こんにちわ。
みなさま週末いかがお過ごしでしょうか。
寒くないですか!?
僕が住んでいる所は最高気温12度とかで、寒くて布団から出られませんでした。
春眠暁を覚えず以前の問題でした。
風邪など引かれないように気を付けてくださいね。
さて、今回は伝承記参加者さんから良い感じの質問があったので僕なりの考えを交えつつシェアしておきたいと思います。
たぶん同じような場面に遭遇すると、「どうすればいいんだ?」みたいな感じになるような場面だと思います。
過去検証をやっていると、「2波に引ける斜線を抜けてきてチャートパターンも出現してトレンド転換をしたけど、目標を捉えられずにレンジに突入していった。」みたいな場面があると思います。
後で画像を載せますが、「わかるわぁ~」って感じの所になるかと思います。
こんな時にどう見ていけば良いのか。あくまでも僕なりの考えですが、参考にしてもらえたらと思います。
では行ってみましょう。
質問内容
今回は伝承記でやってもらってる課題と一緒に送られてきた内容です。
どんな内容の課題をやってもらってるかは秘密ですが、
よくある局面だと思うので、こんな時どうするかというのを一緒に考えてみてくださいね。
右側の上昇トレンドで、2本目の切下げラインブレイクからエントリーした場合、
利確のターゲットはどこになるのでしょうか。
ドル円の2017年末付近のチャートです。
今回のテーマは上記質問にもある通りです。
「こんな時どう見る?」ってことですね。
ちょっと僕の方のチャートで解説していきます。
解説用としてサイズが少しデカいので、クリックして拡大してみてくださいね^^;
まずは現状の確認。
使用する場面はこの場面。
2波の切り下げライン抜けから逆3尊が発生し、ネックラインへの戻りから拾った場合、利確はどこになるのか?という話です。
利確ポイントの考え方について
まず利確ポイントをどうやって探すのか?というテーマに絞って話すと、こんな感じでいくつもの利確ポイントを見つけられます。
1.親分波、親波(小波2波)のまだ到達されていない節目
2.親分波、親波(小波2波)のフィボナッチ78.6付近の節目
まずはこの2点がチェックポイントとして見ていくことが出来ます。
親分波、親波って何って人のために、こんな感じで見てもらえたらと思います。
親波として囲ってある部分はトレード用の親波とかいう表現を僕はよくしてたりします。
この辺は混乱しないようにしてもらえたらと思います。
ということで、今回の場面で一番堅実な利確ポイントを見るならば、親波の方のまだ到達されていない節目で、かつフィボナッチの78.6付近のゾーンが堅実ポイントとして見ていけるかと思います。
チャートというのは1つ1つの節目を乗り越えながら進んでいくので、まずは一番近い、次の征服されていない節目というのが利確ポイントとしては堅実なポイントになってくるわけです。
拡大してみるとこんな感じです。
フィボナッチがよく利いているのがわかりますよね。
フィボナッチと親波の戻り高値となっている節目が交わるようなゾーンが意識される節目として見ることが出来ます。
ということで、今回の場面を水平線から見て利確ポイントを探るならば、親波フィボの78.6付近にある親波節目が良いかもね!って話でした。
さて、ここからが本題。
本題
なんで3波がちゃんと伸びないんだよ!!って話ですよね?知りたいのは。
1波のラス押しを下抜けることが出来ず、2波の底で逆3尊が出て、
しっかりトレンド転換したんだから、次は3波が出るんじゃないんですか!!??
ってことになりませんか?
