どうも、モズです。
頂く質問の中で「いつ親波を判断すればいいのかわからない」といった内容が多いのでもう一度解説して見ようと思います。
親波の中でも僕の中ではざっくり3種類あって「メインの親波」「トレード判断に使う親波」「親分波」というものがあります。
その親波をどう見ていくかについては一緒なのですが、最初はどのタイミングでどの親波を見ていけば良いのか混乱するかと思います。
特に親分波についてはイマイチよくわからない方も多いのではないでしょうか。
基本的な話になるのですが大事な部分です。
今回はこれら3種類の親波の見方について詳しく書いていこうと思いますので、長くなりましたが最後までよろしくお願いいたします。
基本となるメインの親波について
まず一番大事なメインとなる親波についてです。
親波についえ簡単に言葉で表すなら、今いる価格(今流れている小波)が孕まれている波(手前の逆トレンド=小波が下落なら手前の上昇トレンド)が親波ということになります。
そしてこれを判断するための大前提として、「今いる価格で1波が出ているかどうか」というのを見ておく必要があります。
わかりやすく現在のドル円を例に見ていきましょうか。
現在のドル円4時間足の状況です。
週初めにつけた窓をやっと埋めに来たって感じの状態ですね。
拡散型のレンジになってるので方向感が無く、今後しばらく大きなトレンドフォローは控えようかなって感じの状況ですね^^;
形がよければレンジ内でスキャルやっても良いかなって程度です。
他の通貨ペアは良い感じに動いているので、そうした通貨ペアを狙うようにしてください。
さて親波の話に戻りますが、現在の価格はどっちに流れているか?というのをまずは見ます。
小波と親波の関係性についてはこんな感じなのですが、では、どのタイミングで親波を親波として判断することが出来るのでしょう?
まず一つ目のタイミングとして「予測」という風に定義しておきます。
この親波判断の「予測」が出来るというタイミングが、親波に引けるトレンドラインを割って来たタイミングです。
大体僕はこんな感じで2種類のトレンドラインを引いていることが多いです。
ちょっと綺麗にトレンドラインが引けないので題材として現在のドル円は好ましく無いんですが、まぁどこでも引けるんだよってことで採用しています^^;
2種類のトレンドラインの内容は、まず内側にある「短期トレンドライン」と、外側にある「長期トレンドライン」です。
記事の中では短期トレンドラインは「更新されるトレンドライン」、長期トレンドラインは「最終防衛ライン」みたいなイメージで書いていることが多いです。
この言葉でそのトレンドラインの持つ意味を捉えてもらえたらなと思います。
ここを詳しく解説しだすと長くなるのでこの辺は割愛させてくださいね。
この2種類のトレンドラインというのは、その波が動いている段階で既に引けている必要があります。
今は左側の上昇を親波として見るために解説しているわけですが、このトレンドラインは上昇を追いかけている段階で引けておかないといけません。
その段階ではこの上昇トレンドが小波なわけですからね。
この小波が親波にかわるタイミングを予測するのが、内側のトレンドラインを突破してきたタイミングです。
もちろん、相場の形によっては1本しか引けない時があるので、その時はその1本を突破してきたタイミングです。
このトレンドラインを抜いてきたタイミングで何をしているのかと言えば、「トレンド転換」の「予測」をしているわけです。
まだ転換しているのではなくて、あくまでも予測ですから注意してください。
そもそも親波というのはこれからの小波を獲るために見るわけで、小波がどこから発生するか?というのがわかる=親波の場所がわかるということになるわけです。
小波が発生する条件と言えば、1波の存在ですよね。
1波というのは、今まで流れてきた波のトレンドラインを抜き、今まで流れてきた波の最後の節目(ラス押し戻り)も抜いた波をイメージしてください。
その波がトレンドを付けていれば尚良いですし、付けていなくても、今後そこからトレンドを付ける可能性があるという風に見ておいてください。
その1波が発生してきたタイミング=小波が親波に変わるタイミングになります。
そして1波が発生し、トレンド転換が確定してから親波を親波として確定することが出来るようになるわけです。
実際のチャートで見て見ましょう。
4時間足だとわかり辛いので、1時間足で見てみます。
トレンドについては「予測」「発生」「転換」と分けて考えていてください。
ではこのチャート内の右側の下落トレンドは、いつどのタイミングで「予測」「発生」「転換」と見ることが出来るでしょうか??
