どうも、モズです。
今回はリアルトレードの解説と共に、FXでよく言われる「目線が揃う」という言葉について考えていきたいと思います。
そもそも自分は何を根拠に「目線」を決めていたのか、というのを思い返しながら、どういう風に波の流れを捉えて「目線」として考えていくのかを見ていってもらえたらと思います。
「目線」の見かた、定め方がよくわからないという方も多いかと思うので、参考にして頂けたらなと思います。
では実際のトレードと一緒に解説していきたいと思います。
ドル円トレードで目線について考えてみる
今回はドル円でわかりやすそうな形が整っていたので、そちらのトレード記録と一緒に解説していきたいと思います。
今回の場面は獲られた方も多かったかもしれませんが、ご自身の考えと照らし合わせながら、復習がてら見ていってもらえたらと思います。
まずは4時間足でトレード前の状態を見てみましょう。
この状態の相場を見て、まず何を見つけられるでしょうか?
チャートパターン、そして1波が見てとれますよね。
比較的大きめなスイングでダブルボトム、そして大きな1波が発生していると思います。
ドル円は長期的に見ると下落傾向にあったのですが、ここから上昇に繋がってくるか!?といった感じでしょうか。
オレンジの下落の斜線が画像上部にあると思いますが、これが下落トレンドラインとなります。
この下落トレンドラインも上抜けることが出来ているので、「よし、このまま上目線でロングを狙っていこう!」と考えるのは時期尚早なわけですね。
1波が出たら2波を待つ。
これがまずは鉄則です。
僕の中では、1波を支えるトレンドラインを割ってくる波=2波と考えています。
画像内に1波を支える黄色のトレンドラインが見えると思いますが、丁度そのトレンドラインを下回ってきているというのが今の状況です。
ダブルボトムが出たら何をするか?
教科書通りですが、ネックラインに落ちてくるのを待つ!というのが基本ですよね。
このネックラインまで落ちてくる波というのが上昇目線での2波ということになります。
ここで注目してもらいたいのが、1波が孕まれている波に対して節目が出来ていないという部分を見てください。
左にもっと大きな親分波があるわけですが、今の波が影響を受ける親波というのは画像内で赤枠で囲った部分になります。
その親波の節目というのが、ダブルボトムのネックラインゾーンと一致します。
もしこの親波にもっと節目があったならば、ネックラインまで落ちてこずに上昇に繋がる時があります。
この辺はケースバイケースということで、今の波がどの波に孕まれているのか?そしてその波の節目はどこにあるか?というのはよく確認しておきましょう。
そしてついでに、この親波の78.6地点を1波で達成しています。
頭と尻尾はくれてやれ理論でいうならば、ここから丁度反転の力が働いてもおかしくはない地点になってくるわけです。
そして600MA=週足20MAも上から抑えてきていて絡んでいる部分にもなります。
黄色のラインで引いているラス押しも下抜けています。
さて、この画像内の状況で何が起こってるのかと言うと、ショートを打つべき条件が揃いまくっているということになるわけです。
・上昇トレンドラインを下抜け、上昇トレンドのラス押しを下抜ける優秀な下落1波が発生している
・600MAが上から押さえつけてきている
・親波78.6まで到達=反転か?
・ダブルボトム発生から1波が発生し、ネックラインに向かう準備が整っている
優秀な1波が発生するタイミングというのは、こうやって探してみると色々な条件が整っている場合が多いです。
※「優秀な」というのは、トレンドライン・ラス押し・戻り抜けの両方を達成している波のことを指しています。
逆にいえば、ここからロングを打てる条件が全くありません。
大きな目線で見れば上目線で正解なのですが、これから狙っていくサイズの波動によっては下目線であるということです。
緑のスイングで見ていく場合、目線は下です。
でも大きな赤のスイングで見ている人にとっては、目線は上です。
両方の視点で何が違うのかと言うと、1~3波の場所が違うわけです。
よく目線を固定しろ!という話を聞きますが、僕はあんまり考えない方がいいんじゃないかな?という風にも思えます。
固定しなきゃ!って思うからこそ、片方の目線しか考えられなくなっているかもしれません。
「片方の目線で都合の良い波を探すこと」
これが一番FXでやっちゃダメなことです。
両方見ましょう。
伝承記の中では「両方のシナリオを用意する」ということを書いてるんですが、今回の場面はそれがわかりやすい場面となりました。
今回は違うサイズ感の波で波動が見やすかったので良いのですが、こんな易しい場面ばかりでは無く、同じサイズ感で両方のシナリオを用意しておかなければならない場面が多々あります。
今回のように、いかに簡単に目線が揃えられる場所を見逃さないか、というのがやはり大事になってくるのでしょうね。
ということで、適当にエントリーをかまします。
1波=3波の場所を探るためにフィボナッチエクスパンションを使っています。
画像内のFE100と書いてあるライン付近に親波の節目も重なるので、とりあえずはそこまでを目指す形になっています。
エントリー後に一度跳ね返されるのですが、しっかりラス押しラインで抑えられています。
後は放置で・・・
41pipsでトレード終了となりました。
まとめ
今回のトレードは特に面白味も無い、エントリーポイントを細かく探るなんてこともせずにトレードを終わらせましたが、基本となる「目線」について考えるには良い場面だったのかなと思います。
よくスイングサイズを揃えて考えるということを書いていると思いますが、このサイズ感のスイングでは今何派なのか?というのを考えていくことが大事です。
この通貨は今何派ですか?という質問に対しては、どういったサイズ感で見ていくかによって何派か変わりますよということなわけです。
目線を定めるためにエリオット波動で今何派か分かりたいと思っている方も多いと思いますが、どういったサイズ感でスイングを捉えていくか、というのは自分自身で決めておかないといけないんですね。
伝承記1巻目で解説していることになります。
順張りなのか逆張りなのか、この言葉自体が初心者さんに対して混乱を引き起こしているのかなって感じですよね。
ぶっちゃけどっちでもいいんですよね。順張りだろうと逆張りだろうと。
先ほどの僕のトレードも、大きな目線でいえば逆張りですし、小さな目線でいえば順張りですから。
シンプルに、形が整ったらエントリーをする。
これだけやってればいいと思ってます(´ー`)
では今回はこの辺で。
今週後半戦も良いトレードを!
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