こっからは僕なりの相場の見方なので、参考までに聞いてください。
まず僕がいつも意識して考えているのは、“両方の目線でのスイング(N字波動)をイメージする”ということです。
逆目線のシナリオ崩壊を狙え!みたいなことをよく言ってるんですが、今回の場面でも同様に考えていきます。
そしてスイングをイメージするために使うのが斜線です。
トレンドライン、チャネルライン、裏当てチャネル、仮想チャネル、切り上げ・切り下げライン。
それぞれ使い方・認識方法がありますが、感覚的なモノもあるので徐々に理解していってもらえたらと思います。
“感覚的な”という曖昧な表現しかできないのは、見ていくスイングサイズによってトレンド発生の定義が異なってくるからです。
自分の中で丁度いいサイズ感を決めていて、正解の無いチャートの中で、
自分の中である程度流れを定義付けて考えていくというのが僕なりのやり方です。
伝承記で色々解説してある通り、相場の流れというのはある程度の法則はあります。
しかしそれが破られるときもあるんです。
チャートを見ていると、同一時間足であっても大きなスイング小さなスイングの両方が見えてきますし、
またそれぞれの時間足も存在し、それぞれにスイングが形成されていきます。
セオリー通りに進む場面もあれば、そうでない場合(ブレイク)もあるんです。
そこから、「いったい何を見ていけば良いんだ?」という混乱を生み、誰かの解説を聞いていたりしても”矛盾”を感じてしまう原因です。
だからこそ、自分なりの定義付けが必要になってくるんじゃないのかなという話です。
矛盾があるということを理解して、聖杯なんてものは無いということに気づいて、そこではじめて初心者卒業なのかもしれませんね。
ちょっと話が逸れましたが、スイングをイメージするために斜線を使うという話に戻ります。
まず今回エントリーを考えた時に引いておくべき斜線があります。
それが切り下げラインになります。
切り下げラインというのはトレンドラインではありません。
仮想トレンドラインといった感じですね。
どこにそれが引けるのかと言うと、ここです。
親分波を切り返し、1波のスイングが完成した時には既に黄色の上昇トレンドラインが引けているはずです。
この1波のトレンドラインを下抜けて来た時点で、赤の”切り下げライン”を引いてください。
ここで何をイメージするのかと言えば、こんな感じのスイングです。
切り下げラインをN字の根っこにあてて仮想チャネルを形成し、白のN字をイメージ出来るようにしておくんです。
黄色の上昇トレンドラインを下抜けて来た時点で、
下目線によるこうしたシナリオが構築されているぞってことを理解しておく必要があるわけなんですね。
ということは、今回上目線でエントリーを考える際にはこんな仮想チャネルを作ることもできるわけです。
こんな感じで、上目線における仮想チャネルを作ることも可能なわけです。
・トレンドライン、チャネルラインというのは、既にトレンドが発生したという事実から作るラインです。
・切り上げ・切り下げラインとそれに基づく仮想チャネルというのは、トレンド発生後の行き先を予想するための予想ラインです。
この違いは押さえておいてくださいね。
ということで、この段階で上目線の仮想チャネルを引いた場合、目標は当然ですがチャネルの上限になります。
親分波の節目と仮想チャネルが交差するような場所で、かつ現実的に届きそうな範囲ということで、利確目標をこんな感じで設定することが出来ますよね。
しかし、この段階ではまだ“仮想”状態なわけです。
切り上げラインがトレンドラインへと昇進するのはどの段階でしょうか?
赤の水平ラインを引いた高値を超えてはじめて、仮想チャネルがチャネルラインへと昇進できます。
切り上げラインが上昇トレンドラインとなるのです。
上目線のシナリオが濃厚になるであろう場所では、下目線による売り圧力も強くなってきます。
売り目線の人は、高い位置に来たら売るということをやっています。
基本ですが、高い所から売って、安い所から買うんです。
どういったスイングをイメージして、何処に来たら売りが入ってくるのか。
こうして斜線を引いておくと見えてくるわけです。
こうした大きなスイングのイメージを持ちつつも、その中の小さなスイングでどうやって勝負していけるかを考えるのも大事だということですね。
今回の質問内容出会った場所というのは、狙いどころとしては問題ないと思うんです。
この段階からどこまでなら狙えそうなのか?というのをしっかりと理解しておくことが大切です。
自分が3波だと思ってみている場所が、実は逆目線の押し戻りの波だった。というのはよくあると思います。
押し戻りの波なのであれば、それがどこまで行きそうなのか、その部分はしっかり狙えるのかどうなのか。
行く手を遮るものが無く、これはしっかりと3波発生中だと言えるのかどうなのか。
この辺の見極めは大事だと思います。
まとめ
今回の場面で引いた1本の赤色の切り下げラインがこの後どれだけの影響を及ぼしているのかと言えば・・・
ラインはビタで反応するものでも無いのである程度の誤差は出てきますが、
しっかり反応しているのが分かると思います。
ちょっと前にドル円のトレード記事載せてますが、そこに映ってる斜線の正体です。
切り下げラインが下降トレンドラインと昇進し、それを2Dラインとして親波の節目にあてています。
このラインは上目線下目線両方で準備できますし、見ていくスイングのサイズ感によっても有効なラインが異なってきます。
あまりに引きすぎてもごちゃごちゃしてわかり辛いと思うので、必要最低限で引いてみると良いと思います。
ということで、切り上げ・切り下げラインの考え方やチャネルの考え方についてでした。
まずは過去検証で、順序立てて斜線を色々引いて遊んでみてください。
価格がどの段階にいる時には、どんな斜線が使えるのか。
どんなシナリオが存在するのか。
どうなったらエントリー出来たのか。
色々と考えながらやってみると感覚的にでもつかめてくると思います(´ー`)
僕も後から見ると「ここ引けてなかったな・・・」なんてことが結構あるので、まだまだ精進ですね・・・w
では今回はこの辺で。
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