この辺の捉え方は人それぞれで正解は無いですし、見ていくスイングによって異なります。
でもそこは自分の中でしっかりイメージはしておかないといけません。
ダウ理論において、何をもってトレンドが発生し、転換したと言えるでしょう?
この1時間足で見れるスイングだけを見れば、僕ならこんな感じで見ていきます。
トレンド転換を見極める=親波がわかるということだと思うので、まだ認識が曖昧だなって感じている方はしっかりと頭に入れてみてくださいね。
特に発生と転換を一緒に考えている方が多い印象です。
今回は同時に起こっていますが、ラス押し戻りのを抜ける前に発生が起こっている場合が多々あります。
フラッグ等のチャートパターンをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
例えばラス押しを下抜けていないのに直近で下落のトレンドが出ている場合、それは上昇フラッグになり得ますよね。
この時、内側のトレンドラインは突破しているはずなんです。
内側のトレンドラインは突破して、下落のトレンドも付けたから転換だ!と言えばそうではないんです。
ラス押しまで下抜けてトレンド付けて初めてトレンド転換したと言えるわけですね。
だからこそ、予測、発生、転換というのは順序立てて考える必要があるわけです。
ダウ理論で言う「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」というシグナルの意味をしっかりと意識しておいてくださいね。
ということで、トレンド転換を見ていく上で最初に起こる「予測」の部分。
この部分から、今流れてきていた小波が今後親波になるかも?という風に予測をしておく癖をつけてみてください。
1波が出た=これまでの波が親波になる、ということです。
1波の条件として、これまでのトレンドラインを割ってくる、これまでの波とは逆のトレンドを作る、これまでの波の最後の節目を抜いてくる、という3種類の条件があります。
これら1つだけなら小予測するだけ、2つ揃えばちょっと期待して、3つ揃えば最優秀な1波としてみてください。
この1波の考えが、親波を見つけるための判断材料です。
では次に、トレードに使う親波というものと、予測が出来れば何が良いのか?という点についてお話します。
予測という考えが出来ると何が良いの?トレードに使う親波について
ここからはちょっと伝承記に書いてあるような具体的なロジック的な話になるのである程度割愛して話します。
詳しくやると時間かかり過ぎるので^^;
予測の部分を大きく見て見ます。
ここにラインを引いていきます。
僕ならこの状態では、赤の斜線を入れた下落のN字を1波としてみていきます。
小さい親波のラス押しから作った頂点のレンジ帯底へのリテストを付けてN字を形成しているというのが理由の一つです。
そしてこのN字に引いた赤斜線が割れてくる波=2波を待ちます。
この2波というのがトレードに使う親波なわけです。
この2波がこの時間足でしっかり発生しているのを確認してから15分足に切り替えて待ちます。
2波=上昇トレンドを待つので、上昇トレンドラインが引けるのを待ちます。
ここからはさっきと一緒で、2波に引けた上昇トレンドラインが再度下抜けるのを待ちます。
緑〇の部分で左の上昇(2波)が親波として見ることが出来る(ラス押し=ネックライン抜け、トレンドライン抜けの2条件達成)わけですが、この時点で以下の情報を出すことが出来ます。
・大きなトレンド転換予測が出来ている
・転換に繋がりそうな期待値のある1波が出ている(内側トレンドライン抜け、トレンド形成の2点クリア)
・その1波から切り返される2波がしっかり出ていて、1波のラス戻りを抜けずに2波のトレンドラインを下回って来た
・トレンドラインを下回る過程で頂点でダブルトップを形成している
これだけの下目線のシナリオを作れるわけです。
これはまだ長期の下落トレンド転換が起こる前の話ですから、予測のタイミングでもこれだけの情報を揃えられるというメリットがあるわけですね。
そして忘れてはいけないのが上目線のシナリオです。
こんな感じの認識も持っておく必要があります。
ラス押しに反応して、2波に引ける下落トレンドラインを上抜けて来たら注意が必要な場面ですよね。
