波目を狙う。
③戻り候補(青数字で表示)は①日足大きな波の下落1波(になるかもしれない)ネックライン。②フラッグを形成したフラッグネックライン。③フラッグの斜めライン。のいずれかと考える。
④戻り候補のうち①は親波に対して戻りが浅すぎるので②か③が有力で②は親波戻り高値とフラッグネックラインが重なり、そして3波に対して半値戻しなので最有力ではないかと考える。
⑤先週の節目ナシの上昇でトレンドライン抜けのエントリーは難しいのでチャートパターンを作ればエントリーをしようと考える。そしてその上日足MAが上から覆いかぶさってきていたのでグランビルも効いてくると考える。
エントリー(添付②)
①先週様子を見ていたところ節目ナシで上昇して②の戻り候補でWトップを作った状態で先週を終了。戻り高値を4Hでは微妙に抜いているが日足ではヒゲなので誤差の範囲内と認識。
②月曜日1本目が陰線だったらエントリーしようと考えていたところGDで始まったので1Hで様子を見ていたところギャップ埋めで上昇して4HWトップのトップの両方が1HでWトップの様な形になったので20MAの下に潜った所でエントリー。
損切・利確
損切りはエントリー根拠が日足MAのグランビル&Wトップなのでそこを超えたらエントリー根拠崩壊なので日足MAの上。ただしヒゲで刈られるのが嫌なのでMAより少し上。
利確は5波目狙いなので直近安値付近なのだが節目ナシの上昇なのでネックラインが分かりづらいので上昇の子波にフィボをあててフィボ76.4まで。RR1:5
エントリー後順調に落ちて一時は70PIPS近くの利益になりましたがその後損切を食らいました。
敗因分析を自分なりに考えました。(添付③)
下落波を1波=3波のエネルギーで測るとチャネルタッチで3波は完成し、その後の下落が5波で節目ナシの上昇は調整ではなく、上昇1波?
⇒1波に対して5波が短すぎるし、フィボ裏当てすると最安値までがフィボ200なので3波のオーバーシュートと考えた方が自然。
スパイクトップでトレ転するケースは少なく、チャーパやレンジやエッジを作ってからの転換が自然。
大きい波を下抜けた分はオーバーシュートのため、本来親波は日足大波のレジで止まるべきだったため今回は日足レジラインで止められて逆三尊を作った?
自分では切り上がりWボトムで5波が終了しその後どうなるか?、若しくは日足下目線なので直近安値を更新するかもしれないな、という想定をしていました。
しかし実際はオーバーシュートだったために日足レジに止められて逆三尊で上昇していった。あの段階では逆三尊を警戒し、日足レジまでしか指してはいけなかったのに気づかなかったのが敗因なのかと考えておりますが、
モズさんはどの様にお考えなのか添削をお願いしたいと思います。
それと今自分が悩んでいる点についてモズさんの考え方をお教えいただきたいと思います。
エリオット波動の本やブログを見ると調整波はジグザグ、フラット、トライアングルなどがあり波のカウントをすることでエントリーポイントが明確になってくる等書かれていますが、正直数えられません(苦笑)。
モズさんのブログや伝承記を読んでも調整波をジグザグ等でカウントして書かれている部分がありませんが(見逃していましたらすいません)、調整波も5波でカウントしているのでしょうか?
今回の様な4Hで節目ナシの上昇や下降の場合はどの様に考えられているのでしょうか?
以上、長々と失礼いたしました。
お手数ですが添削していただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
添削内容
トレードお疲れ様でした。
段々と勝てるようになってきたようで何よりです( `ー´)ノ
今回の場面ですが、狙い方としては悪くなかったと思いますが、少し慎重になるべき場面だったかなとは思います。
まずAUDUSDは今年は超長期的に見れば下げ相場でした。
添付①に書いたように、今年の春に超長期の最終トレンドラインに押さえられる形から3尊を作って1波下落発生、そこから2波を作って現在3波目といった状態でしたね。
現在は3波目だけれども、抜かないといけない節目で一旦止められているということをまずは確認しておく必要がありました。(添付②)
もう耳タコだとは思いますが、3波根元というのは非常に強い意味を持っています。
この3波根元を下抜けてはじめて下方向への方向感が確定するといっても過言ではないくらいの価値がありますし、この節目を抜けてからが本当の価値ある1波になります。
つまりは今はまだ大きく見るならば1波中です。
添付③に書いたように、壮大な目的のためのターニングポイントに今差し掛かっているといった状態ですね。
今回の5波目狙いで、という見方でラス戻り付近に出てきたダブルトップからのショートを狙うというのも良かったと思いますが、強いレジスタンスラインで反発しているという事実を見るのであれば、ダブルトップネックラインへのリテストを取りに来た段階で切り上げラインを引いて、切り上げを下抜けるまでは待つということをやっておく必要があったのかなという感じですね。
添付4,5にやるべきことを書いたので参考にされてください。
切り上げラインを引くところまで待った後に様子を見て逆目線で狙うというのも最近よくやっているので、チャンスがあれば狙ってみてください。
今回の敗因としては、大事な節目で跳ね返された後に慎重にならなかったという点に尽きると思います。
もし3波根元の節目で止められた後ではないような場面であれば今回のような狙い方で良いと思います。
エントリータイミングでの注意点はまた下でまとめて解説します。
切り上げ下げラインはトレンド転換初期であったり、そろそろ一旦勢いがなくなるかな?といったトレンド終盤で保険として活躍するので意識して活用してみてください。