下目線への根拠の多さから緑〇の部分(ダブルトップネックラインへのリテスト)から狙うのも良いですし、赤○の部分まで待てれば先の上目線のシナリオも消滅したと考えられる場所になってきます。
今の価格がいる波を何と見るかによって、見ていく親波の意味が変わるわけです。
だからこそ混乱している部分だと思いますが、大きかろうが小さかろうが、やるべきことは一緒なわけです。
どこのどんなサイズの1波に対してその手前の波を見るか、なんです。
僕は基本的に日足4時間足でスイングを見ていくので、そのサイズ感で1波が出たら、その手前にある波が親波なんです。
この予測の部分から、左の上昇トレンドが親波なんです。
上昇トレンドを親波として見た場合、当然ですがショートを狙うようになるわけです。
これから狙う方向と逆方向のトレンドが親波なんです。
「狙う」=目線を決めるということにもなるかと思いますが、だからこそ1波をちゃんと見る必要があるわけです。
なので緑〇の時点で、左の上昇トレンドも親波なんです。
全部親波だとわかり辛いので、トレードに使う親波という感じで意識しているわけですね。
ここまでは理解できたでしょうか?
そして更に親分波というものがあります。
ここはこれまで書いてきた「親波」が親波になる根拠を増やすために見るイメージで捉えてください。
今回書いている「親波」は上昇トレンドでしたよね。
この上昇トレンドを親波としてこれから下落を狙っていくためには、この親波の上昇が止まるであろう根拠も欲しいわけですよ。
だからこそ、この上昇トレンドが孕まれている更に左に見える下落トレンドを親分波として見ていくのです。
親分波を見てトレード根拠を増やそう
親分波を見つける場合は日足等の大きな時間足で見てみてください。
今回の場面でいえば、僕は画像内でフィボを引いている部分を親分波として見るかなって感じです。
この辺の見たかも人それぞれだと思います。
僕は親波はキリが良いひと塊の波を親波と数えることが多いです。
そしてフィボを当てる時は、節目によく当たるように調節しながら引きます。
特に23.6や78.6のネックラインが、親波自体の節目によく当たるようにしていることが多いです。
こんな感じで見てあげると、今まで見ていた親波(上昇トレンド)が、親分波の中では61.8はクリアしたけど78.6までは到達してなくて、まだ少し上げ余地があるのかな?といった感じで見ることが出来ますよね。
節目で止まったわけでも無く、なんだか中途半端な所で止まって切り返してきたように見えますね。
なので、今回の場面のように初動の切り返しでショートを狙うための根拠にはなってないように見えます。
1波=3波として見て見れば、丁度到達してからの下落という感じに見ることも出来ますね。
とは言え、これだけ大きなサイズ感での根拠を求めるよりは、目の前の流れを重視して見ていくことが多いです。
親波=森、エントリー判断の親波=森の中の木、親分波=その森がある山全体、みたいなイメージですかね。
親分波での根拠も揃ってたら尚良いよね!ってイメージでやってます。
まとめ
1波を見つけられる方法がわかれば自ずと親波というものも見えてくると思います。
そして同じ方向を狙うため見る親波にも3種類あるということもお話しました。
どこを基準となる1波とするかによってこれら3種類の場所が見えてくると思います。
今回親波として見ていた上昇トレンドも、それを小波として見ていた時は親分波が親波になるわけです。
今自分がどの波を見ているのか、それが何波なのか、それが孕まれている波はどこなのか、この辺をしっかり意識しながらやってみてくださいね。
今何波なのかがわからない、って疑問が出てくると思いますが、まずはどこから転換したのか?というのを探してみてください。
つまり親波を親波として認識出来るタイミングを探すのです。
1波が見えているはずで、そこから数えてみてください。
どこで予測出来て、どこで発生して、どこで転換してきたのか、しっかりと見つけてみてください。
書きたいことが多すぎてイマイチちゃんとまとまってないかもしれませんが、質問などあれば気軽に連絡してきてくださいね(´ー`)
ではでは。
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