エリオットについてはいつぞやか記事にまとめた気がしますが、エリオット波動の5波というのは結果論の後付け理論です。
出来上がったチャートを言語化して解説するとそうなってるよねっていうだけで、チャートを読み解く指標としては良いと思いますが、あまり意識しすぎるのも良くないのかなっていう気もしています。
僕はどちらかというとN字をどんどん追いかけていく派なので、普段のトレードでも4波5波という言葉をあまり使いません。(全く意識していないわけでもないです)
大事な節目を抜けた1波を待って、その後の3波をどんどん狙っていくだけです。
調整波という言葉も僕はそこまで気にしていないというか、大事な節目を抜けた1波があって、その1波のトレンドラインを抜ける2波があって、そこから先の3-1波がどうなるかどうかだけを見ています。
この1波トレンドラインを抜ける2波は逆目線の1波、もしくは3-1波の可能性があるので、切り上げ下げラインを使った両目線シナリオを使って勝った方についていくというだけです。
なので僕は1波の存在を何よりも大事にしていて、それが出ていない相場(調整波?)はそもそも見ていないです。
そもそも調整波って具体的にどんな相場を指すのかはよくわかりません。2波のことを調整波といったりしますよね。
1波=3波が完成した後、メールにも書かれてましたがスパイクトップでトレ転はあまりないので、もういちど3波で作った再高安を試しに行く動きを5波として狙うということはします。
この5波であっても3波最高安を抜ければそれは新たな1波ですよね。
5波なのか1波なのか、みたいなテーマで昔記事を書いた記憶がありますが、5波で終わって転換するのか新たな1波になるのかなんてなってみないとわかりませんよね。
下記関連記事にエリオットについて少し書いていますので参考までに。
今何波なのかがよくわからなくても、「ここを抜けたんだからここまでならとりあえず狙えそう(1波が出たから親波3波節目までは狙えそう)」という節目だけは見えているはずですから、シンプルにそういった部分だけを狙っていけば良いと思います。
あとは波がわからないならば時間足を下げるのも大事です。
今回のエントリーされた場面で「節目無しで上昇して」と書かれていますが、1時間足だと戻り売りゾーンでダブルトップを付けていて、それはしっかり見えていたわけですよね。
添付6に書きましたが、エントリーポイントとしては最適でもこのエントリー後は1波になるということを意識出来ていたかどうかが大事なわけです。
どうせリテスト2波が出るのであればある程度の場所で撤退して、2波切り返しからまた乗りなおそうという戦略が出来たはずです。
添付7に書いたように、切り上げラインを引いて2波だと思って待っていたけど結局2波じゃなくなった、という場面はよく出てきます。
1波なのかそれ以外か、2波なのかそれ以外か、それ以外の部分をみんな調整波って呼んでると思いますが、それがなぜそうなったのかを考えて大事な1波の存在に気づけることが一番大事だと思います。
今回は最初に見ていたダブルトップからの1波、そして2波は、結局大きなダブルトップの一部だったというわけですよね。
これをわざわざそれぞれが何波だったかと細分化して見る必要は無いですよね。
ダブルトップはダブルトップです。そのネックラインを抜けたら1波です。
それが今回切り上げラインを引いたことで視えてきたことです。
逆に言えば切り上げ下げラインをちゃんと引くべきところに引けるようになれば、今何波なのかが迷わなくなるかもしれませんね。
エントリーが出来る場面というのは必ずチャートパターンや1波の存在が必ずあります。
ダブルやトリプルはもちろん、いつもの型だってチャートパターンです。
あまり深く考えすぎずにシンプルに1波からの3波のN字を狙っていくことだけ、大事な節目から大事な節目の間だけを分割決済を利用しながら上手に抜いていくのがFXトレードです。
それを見極めるためにラインを活用するわけですね。
あまり求めていた回答ではなかったかもしれませんが僕はこんな感じです(笑
ということで長くなりましたがまた何かわからないことあればお気軽に連絡下さい^^
まとめ
エリオット波動についての質問はいつでもよく目にするのですが、中々難しい問題ですよね(´ー`)
今何波なのか?というのがわかれば苦労しないのにな、と感じると思いますが、まずは「大事な節目を抜けた1波を探す」ことだけ意識して見ると良いと思います。
この1波に関しては今までも色々と書いてきましたが、この「1波の中にもN字のトレンド(1波~3波)がある」ということを押さえておかなければいけません。
本文でも書きましたが、4時間足では節目無しの上昇であっても短期足ではれっきとしたN字波動になっています。
この組み合わせの考え方が混乱の元だとは思いますが、まずは自分が基準とする時間足を決めること(僕は4時間足)が大事です。
その基準とする足でしっかりとラインを引いて、1波を探すこと。
その後の2波が1波の中の3波根元を抜けずに転換してきたら3波が出てくるのでそれを狙うこと。
簡単に流れを書くとこうなります。
こうした戦略があった上で、親波に対して今どこにいるのか、逆目線のシナリオはどうなのか、色々考えながらラインを引いていく必要があるわけですね。
まぁ考え出すとキリがないですが、まずはシンプルに1波を探すことを念頭に相場を見ていってみると良いと思います。
↓の記事が波の数え方について参考になるかと思いますので一読されてみてください。
ということで今回はこの辺で。
みなさま良いお年を。
ではでは。
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